オフィスサイネージとは?導入メリットや選び方のポイントを解説
目次
社内のお知らせや経営方針の共有、来客への情報発信など、オフィス内のコミュニケーション手段として注目されているのが「オフィスサイネージ」です。紙の掲示物と比べて情報をタイムリーに更新できる他、動画や画像を活用することで視認性の向上も期待できます。
しかし、導入効果を高めるためには、自社に合った機器や配信方式を選ぶことが重要です。そこでこの記事では、オフィスサイネージの概要や導入メリット、選び方のポイントについて解説します。
オフィスサイネージとは?

オフィスサイネージは、オフィスの受付・エレベーターホール・食堂・執務スペースなどに設置するデジタルサイネージの総称です。液晶ディスプレイやプロジェクターに接続したSTB(セット・トップ・ボックス)で配信コンテンツを切り替え、自社オリジナルの動画・スライド・画像・音声コンテンツを配信できます。
従業員向け・来客向けにさまざまな情報を継続的に配信でき、スケジュール配信機能によるコンテンツの切り替えも容易です。
ポスターなど従来の掲示物より情報量・視認性・管理コストといった面でメリットが大きく、多くの企業がプッシュ型の情報配信ツールとして重宝しています。
オフィスサイネージを導入する6つのメリット

オフィスサイネージは、紙媒体の掲示物と比べて情報更新や管理の手間を削減できる他、メールや社内ポータルを利用しない従業員にも情報を届けやすいというメリットがあります。また、防災・災害情報の配信ツールとしても活用できます。
1.掲示物にかかる業務負荷やコストを大幅削減
ポスターなど紙媒体の掲示物の場合、印刷用のデザイン・出力・配送・掲示・廃棄の作業が必要です。掲載期間の管理徹底などの業務負荷も大きく、多大な手間やコストがかかります。多くの情報を伝えるために複数の掲示物を並べて貼り付けるなど、掲示スペースを広く取りがちなことも懸念点です。
オフィスサイネージに切り替えれば、掲示物の管理を効率化できます。特にクラウド型オフィスサイネージは、設置台数・拠点数が多くてもオペレーション用のPCからタイムリーに更新可能です。ディスプレイ1つで複数コンテンツを切り替えて表示でき、省スペースで効率的な情報配信ができるようになります。
2.共有情報の伝達率を向上
オフィスサイネージは共有情報の伝達率向上に効果を発揮します。ポスターなど紙媒体による情報は目に留まりにくく、メールや社内ポータルに記載した情報は従業員による自発的な検索が必要です。「従業員の関心が高い情報をうまく届けられていない」ということも起こるでしょう。
オフィスサイネージは動画・音声ならではの高い訴求力を生かし、共有したい情報を効率的に伝えられます。さらに、オフィスサイネージでメールや社内ポータルへ誘導し、従来の情報発信ツールによる伝達率向上をサポートすることも可能です。
3.従業員の意識付けやインナーブランディング
従業員の意識付けやインナーブランディングに役立つのも、オフィスサイネージを活用するメリットです。サイネージ端末を社員食堂やエレベーターホールなど従業員の目に入りやすい場所に設置し、必要に応じて同じ情報を配信し続けるとよいでしょう。
例えば、機密情報・精密機器の取り扱いや書類提出の期限について周知を徹底すると、事故や申請漏れの防止に役立ちます。また社長メッセージや企業理念・ブランド価値を繰り返しアピールすることで、組織文化の浸透や帰属感・モチベーションの向上を期待できるでしょう。
4.PCレス従業員との情報格差の解消
全従業員に向けた情報をオフィスサイネージで配信することで、従業員間の情報格差を解消できることもメリットです。メールや社内ポータルで社内情報を伝達するのもよいですが、手元にデバイスがない現場で作業する従業員は内容を確認できません。
サイネージ端末をこういった現場の各所に配置することで、業務の動線上で自然に情報を得られるようになります。特に大型の高輝度ディスプレイは設置場所を問わず大きな文字を明るく表示できる上、歩きながらでも内容を読み取りやすいのが利点です。
5.社内コミュニケーションの活性化
会話のきっかけ作りや積極的なイベント参加など、社内コミュニケーションの活性化に役立つことも、オフィスサイネージを活用するメリットです。
