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防災インタビューVol.46

決して難しくない、ここから始める防災対策

放送月:2009年11月
公開月:2010年4月

国崎 信江 氏

危機管理教育研究所代表 

身近に家族の写真を

ぜひご家族、大切な人の写真をいつも身近に持っていていただきたいと思います。実はこの写真が立派な防災のツールになります。意外に思われるかもしれませんが、家族がバラバラな場所で被災してしまったとき、心の支えになるのが家族の写真です。また家族が離れ離れになってしまって、お子さんを探すときにも「わが子は、身長はこのぐらいで、こういった髪形で目は一重です」と言って特徴を告げても、相手に十分に伝わらないこともあります。そのときに写真を1枚出して「この子なんですが、見掛けませんでしたか」と伝えることで早く家族と会える可能性も高くなるわけです。ですからぜひ1枚は写真を身近に持っていただきたいと思います。この写真ですが「携帯のデータに入っている」という方もいますが、電池が切れてしまう場合もあるので、ぜひ紙焼きの写真も1枚持っているといいと思います。

身近なところから防災を考える

私は阪神淡路大震災をきっかけに防災の大切さに気付きました。そして、皆さまにお伝えしたいのは一時的なものではなく、継続してほんの少しでもいいので生活の中で防災を意識して、その中で皆さまが関心を持っていること、例えばガーデニングやペットなどのご自身の生活に潤いをもたらす関心事と防災を結び付ける工夫を持っていただきたいと思います。
例えば、ガーデニングに興味のある方は、庭にドングリの苗木を植えて成長させる楽しみと、成長したら火災から自宅を守る防火林になる、そういった楽しみ方を感じていただければと思います。そして、手作りが好きな方がいたら、防災ベストを作ってみるとか、ペットに関心がある方は、災害時の救助犬にしてみよう、という考えもあってもいいかもしれません。地域の方を救おうとする目的よりも、ご自身の家族が大事に至ったときに、飼っている犬がその異常を近所の方に知らせてくれるというようなことがあれば、心強いかと思います。このように日頃関心を持たれていることと防災を結び付けて身近なところから防災意識を高めていただければと思います。

※今回のインタビュー記事は、「FM salus」が過去に放送した「サロン・ド・防災」の内容を、一部改定して掲載しています。

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