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VPNは構築必須?導入前に知っておきたい知識を詳しく解説!

企業情報を第三者にアクセスされないよう管理するため、VPNの導入は企業にとって重要な検討課題であるといえるでしょう。しかし、どのような手順を踏めばよいのか分からないという方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、VPNの仕組みを解説するとともに、導入にあたっての注意点などについても詳しく解説します。VPNへの理解度が増すことで具体的な計画を立てる際に役立つでしょう。

VPNとは?セキュリティ対策として構築必須?

VPNについて詳しく知らないという方でも、「通常の回線よりもセキュリティ面で安心のネットワーク」というイメージはお持ちかもしれません。多くの企業がVPNを導入する主な理由もセキュリティ対策です。ここからは、VPNについての基礎知識やセキュリティ対策になる理由を詳しく解説します。

VPNとは?

VPNは「Virtual Private Network」の略で、仮想のプライベートネットワークという意味です。インターネット上に仮想のプライベート空間を作り、データの暗号化などを用いてセキュアな情報のやりとりを可能にします。VPN接続の種類は複数ありますが、以下の2つが代表的です。

・インターネットVPN:既存のインターネット環境を利用する
・IP-VPN:インターネットではない隔離された通信事業者のネットワークを利用する

VPNがどうしてセキュリティ対策になるのか?

VPNがセキュリティ面で安心な理由として主に次の3つの技術が挙げられます。

・トンネリング
インターネット上に仮想のトンネルを作るようなイメージで、外部からは見られずにデータのやりとりができます。
・暗号化
データを解読不能な形式に変換することで不正アクセスを防止する技術です。

・認証化
VPNにアクセスした人を確認する機能を指し、認証できなければデータの取り出しを許可しません。これにより、万が一VPNのネットワークに第三者が入り込んでも、アクセス権限がないため情報漏えいなどのトラブルを防げます。

VPNの種類1. インターネットVPN

インターネットVPNは、ネット上に外部から見られないような回線を作るというものです。次のような特徴があります。

・既存のインターネット空間を利用
・コストが抑えられる
・セキュリティ面は不安が残る

構築するにあたって新たな回線の契約は必要なく、コストをかけずに実現できます。一方、セキュリティ面で不安があるといえるでしょう。プライベートネットワークを作るといっても、そこは開かれたインターネット空間であるためです。

VPNの種類2. IP-VPN

IP-VPNは、インターネット回線を使わず、通信事業者などが設けている回線を利用する接続方法です。次のような特徴があります。

・インターネットと隔離されたネットワークを利用
・コストがかかる
・セキュリティ面の不安は少ない

多くの人がアクセスするインターネット空間とは隔離されているため、セキュティ面の不安は少ないといえます。VPN構築に新たな回線の契約が必要となる場合が多いため、コストはかかりやすくなるでしょう。

VPNの導入手順

VPNの導入にあたり、インターネットVPNを利用するのか、IP-VPNを利用するのか、自社に適した方を選びましょう。利用する回線が決まれば、次の手順はルーターの準備です。
ルーターはVPN向けのルーターを用意する必要があります。それぞれどのようなルーターが必要なのか、要点を解説します。

インターネットVPNの導入手順

インターネットVPNの場合、VPNルーターという専用のルーターが必要です。VPNのソフトウエアがインストールされており、これを拠点間に設置することでVPNを構築できます。

VPNルーターはさまざまな製品が販売されており、どの製品が自社に適しているか迷うかもしれません。選ぶ際に重視したいのは、外出先からでも安全に接続できる機能でしょう。スペックを比較して予算に合う製品であるかも要素といえます。

IP-VPNの導入手順

IP-VPNの導入において、VPNルーターは必要ありません。代わってCEルーターと呼ばれるものを準備します。CEとは「Customer Edge」の略語で、顧客側の端、つまり回線の顧客側に設置されるゲートウェイという意味です。

プロバイダーと契約し、CEルーターを設置するだけでVPNを利用できます。CEルーターは事業者が設けたネットワークへの出入り口といえるでしょう。プロバイダー側にも同じような出入り口となるルーターがあり、互いのルーター同士でネットワークを構築する仕組みです。

VPNを導入するメリット


VPNのメリットは、通信する上で情報漏えいやウイルスの侵入などを防げることです。同様の成果が得られるプライベート回線として「専用線」がありますが、VPNの方が利便性は高いといえるでしょう。離れた拠点間でも手軽にデータのやりとりができる上、コスト面でもメリットがあるためです。以下で詳しく解説します。

プライバシーの強化にも

VPNはプライバシーが守られるという特徴があります。プロバイダーやWi-Fiを使ってアクセスする際、VPNはユーザーのIPアドレスを隠す仕様になっています。これにより、どこの誰がアクセスしたのか、プロバイダー側に分かりにくくできます。

VPNではやりとりするデータが暗号化されている点も安心です。暗号化されることによって、ハッキングなどを防ぐ効果があります。仮に悪意のある第三者が情報にアクセスできたとしても、内容を知られずに済む仕組みです。