例えば優秀な従業員や売上の達成率を紹介すると、話題を提供しつつ、モチベーションも刺激できます。研修・部活動・交流イベントの成果をアピールして、個人またはグループでの参加を促すことも考えられるでしょう。
他にも、ミーティングで配信コンテンツが話題に上るなど、さまざまな面でコミュニケーション活性化に役立ちます。
6.防災・災害情報の配信と安全配慮
オフィスサイネージは、災害発生時など緊急時のスムーズな情報伝達に活用できるのもメリットです。
災害発生時は、通信インフラの混雑・故障などで情報収集が困難になりがちです。そのようなケースを見据え、配信コンテンツを自動で災害情報や避難経路に切り替えられるオフィスサイネージもあります。
一方、平常時には防災コンテンツを配信することもできるため、従業員の防災意識を高めつつ、安心・安全に働ける環境作りに役立つでしょう。
オフィスサイネージの活用例

誰に向けて何を伝えたいかによって、オフィスサイネージの効果的な設置場所と配信内容は変わります。例えば来客向けならエントランスで企業情報などを配信し、オフィスビル内の勤務者には社員食堂やエレベーターホールで社内情報などを配信するのが効果的です。工場内では安全管理などに関する情報を配信し、情報格差の解消を目指しましょう。
エントランス
オフィスのエントランスは企業の第一印象を決めるエリアです。受付のわきなどにウェルカムボードとしてオフィスサイネージを設置することで、取引先や採用面接者などに向けて、企業情報やブランド情報をアピールできます。
タッチパネル式の機種を採用し、施設案内や自社製品・サービス情報などを、来客自身が選択できる仕組みにすることも可能です。同様の発想で、ショールームに来客向けコンテンツを配信するオフィスサイネージを設置することも考えられます。
社員食堂
社員食堂は多くの従業員が長時間滞在し、また何気ない会話も生まれやすいため、オフィスサイネージの設置効果が高いエリアです。従業員紹介・企業ニュースなど会話のきっかけになるコンテンツ、社内表彰・売上達成率などモチベーションアップにつながるコンテンツが向いているでしょう。
健康診断のお知らせや任意参加セミナーの案内など、各種連絡事項の周知にも効果的です。他にも、占い・天気予報・風景映像などを配信して気持ちをリフレッシュさせるなど、多彩なコンテンツ配信で従業員満足度の向上にも役立つでしょう。
エレベーターホール
エレベーターホールやエレベーター内は、オフィスビル内で暇を持て余しがちなエリアです。この隙間時間を有効活用した情報伝達にも、オフィスサイネージは便利に活用できます。
エレベーターは多くの従業員が日々利用する上、壁面のサイネージ端末を自然に注視しやすいこともポイントです。必ず共有したい告知・通達などのコンテンツ配信に向いているでしょう。動画やスライドを使って短時間で多くの情報を伝えられ、紙の掲示物よりもスムーズかつ効率的な情報伝達ができます。
工場
安全に作業するための注意事項・マニュアルやヒヤリ・ハット情報などを分かりやすく伝えることで、従業員の安全管理意識を高めやすくなります。
現場ごとの品質目標や全社共通の周知事項なども共有でき、品質向上・生産性向上に役立つでしょう。他にも人材教育コンテンツ・工場施設案内・バス運行スケジュール・社員食堂の日替わりメニュー紹介など、工場内スタッフの働き方に役立つさまざまなコンテンツを配信できます。
オフィスサイネージのコンテンツ配信方式

オフィスサイネージの運用中には、伝達したい情報に合わせて配信コンテンツを更新することが必要です。コンテンツ配信方式は「スタンドアロン型」と「ネットワーク型」に大別できます。ネットワーク型は配信管理用サーバをネットワーク内のどこに設置するかで複数の形態がありますが、手間なく活用しやすいのは「クラウド型」です。
スタンドアロン型
スタンドアロン型のオフィスサイネージは、ディスプレイ本体や外付けSTBに、配信コンテンツの入った記憶装置(USBメモリやSDカードなど)を直接接続して運用するものです。設置が簡単で導入費用も安く、同じ情報を繰り返し配信するだけの運用には便利に活用できます。
ただし、コンテンツ更新の際は手作業で記憶装置を差し替える必要があり、複数台のサイネージ端末で配信内容を連動させることもできません。サイネージ端末を設置するフロア・室数や拠点数が多い場合、管理面の非効率さが問題になることもあるでしょう。
