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クラウドのセキュリティ対策に重要なVPNとは?必要な理由やリスクを解説

タブレットやスマートフォンが普及したことにより、場所を選ばず気軽にデータを閲覧できるクラウドサービスが数多く登場しています。社外から重要なデータへのアクセスが容易になった分、企業は今まで以上にセキュリティ対策を意識する必要があるでしょう。

「クラウドサービスを使っているが、セキュリティに不安を感じている」「VPNを利用してセキュリティを高める方法が知りたい」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、クラウドサービスへの接続をよりセキュアな通信にするVPNについて解説します。VPN接続が必要な理由や導入するリスクを把握すれば、安心できる環境でクラウドサービスが活用できるでしょう。

そもそもVPNとは

VPNとは「Virtual Private Network」の略で、「仮想専用回線」という意味です。インターネット上に仮想の専用線を配置し、特定のユーザーのみがアクセスできる仕組みを構築します。

専用線は古くから使われていましたが、企業の拠点ごとに設置する必要があり、料金が高額であることが導入のハードルを上げていました。そこで、インターネット上に仮想の回線を構築することで、手間をかけずに低コストで専用線を利用できるようにしたのがVPNです。VPNには主に以下の4種類があります。

・インターネットVPN:公衆のインターネット上に配置する専用回線
・IP-VPN:通信事業者が保有する閉域ネットワークを利用する専用回線
・エントリーVPN:安価なブロードバンド回線の閉域ネットワークを利用する専用回線
・広域イーサネット:イーサネットというネットワーク規格を用いる専用回線

基本的にコストが優れているのはインターネットVPNで、セキュリティが高いのはIP-VPNや広域イーサネットです。それぞれに特徴があるため、導入時にはしっかりと検討する必要があるでしょう。

クラウドサービスにVPN接続が必要とされる理由

スマートフォンやタブレットのような端末があれば、場所を選ばずにアクセスできるクラウドサービスは、データ共有のスタイルとして定着しつつあります。ただし、VPN接続を利用しないと情報漏えいのリスクがあり、特に企業は大きな損害を被るかもしれません。

ここでは、クラウドサービスにVPN接続が必要な理由を2つ紹介します。VPNの重要性をしっかりと理解した上で、導入を検討することが大切です。

1.通信の安全性が確保しやすい

VPNを導入することで、通信の安全性を確保しやすくなります。特定のユーザーのみがアクセスできる仕組みを構築すれば、接続時にデータを盗み見されるリスクが大きく減少するでしょう。

クラウドストレージのみでデータを共有すると、社員がカフェやホテルといったセキュリティ対策が甘いフリーWi-Fiからアクセスすることで情報漏えいのリスクが高まります。不特定多数のアクセスを拒み、より高い安全性を確保するためにも、VPNの導入は重要です。

2.コストの削減につながる

VPNを導入すると、コストの削減につながる可能性があります。セキュアな通信を仕組みとして取り入れることで、セキュリティに関わる人件費を削減できるためです。

セキュリティ対策に関する企業努力として、エンジニアを導入したり外部企業と提携を結んだりしている会社は数多く存在します。仕組み化によって人員を配置しなくてもセキュアな通信ができる点はVPNの大きなメリットです。

VPNを導入する上で考えられるリスク

VPN接続はセキュアな通信を行うために重要ですが、必ずしもリスクがないわけではありません。不特定多数が利用するフリーWi-Fiに比べればセキュアではあるものの、VPNを過信し過ぎることには注意が必要です。リスクも把握した上で、適切なセキュリティ対策をしましょう。ここでは、VPNを導入する上で考えられるリスクを紹介します。

1.情報漏えいが起こる可能性がある

VPNは通常のインターネット接続に比べるとセキュアですが、情報漏えいを100%防げるわけではありません。特に、公衆のインターネット上に仮想の専用線を配置するインターネットVPNは、性質上ハッキングを受けるリスクがあります。

また、社員が利用する端末でVPNの設定がうまくできていない場合も同様です。安全だと思ってインターネットに接続することで、情報漏えいが起こる危険性があります。VPNを導入したからといって100%安全ではないことを理解して使う必要があるでしょう。

2.通信に影響が出る可能性がある

インターネットVPNは公衆の回線を使用するという性質上、アクセスが集中するとつながりにくくなる場合があります。都心部のような人が密集する地域や、多くの人が利用する昼間は注意が必要です。