離れた拠点でも同一ネットワークが使える

VPNは、物理的な専用線を埋設するのではなくインターネットのネットワークを利用するため、複数の拠点同士での情報のやりとりを可能にします。

専用線の場合、本社にひもづいた特定の拠点間としか通信できません。VPNであれば拠点数や距離間の制限を受けることなく、ひとつのLANとして互いに通信できます。複数の拠点がある企業は、特にVPNの導入でスムーズな情報のやりとりができるでしょう。なお、拠点が海外だとしても問題はありません。

専用線より費用が抑えられる

専用線は、特定の人にだけアクセスを許可するプライベートな回線です。電話回線のように、多くの人が利用できる代わりに盗聴などの心配がある回線ではありません。1960年代ごろから、他人に知られたくない情報の伝達に使われてきただけあり、安心感や信頼性には定評があります。

しかし、本社と特定の拠点間を物理的な通信経路で結ぶ方法であることから、専用線の開設はコストが高くなりがちです。拠点の距離に応じてさらにかさみます。これに対してVPNはインターネット環境を利用しているため、コストが距離に左右されるはありません。

VPN導入に関する注意点

VPNには注意点もあります。安全性が100%担保されていない点は懸念材料といえるかもしれません。また、VPNの導入で通信速度が低下することもあります。バッテリー消費が早くなることも知っておきたい注意点でしょう。以下に、より詳しくまとめました。

100%安全ではない

導入するVPNの種類(インターネットVPNやIP-VPN)で違いはあるものの、安全性は100%とは言い切れません。ユーザー側の認識不足で安全性が損なわれるケースもあります。

例えば、企業のホームページ自体は誰でも閲覧できる公衆の環境にあることが一般的です。ユーザーがセキュリティ対策を施さなければ、ホームページからVPNのネットワークに侵入される恐れがあります。

VPNそのものは安全性の高いネットワークではありますが、リスクはどこに潜んでいるか分かかりません。ユーザー側が危機意識を高めておくことも重要だといえるでしょう。

通信速度が遅くなることがある

VPNは、環境によっては通信速度が遅くなることが報告されています。以下が考えられる原因の一例です。

・複雑な暗号化によってサーバーの負担が大きくなっているケース
安全性を高める暗号化によってパケットは大きくなり、その分通信速度が遅くなりやすいといえるでしょう。

・同じ回線を多くの人が利用しているケース
契約したVPNのサービスは他の人も利用しています。閲覧しているページを大勢の人が同時に見ている場合なども、通信速度が遅くなる原因のひとつです。

バッテリー消費が早くなりやすいことも

バッテリーの消費が早くなりやすいことも注意点です。特に外出時、スマホやタブレット端末でフリーWi-FiからVPN接続する際に顕著に表れます。

フリーWi-Fiを使う場合、情報を抜き取られないように対策が必要です。このためVPN接続では、複雑な暗号化を繰り返します。結果としてバッテリーの大量消費となる仕組みです。セキュリティ対策が充実しているが故のマイナス面ともいえます。社外からVPN接続する予定があるときは、事前に充電をしておきましょう。

「モバイル閉域接続」はより快適・安全な環境を確保できる!

VPNのマイナス面を解決したおすすめのサービスは、イッツコムの「モバイル閉域接続」です。インターネットから独立したイッツコム独自のネットワークを使っているため、通信自体が第三者に知られることはありません。高い安全性が確保されています。ここからはイッツコムの「モバイル閉域接続」の魅力を詳しく紹介します。

【特徴1.】専用SIMにより高いセキュリティを実現

高いセキュリティを実現している要素のひとつが、専用SIMの利用です。モバイル閉域接続では、事前に登録されたデバイスでなければ利用ができません。専用のSIMは、どのデバイスからのアクセスかなどを判別しています。不正なアクセスはネットワークへの接続ができない仕組みです。

データ経路の判別ができることで、IDやパスワードなどの入力が必要なくなりました。煩雑な設定の必要がなく、安全性の高いネットワークを手軽に利用できるメリットがあります。

【特徴2.】インターネットから分離された安全なネットワーク

インターネットを経由すると、情報漏えいやハッキングなど、セキュリティ上の懸念が拭えません。その点、イッツコムの「モバイル閉域接続」はインターネットとは隔離された独自のネットワークを利用しています。不特定多数の人に知られることなく、情報の送受信ができます。

外出先からもスマホなどで社内LANにアクセス可能です。出張先・テレワーク・シェアオフィスなど、さまざまな働き方に対応できます。

まとめ

働く環境の多様化に伴い、VPNへの関心は高まりつつあるといえるでしょう。安全性に優れている反面、通信速度やバッテリー消費問題などの課題もあります。これらの課題をセキュリティ対策のトレードオフだと考える方もいるかもしれませんが、安全性と利便性は両立可能です。

イッツコムの「モバイル閉域接続」は、独自の回線を使うことによって、安全性と利便性の双方を高めました。快適かつセキュリティレベルが高い社内ネットワーク構築を模索している方は、ぜひイッツコムにお気軽にご相談ください。