クラウド型
クラウド型のオフィスサイネージは、インターネット経由でクラウド上のサーバにコンテンツをアップロードし、複数のSTBおよびサイネージ端末を遠隔管理できるものです。Wi-Fi・LANケーブル・SIMカードなどに対応するSTBを表示装置に接続し、ベンダーが提供するWebアプリなどから配信コンテンツを切り替えます。
ベンダーのサーバを活用するため、社内でのサーバ管理は必要ありません。複数サイネージの一括管理にも対応でき、多台数・多拠点の運用でも非常に効率的です。高所など手の届きにくい場所にサイネージ端末を設置しても、簡単にコンテンツ更新ができます。
ただし運用にはインターネット・Wi-Fi環境が必要です。オフィスサイネージ運用に長けたベンダーを選ぶことも大切です。
オフィスサイネージを選ぶ7つのポイント

オフィスサイネージを導入する際は、設置場所や用途に合わせて慎重に機器を選定する必要があります。特に、ディスプレイの種類やサイズ、運用方法などを事前に確認しておきましょう。
ここでは、オフィスサイネージ選びで押さえておきたい7つのポイントを紹介します。
1.ディスプレイの方式
デジタルサイネージでよく使われる表示方式には、「液晶(LCD)」と「LEDビジョン」があります。
液晶(LCD)は画面が精細で、細かな文字や画像を鮮明に表示しやすい点が特徴です。社内のお知らせや商品紹介など、近距離で閲覧する用途に向いており、一般的には屋内利用や比較的コンパクトなサイズで採用されるケースが多いでしょう。
一方、LEDビジョンは複数のパネルを組み合わせて大画面を構築でき、継ぎ目が目立ちにくい映像表現に向いています。また、高輝度のため、窓際や屋外など明るい環境でも視認性を確保しやすい点が特徴です。
2.ディスプレイのサイズ
ディスプレイのサイズは、設置目的と視認距離を基準に選びましょう。例えば、受付カウンターや棚の上に設置する場合は10〜32インチ程度の小型サイズが適しています。フロア案内や受付案内など、人の目線の高さで情報を表示する場合は40〜55インチ程度が一般的です。
また、広いエントランスやロビーなど、多くの人が遠くから見る環境では60〜85インチ以上の大型ディスプレイが適しています。
さらに、表示内容によっては縦置き・横置きの選択も重要です。案内表示には縦型、動画やプレゼンテーションには横型が適しているため、利用シーンをイメージしながら選定してみてください。
3.設置環境と輝度(明るさ)
ディスプレイの「輝度(明るさ)」は、設置場所の外光の強さに合わせて選びましょう。輝度は、「cd/㎡(カンデラ毎平方メートル)」という単位で表され、数値が高いほど明るい画面になります。
一般的なオフィス環境であれば400〜700cd/㎡程度でも十分視認できるでしょう。しかし、窓際やショーウィンドウのように日差しが差し込む場所では、画面が見えづらくなることがあります。
そのような環境では700〜1,000cd/㎡程度の高輝度モデルを検討してみてください。
4.設置タイプ
オフィスサイネージの設置方法には、主に「スタンド型」「壁掛け型」「天つり型」の3種類があります。
| 設置タイプ | 特徴 | おすすめの用途 |
|---|---|---|
| スタンド型 | 工事不要で設置しやすく、移動も可能 | 受付、イベント、期間限定の案内 |
| 壁掛け型 | 省スペースで通路を圧迫しない | 会議室前、オフィス入口、共用スペース |
| 天つり型 | 高い位置から広範囲へ情報発信できる | エントランス、吹き抜け空間、広いロビー |
スタンド型は導入の手軽さが魅力ですが、設置スペースが必要です。壁掛け型は限られた空間を有効活用できます。天つり型は遠くからでも見やすく、多くの来訪者へ情報を届けたい場合に適しています。
5.配信方式
配信方式を選ぶ際は、更新頻度、設置台数、拠点数、現地作業の負担を基準に考えましょう。
内容の更新が少なく、設置台数も限られる場合は、スタンドアロン型でも対応しやすいケースがあります。一方、複数拠点で同じ情報を配信したり、頻繁に内容を差し替えたりする場合は、クラウド型のほうが管理しやすくなります。
初期費用だけでなく、月額費用、更新作業にかかる人手、将来的な台数追加まで含めて比較することが大切です。
6.操作性