接続がスムーズにできないと必要なデータを閲覧できなくなり、業務トラブルにつながるかもしれません。インターネットVPNは比較的安価ですが、通信に影響が出やすいことも覚えておきましょう。

VPNのリスクを回避するイッツコムの「モバイル閉域接続」

安全な通信を実現するVPNですが、種類によってはセキュリティに関して不安があり、リスクを覚悟しなくてはなりません。クラウドサービスを利用するにあたって高セキュアな通信を実現したい方には、イッツコムの「モバイル閉域接続」をおすすめします。

モバイル閉域接続はインターネットを経由しないネットワークであるため安全性が高く、快適な通信が可能です。ここでは、モバイル閉域接続の特徴について解説します。

インターネットを経由しないネットワーク

モバイル閉域接続は、インターネットを経由しないネットワークです。NTTドコモの通信エリアからイッツコム回線に接続されるため、公衆のインターネットと完全に分離されています。アクセスがインターネットにさらされないことから、通信の存在自体が知られることはありません。

したがって、インターネットを介したハッキングのリスクが非常に低く、場所を選ばずに安心して社内のデータに接続可能です。

専用のSIMだけで利用可能

モバイル閉域接続は、専用のSIMを使ってネットワークに接続します。VPNのような端末ごとの設定やID・パスワードが必要なく、スムーズにセキュアな通信が可能です。

また、登録してないスマートフォンやタブレット、PCでは利用できないため、未登録の端末でSIMを悪用されることもありません。セキュリティの高さに加えて、面倒な設定をしなくても手軽に利用できるのがモバイル閉域接続の魅力です。

社内のセキュリティポリシーを保持できる

モバイル閉域接続では、社内のセキュリティポリシーを保持できます。社外でインターネットを利用しても社内のLANを経由するため、ログの取得が可能です。

検索結果や閲覧ページのログを確認することで、危険なサイトへのアクセスを防ぎ、ウイルス感染や情報漏えいのリスクを抑えられます。社内で確保した安全性を社外でも適用できるのが、モバイル閉域接続の強みです。

信頼性の高いセキュアなクラウドサービス「box」

クラウドサービスを導入するにあたって、セキュアな通信は必要不可欠です。モバイル閉域接続に加えて信頼できるクラウドサービスを導入することで、より安全性を高められるでしょう。ここでは、信頼性の高いセキュアなクラウドサービス「box」を紹介します。

政府機関にも利用されている高いセキュリティ

boxは情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)が定めている国際規格ISO27001を取得しています。さらに、米国発のクラウドセキュリティFedRAMPにも準拠しており、信頼性の高いセキュリティが魅力です。

セキュリティの高さから、米国の政府機関が利用を承認したり世界で8万以上の企業が採用したりと、多くの機関や企業から支持されています。国際規格に基づいたセキュアなデータ共有ができることが、boxの大きな魅力のひとつといえるでしょう。

細かなアクセス権限設定が可能

boxでは細かなアクセス権限とログ管理の設定が可能です。フォルダや案件単位でコントロールでき、ユーザーを絞ったデータ共有を実現します。例えば、「プレビューのみ」「ダウンロード不可」「アップロードのみ」といった幅広いアクセス権限の設定により、大切なデータを守れるでしょう。

容量無制限で快適に利用可能

boxには3種類のサービスプランがありますが、いずれもストレージ容量無制限で利用可能です。ファイルサイズが大きくなりがちな動画や高画質な画像も制限なく共有できます。120種類を超えるファイル形式をクラウド上で表示できるため、ファイルをダウンロードする手間もかかりません。

さらに、共有したファイルはクラウド上で編集や承認が可能で、リアルタイム通知により常に最新の情報を共有できます。日々の業務を効率良くこなし、生産性を高めるのにぴったりのサービスです。

まとめ

近年、データの共有方法としてクラウドサービスの需要が高まっています。ただし、セキュリティを意識しないと情報漏えいやウイルス感染のリスクが付きまとうため、VPNの導入といった対策は必要不可欠です。

イッツコムのモバイル閉域接続やboxを導入すれば、よりセキュアな通信が実現できます。セキュリティ対策には専門的な知識が必要です。導入を検討している方はぜひイッツコムへお問い合わせください。