Wi-Fi速度の平均はどれくらい?オフィスでも快適に使える目安
目次
Wi-Fiの通信速度が遅いと思っても、気のせいなのか、それとも基準よりも遅いのかを正確に判断することは困難です。契約中のWi-Fiの性能に大きな問題がないかどうか、平均の速度と比較して確かめたい人も多いのではないでしょうか。
Wi-Fi速度の平均値や必要となる速度の目安とともに、法人利用のWi-Fiに関する平均速度の考え方も紹介します。
Wi-Fiの速度には種類がある

Wi-Fiに限らず光回線などでも頻繁に聞く「回線速度」とは、1秒あたりに送受信できるデータ量です。
回線速度は「bps(ビット毎秒)」という単位で表されます。また、Wi-Fiでも光回線(固定回線)でも、「上り」「下り」という2種類の速度があることを覚えておきましょう。下りが速くても上りが遅い場合、特にオフィス利用などでは不便です。
【関連記事:Wi-Fiの通信速度「上り」「下り」の目安から見極める快適なWi-Fi環境】
上り速度
Wi-Fiや光回線などの「上り速度」とは、インターネット上に特定のデータを送るときの通信速度です。プライベートの場面では、SNSに投稿したり動画投稿サイトに動画をアップロードしたりするとき、その速さが上り速度に依存します。
ビジネスシーンでも、上り速度が重要な場面は少なくありません。メールを送る・クラウドにファイルをアップロードするといったシーンで、上り速度が遅いと仕事がスムーズに進みません。
下り速度
「下り速度」は上り速度の反対で、インターネット上からデータを取得するときの通信速度を指します。日常生活や趣味などでは、SNSを閲覧する・動画を視聴するといった場面で、下り速度の数値で快適性が変わってくるでしょう。
ビジネスでも、下り速度は効率的な業務遂行に重要です。メールを受信したりファイルをダウンロードしたりという日常的な作業が、Wi-Fiをはじめとした回線の下り速度に影響されます。
Ping値も実は重要
上り・下り速度の他、回線のスペックにはPing(「Packet Internet Groper」の略、ピング)値というものもあります。Ping値とは、端末同士のやりとりにおいて、こちらが送った信号が相手に届いて返ってくるまでにかかる時間です。
Ping値は、リアルタイムかつ双方向なやりとりが重視されるオンラインゲーム・Web会議の快適性を大きく左右します。
Wi-Fiの平均速度は?

実はWi-Fiの速度について、「平均」という言葉はあまり使われません。Wi-Fiを含む回線の速度には、理想的な環境で最も速い場合の「理論値」と、遅くなる要因もある実際の環境で測った「実測値」があります。
この記事では、実際にWi-Fiを使うときに重視したい実測値の目安を平均として見ていきましょう。Wi-Fi接続にもさまざまな形態があるので、Wi-Fiを使う方法ごとに平均値を紹介します。
光回線をWi-Fi接続する場合
家やビル・施設に光回線があれば、そこからルータを使ってWi-Fiを飛ばせます。ベースとなる光回線が高速なので、Wi-Fiの速度としては平均値が最も高いと考えられるでしょう。
もちろん、回線の提供会社や戸建てタイプ・マンションタイプなどによって速度は異なります。ただ、最大1Gbps(1,000Mbps)の回線であれば、実測値は上り・下りで200Mbps〜800Mbpsが平均的です。なお、下り速度のほうが上り速度よりも速くなる傾向があります。
ホームルータを使う場合
ホームルータは、コンセントに挿すだけでWi-Fiの電波が発生する中継機です。工事が必要な場合もある光回線より、簡単に利用を開始できます。ただし、平均速度は光回線と比べて低くなると考えましょう。実測値の目安は、下り速度が70Mbps〜100Mbps程度、上り速度が15Mbps〜35Mbps程度です。
こちらも提供会社や機種によって、速度は大きく変わってきます。手軽にWi-Fi環境を作るために検討している人は、提供会社が公表している理論値だけでなく、口コミや実測値の情報もチェックして選びましょう。
ポケット型Wi-Fiを使う場合
ポケット型Wi-Fiは「モバイルWi-F」iなどとも呼ばれる、持ち運びが可能な小型Wi-Fiルータ(モバイルルータ)です。スマートフォンと同じように、移動通信システムを利用して通信をします。契約中の回線の基地局が近くにないと、ポケット型Wi-Fiは機能しません。
ポケットWi-Fiの平均速度は、環境や回線の提供会社によって大きく異なります。例えば5Gを使える場所なら、4G(LTE)しか使えないエリアと比べて高速の通信が可能です。ポケット型Wi-Fiの代名詞とも言えるサービスでは、実測値の平均がおおむね以下のようになっているデータもありました。
- 上り速度:約10Mbps
- 下り速度:約33Mbps
- Ping値:約43ms
光回線をWi-Fi接続したりホームルータを使ったりするケースに比べて、速度の平均は低めです。同じ機種で計測した人の結果にもばらつきがあることから、安定性もあまり高くないことが分かるでしょう。
(参考:『ポケットWiFiの速度測定結果(実測値) | 下り速度・上り速度の平均値を公開中! | みんなのネット回線速度(みんそく)』)
用途別に必要なWi-Fi速度の目安