サイネージは継続的な情報更新が必要な場合もあるため、担当者が無理なく使い続けられる操作性の高さも重要なポイントです。
多機能なシステムであっても、更新作業が複雑では現場に負担がかかり、次第に活用されなくなってしまうことがあります。管理画面が見やすく、誰でも直感的に操作できるかを事前に確認しましょう。
テンプレート機能やドラッグ&ドロップによる編集機能が搭載されていれば、専門知識がなくても簡単にコンテンツを作成・更新できます。
7.サポート体制
オフィスサイネージを安定して運用するためには、ベンダーのサポート体制も欠かせません。特に初めて導入する企業では、機器設定やネットワーク構築に不安を感じることも少なくないでしょう。
そのため、初期設定支援や導入サポートが充実しているサービスを選ぶと安心です。また、運用開始後にトラブルが発生した際の問い合わせ窓口や保守対応の内容も確認しておきましょう。
オフィスサイネージの導入に必要なもの

オフィスサイネージを導入するには、単にディスプレイを設置するだけでなく、STB(セット・トップ・ボックス)やコンテンツなどの機器・システムをそろえる必要があります。
必要な要素を理解していないと「表示が止まる」「更新が大変」といった課題に直面することもあります。ここでは、オフィスサイネージの導入に欠かせない機器・システムについて解説します。
STB(セット・トップ・ボックス)
STB(セット・トップ・ボックス)は、ディスプレイにコンテンツを表示させるための小型機器です。PCやスマートフォンから送られたデータを受信し、適切な形式で映し出す役割を担います。オフィスサイネージにおいては「頭脳」となる部分であり、コンテンツ更新のしやすさや安定性に大きく関わります。
性能が不足していると動画がカクついたり、複雑なコンテンツを正常に再生できなかったりするおそれがあるため注意が必要です。導入時にはCPU/GPUの処理能力、CMSとの互換性、対応フォーマット、管理機能などを確認し、利用目的に適したスペックのSTBを選びましょう。
ディスプレイ
ディスプレイは、サイネージの映像や画像を表示するための機材です。STBやCMSを用意しても、表示先となるディスプレイがなければ運用できません。
導入時は、設置場所に合うサイズ・輝度・設置方法を選ぶ必要があります。設置環境によっては、ディスプレイスタンドや壁掛け金具が必要になる場合もあります。
【関連記事:デジタルサイネージのディスプレイにおいて知っておきたい違いとポイント】
コンテンツ
オフィスサイネージを運用するには、社内告知、来客案内、イベント告知、動画、Webページなど、目的に応じたコンテンツが必要です。
ただし、どれだけ機器を整えても、表示内容が古いままでは効果が下がります。誰に何を伝えるのか、どの頻度で更新するのかを決めた上で、継続的に運用できる制作体制を整えておきましょう。
【関連記事:デジタルサイネージのデザイン入門!コンテンツに応じた制作のコツ】
CMS(管理システム)
CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)は、サイネージで流すコンテンツを一元管理する仕組みです。CMSを導入すれば、複数台のディスプレイにスケジュール設定を行ったり、コンテンツを一括更新したりできます。特に大規模オフィスや複数拠点を持つ企業では、CMSの有無が運用効率を大きく左右します。
選ぶ際のポイントは「価格」「ライセンス数」「操作性」です。導入コストに加えて、月額利用料や利用できる端末数も確認しておきましょう。複数人で管理する場合は、権限設定や承認フローの有無も比較材料になります。導入前にデモを確認し、実際の管理画面で操作感を確かめておくとよいでしょう。
【関連記事:デジタルサイネージにCMSを導入するメリット!今後必要になる?】
【クラウド型】インターネット環境
クラウド型のオフィスサイネージには、安定したインターネット環境が欠かせません。クラウドを通じてコンテンツを配信する仕組みのため、通信が不安定だと表示が止まったり、更新が反映されなかったりするリスクがあります。特に動画や大容量データを扱う際には、十分な通信速度と安定性を確保しましょう。
オフィスサイネージの導入・運用にかかる費用

