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【安心】VPNの乗っ取り対策を徹底解説!テレワークとの関係性も紹介

「VPNの乗っ取りを対策したい」「会社のセキュリティをより強化したい」などとお考えではありませんか。

外部から安全な通信を行う技術として一般的なのが「VPN」です。リモートワークの普及によって、外から会社にアクセスする機会が増えました。その分、セキュリティがおろそかになってしまうケースも増加しています。

VPNは特別な工事は必要なく、導入も気軽に低コストで実現するので、多くの企業に取り入れられるセキュリティシステムとなりましたが、まだ乗っ取りのリスクが存在します。

今回は、VPNと、その弱点である「乗っ取り」について解説していきます。

数あるセキュリティシステムの中でVPNが選ばれるメリットもご紹介していくので、ぜひ最後までご覧ください。

VPNの概要について解説

VPNとは、Virtual Private Networkの略で、安全な通信を行うための技術です。

近年のテレワークの増加によって、通信の安全性はさらに重要な役割を持つようになりました。社員全員にインターネットセキュリティの知識があるとは限らないので、外部からの接続の際はシステム面から安全性を確保しなくてはなりません。

その技術の1つであるVPNについて、概要を解説していきます。

1.VPNとは仮想の専用回線のこと

VPNは、インターネット上に仮想の専用回線を構築するセキュリティシステムです。

VPNの説明には、他人が通れない通信のトンネルを作ってやり取りするイメージがよく用いられます。そのイメージを取ってVPNを「トンネル」と呼ぶこともあります。

データを他人に盗聴されたり、改ざんされたりしないように、送信するデータを暗号化した上で別のパケットで保護する「カプセル化」という技術が用いられています。専用回線により、高いセキュリティを実現できるのが、VPNの特徴です。

2.VPN以前は専用回線が必要だった

VPNは「仮想の」専用回線なので、必要な設備はVPN接続に対応したルーターがあれば十分です。導入コストも維持費も安く、多くの企業が採用しています。しかし、VPNの発明以前は「物理的な」専用回線が必要であり、企業が本社と支社で安全な通信を行うにはNTTの専用回線工事が必要でした。

初期費用だけでなく使用量も莫大であったため、一部の大企業しか利用できず、インターネット回線普及の妨げとなっていた歴史があります。

3.VPNの弱点

安全な通信を提供してくれるVPNですが、弱点の1つがパスワードの漏洩です。

VPNはパスワードさえあれば誰でもなりすましができるので、簡単にデータを盗まれてしまいます。VPNの乗っ取り状態になってしまうので、重要なデータを守るためにパスワードの管理は社員全員に徹底させましょう。

他のセキュリティシステムとも掛け合わせて、不正なアクセスからデータを守るようにしてください。

リモートワーク下のVPN乗っ取り対策

リモートワークによって外部からのアクセスが急増し、VPNの乗っ取り対策の重要度は増加傾向にあります。慌てて導入するとセキュリティが後回しになり、VPNに関わる詐欺や事件に巻き込まれる危険も増すばかりです。

導入する側だけでなく、扱う側も慣れない技術のままだと危険なので、会社全体で危機管理を共有しながら業務にあたってください。

1.基礎的なセキュリティ

VPNの管理も重要ですが、会社の基礎的なセキュリティも見過ごせないポイントです。

仮に社員全員が機密情報にアクセスし放題で、コピーも自由にできる状態であれば、今すぐに改めましょう。1つのパスワードが漏れただけで、会社のデータが丸ごと盗み出されるリスクがあります。

セキュリティは1つだけで完成するものではありません。重要な情報はいくつものシステムを使って厳重に保護する必要があります。

2.VPNに関する社員教育

セキュリティ担当者がVPNを理解しているだけでは、対策としては不十分です。

社員全員にVPNの使い方や、守るべきポイントなどをしっかりと解説する必要があります。教育を怠ると、フィッシング詐欺に合ってパスワードを盗まれたり、内容を聞かれてしまったりするかも知れません。

どこが穴となるか分からないので、日頃からの対策は怠らないようにしてください。

3.安全なVPNソフトを選ぶ

VPNと一口に言っても、様々なものが存在し提供元もバラバラです。中には安全性に問題のあるVPNソフトウェアもあるので、信頼できる物を選びましょう。

提供元がはっきりしているVPNソフトであれば、回線スピードも速く強固なセキュリティを確保できます。VPNならなんでも良いわけではないので注意してください。

2重ログインを採用したり、こまめにVPNを終了したりするのもセキュリティの確保に大切なポイントです。

4.こまめなアップデートを行う

VPNソフトは世界中のクラッカーたちが突破を目論む対象です。提供元も脆弱性を発見されては直しを繰り返しながらアップデートを続けています。

しかしアップデートを忘れてしまうと、過去に発見された脆弱性がそのまま残り、弱点を突かれ放題です。アップデートがあると必ず通知が来るので、見逃さずに対応してください。1年以上更新した覚えのない方は要注意です。

安全かつ高品質なVPNを選ぶコツ

VPNは安全な通信を行うためのものですが、下手な物を選ぶと逆に危険が増してしまう可能性もあります。

リモートワークの導入を急ぐ場面かも知れませんが、焦るのが1番危険です。安全かつ高品質なVPNを選ぶには2つのコツがあるので、目についたものに飛びつかず、慎重に選んでください。