Wi-Fi速度の平均がどの程度か気になる背景には、自分が実際に使う中で回線の遅さにより不便を感じる状況があるのではないでしょうか。平均だけでなく、用途によって変わるWi-Fi速度の目安を知っておけば、切り替えるべきサービスを絞り込みやすくなるはずです。理論値ではなく実測値で解説します。
メッセージの送受信
仕事でもプライベートでも、アプリでメッセージを送り合う場面は多いでしょう。テキストのみのメッセージの送受信には、実はそこまで速度が必要ありません。
目安として、130kbps〜1Mbpsもあれば十分とされています。人とのやりとりはテキスト中心で画像や動画を送受信する機会がほぼない場合、速度が低めのポケット型Wi-Fiでも十分に実用的です。
Webサイトの閲覧
Webサイトを全く見ないという人は、現代では少ないのではないでしょうか。ECサイトや各種のエンターテインメントには、Webサイトを通じてアクセスするケースが多くあります。ビジネス上でも、調べ物に官公庁のWebサイトを見たり、競合他社のホームページをチェックしたりする場面は少なくありません。
Webサイトの閲覧に必要なWi-Fi速度の目安は、約1Mbpsです。下り速度で1Mbps出れば問題ないので、そこまで高速な回線でなくても不便には感じないでしょう。
Web会議
近年はコロナ禍以降、オフィスに出社せず自宅やカフェなどで働くテレワークが浸透してきています。その中で、Web会議を取り入れている企業も多いはずです。Web会議には一般的に、10Mbps〜15Mbpsの速度が必要とされています。
Web会議は双方向のやりとりとなるため、応答時間を表すPing値にも快適性が左右されます。Web会議を日常的に実施している企業・組織は、最低でも実測値で10Mbps〜15Mbpsの速度が出せて、できる限りPing値の少ないWi-Fiサービスを選びましょう。
動画視聴
現代における動画コンテンツは、テキストコンテンツと同じまたはそれ以上に、情報源として重視されるようになってきました。個人的な動画鑑賞だけでなく、仕事上でSNSマーケティングに使う動画を作る参考にするため、他社の動画を見る機会がある人もいるかもしれません。
動画はテキストや画像に比べて、データが大きいコンテンツです。動画の品質によって、10Mbps〜30Mbps程度の速度が求められます。5Mbpsを切るような低速のWi-Fiだと、動画が止まったり再生されなかったりして不便です。
平均速度で法人利用のWi-Fiを選ぶと後悔する理由

オフィスや店舗の通信環境を整えるために、Wi-Fiの平均速度について調べている担当者も多いのではないでしょうか。ただ、法人利用の場合、平均速度だけで導入したり切り替えたりするWi-Fiを選ぶと後悔につながりかねません。
なぜ平均速度で決めるべきではないのか、その理由を2つの観点から解説します。
同時接続時はデバイス1台の速度が平均より下がる
使っているWi-Fiの平均速度(実測値)が100Mbpsでも、オフィスや店舗などで使われている各端末で100Mbpsの速度が出るわけではありません。Wi-Fiは1つの回線を複数の端末で共有しており、利用者が増えるほど1台あたりに使える通信量は小さくなるためです。
以下のような業務・作業が同時に発生すると、通信速度は低下しやすくなります。
- オンライン会議
- クラウドストレージへのアップロード
- 大容量ファイルのダウンロード
これらはいずれも、日常的な業務で発生する可能性が高いでしょう。複数人が同時にWi-Fiを使うことが前提となる法人利用では、平均速度だけで判断するのではなく、同時利用を想定したWi-Fi選びが必要です。
平均速度より通信の安定性が重要
ビジネスでWi-Fiを利用するに当たって、もちろん速度も用途に十分なものを選ぶ必要があります。ただ、法人利用において速度よりも重視すべきなのは、安定性です。端末を使っている従業員数だけ同時接続しても、つながらなかったり通信が不安定になったりしないWi-Fiが求められます。
トラブル時の対応も、法人利用のWi-Fiを選ぶポイントです。万が一Wi-Fiの通信が途切れてしまっても、すぐにサポートを受けられれば業務が停止する時間を最小限に食い止められます。
法人利用のWi-Fiはイッツコムに相談!

イッツコムでは、法人向けのWi-Fiサービス「かんたんWi-Fi」を提供しています。かんたんWi-Fiは小規模なオフィスやカフェのような店舗にWi-Fi環境を構築できるサービスです。かんたんWi-Fiのアクセスポイント1台につき、ハイエンドプランは端末50台、ライトプランは端末30台まで接続できます。
インターネット回線から見直しや導入を考えているという場合は、イッツコム光接続サービスも選択肢です。Wi-Fiルータ機能も標準搭載しており、同時接続が多い場合でも安定性の高い通信を実現できます。接続できないといった問題が発生したときや機器が故障したときには、サポートが柔軟に対応している点も強みです。
まとめ

Wi-Fiをはじめとした回線は、回線の種類や環境によって上り速度や下り速度の実測値が変わります。提供会社が公表している理論値だけでなく、平均的な実測値や自分の用途に必要な速度を加味してWi-Fiサービスを選びましょう。
法人利用の場合は、多数の端末を同時接続する・通信が安定しないと業務に支障が出るといった理由から、平均速度だけを基準にWi-Fiサービスを選ぶのはおすすめできません。どの回線を選ぶべきか悩む、設定が難しそうで不安という場合は、トータルサポートが可能なイッツコムにご相談ください。