1.大手のVPNを選ぶ

ほとんど情報が出ていない謎の海外企業が出しているVPNの中には、VPNの機能すら果たさないものもあります。それどころか実際はマルウェアである可能性もあるので、最新の注意を払ってください。そもそもインストールしないのが1番安全です。

多くのサイトで名前が上がっている有名なVPNにはそのようなリスクがないので、大手を選ぶことをおすすめします。また、大手のVPNは多くの人を満足させてきた品質とサポートが整っているので、VPN自体に慣れていない方でも安心です。

2.無料のVPNは使わない

VPNには無料のものも多数存在しますが、利用者が多く不特定多数の方がアクセスするので注意が必要です。また、当然有料のVPNと比べてクオリティが劣るので、気づかぬ脆弱性をはらんでいる危険性があります。

サポートが甘い傾向もあり、運用中の問題への対処も遅くなってしまうでしょう。極力無料のVPNは避け、有料のものを使うようにしてください。データが流出してからでは後戻りはできません。

VPNを使用するメリット

安全な通信を行うためのシステムは、VPN以外にも多数存在します。それでもVPNが選ばれているのは、大きく分けて4つのメリットがあるからです。

ここからは具体的なVPNを使用するメリットについて解説していきます。

現在の貴社に欠けているセキュリティを補ってくれるかもしれないので、使用中のものと見比べながら読み進めてください。

1.安全に社内の情報にアクセスできる

VPNは2つの地点を安全に繋げるシステムで、リモートワークの推進によってより多くの注目が集まるようになりました。データを暗号化し、更に専用の回線を使ってやり取りするので高い安全性を確保できます。導入コストも安く、気軽に始められるのもポイントです。

企業では通信の品質と安全性の両方を確保しなければならないので、現代では銀行でも取り入れられる通信システムになりました。

2.地球の裏側からでも接続できる

リモートワークでは遠隔操作が基本となりますが、VPNは距離に関係なく接続・操作が可能です。

在宅勤務で各自の家からアクセスするのはもちろん、営業の出先でのアクセスもできます。たとえ地球の裏側であっても問題なく接続できるので、通信さえ繋がっていればどこにいても大丈夫です。

グローバル化が進む企業で海外からのアクセスが増えたとしても、VPNであれば問題なく対応できるでしょう。

3.スマホでもアクセスできる

VPNには端末の縛りがないので、PCだけでなくスマホでもアクセスできます。

リモートワークは在宅でPCを使用するだけとは限らず、外出先で会社の情報をスマホで確認する場面も出てきます。資料を会社に預けたり、受け取るためだけに帰社したりするのは大幅なタイムロスなので、常にアクセスできる環境を整えておきましょう。

営業先でのアクセスや、移動中の連絡など、スマホでアクセスできるメリットは計り知れません。業務の効率化に直結します。

4.多拠点の接続ができる

VPNには物理的な回線が必要ないので、複数の拠点を同時に接続する事も簡単です。以前の専用回線が必要だった時代には、本社を経由して送るなどの工夫が必要でしたが、現在ではそのような障壁はなく通信が可能になりました。

また、回線敷設の工事も必要ないので、イニシャルコストも大幅に削減し、導入に踏み切りやすくもなったのも大きなメリットです。

VPNの乗っ取り対策はイッツコムにおまかせ!

VPNの脆弱性は、パスワードの漏洩による乗っ取りです。VPN1つで安心しているとそこ突かれて、情報を盗み取られるリスクがあります。

イッツコムにお任せいただければ、リモートワークにも対応したセキュリティシステムをご用意させていただきます。

安全な通信網の準備がありますので、ぜひご覧ください。

1.専用SIMを使ったセキュリティ対策

イッツコムの提供するモバイル閉域接続は、専用の認証システムを導入した完全なプライベート通信をご提供します。セキュリティがSIM1つで完結するので、VPNは必要ありません。

2.下り2Gbpsの高速通信

イッツコムの提供する光回線は、下り2Gbps/上り1Gbpsを誇る超高速通信です。会社の通信網は大人数が一度に利用するので、細いものだと業務に支障が出かねません。リモートワークによって負荷が増大する恐れがあるので、安定した通信を導入することが大切です。

イッツコムの強力な通信をお選びいただければ、大容量のデータ送信でも快適さを実感できるはずです。業務の効率にも大きく貢献いたします。

3.インターネットを利用しないセキュアネットワーク

イッツコムの通信は通常のインターネットを利用しないので、盗聴や改ざんのリスクを極限まで抑えられます。外部からの影響を受けない閉域網の通信を使い、セキュアなネットワークを構築し、提供させていただきます。

未登録デバイスからのアクセスを防いだり、管理ログを残したりして不正をチェックできる体制を整えることも可能なので、セキュリティ対策は万全です。

まとめ

リモートワークを導入すると、セキュリティの課題も避けられません。様々なセキュリティシステムの掛け合わせが重要ですが、VPNは中でもポピュラーな対策の1つです。忘れずに導入しておきましょう。また、その際には乗っ取り防止の為、パスワードの管理は厳重に行ってください。

VPNだけでなく、セキュリティ全般に分からないことや不安がある方、より強力な対策がしたい方は、イッツコムまでお問い合わせください。