オフィスサイネージを導入する際は、「導入費」と「運用費」の両方を把握しておくことが重要です。費用感を理解せずに進めてしまうと、予算オーバーや想定外の支出につながるおそれがあります。導入目的や運用規模に応じて必要な機材やサービスを選び、トータルコストを試算しておきましょう。ここでは、導入費と運用費の目安を解説します。
導入費
オフィスサイネージの導入費用は、機材のスペックや設置場所によって大きく変わります。例えばエントランスに大型ディスプレイを設置する場合と、会議室に小型モニターを導入する場合とでは、必要な投資額に大きな差があります。
さらに、配信システムの種類(クラウド型かオンプレミス型か)、コンテンツ制作を外注するかどうかも費用に影響する点に注意が必要です。以下は代表的な導入費用の目安です。
- ディスプレイ:10万円~300万円
- ディスプレイスタンド:2万円~20万円
- 記憶媒体(USB/SDカード)※スタンドアロン型の場合:500円~1万円
- STB(セット・トップ・ボックス):3万円~25万円
- CMS(管理システム):月額4,000円~1万円
- コンテンツ制作:2万円~10万円
- 工事費用(配線・設置):2万円~20万円
運用費
導入後の運用費は、サイネージを継続的に稼働させるために欠かせないコストです。中でも注意すべきは「コンテンツ更新費用」です。自社で制作する場合は人件費がかかり、外注する場合は内容や制作ボリュームに応じて数万円から数十万円に及ぶこともあります。
さらに、保守・サポートを契約しておけば、万一のトラブル時にも迅速な対応を受けられるため安心です。以下に運用費の目安を示します。
- 電気代:月額2,000円以下(ディスプレイの稼働時間による)
- コンテンツ更新費用:1万円~50万円以上
- 保守・サポート費用:月額3,000円~5,000円
- インターネット回線:月額4,000円~6,000円
- サーバ使用料:月額5,000円以上
オフィスサイネージの導入手順

オフィスサイネージを導入する際は、やみくもに機材を購入して設置するのではなく、目的を整理し、計画を立てることが重要です。計画が不十分なまま導入すると、「使われないディスプレイ」になってしまうおそれがあります。
ここでは、オフィスサイネージを効果的に導入するための5つの手順を解説します。
ステップ1.導入目的・プランを明確にする
まずは、オフィスサイネージを導入する目的を明確にしましょう。社内の情報共有を効率化したいのか、従業員の意識付けやモチベーション向上を目指すのか、それとも来訪者への企業ブランディングに活用したいのかによって、設置場所や配信コンテンツは大きく変わります。
目的が曖昧なままでは効果が測定しにくく、「導入したものの活用されない」といった状況に陥りやすくなります。導入後の姿をチームで共有し、目標を設定した上でプランを練ることが大切です。
ステップ2.設置場所・設置方法を決める
次に、どこにサイネージを設置するかを決めます。オフィスではエントランスや受付、会議室、休憩スペースなど、人が自然に集まる場所が効果的です。設置方法には壁掛け式、スタンド式、天つり式などがあり、オフィスのレイアウトや動線を考慮して選ぶ必要があります。
ディスプレイの設置によって動線が遮られたり、非常口が塞がれたりしないよう、安全面にも配慮しましょう。スペースが限られている場合は、省スペース型の縦型ディスプレイや小型ディスプレイを選ぶ方法もあります。
ステップ3.機器やシステムを選ぶ
設置場所が決まったら、必要な機器やシステムを選定します。ディスプレイやSTB、CMSに加え、スタンドアロン型かクラウド型かといった配信方式も検討しましょう。複数のベンダーから見積もりを取り、費用だけでなくサポート体制や実績も比較することが大切です。
また、オフィスサイネージの運用は長期に及ぶため、将来的に必要な機能を備えているかも確認しておきましょう。スケジュール管理や音声認識対応など、運用目的に合わせた機器・システムを選ぶことが求められます。
ステップ4.コンテンツを制作する
サイネージの効果を左右するのはコンテンツの質です。制作方法には、社内でPowerPointや動画編集ソフトを使って作成する方法と、外部の制作会社に依頼する方法があります。
社内イベントの告知や経営メッセージは社内制作で十分対応できますが、プロモーション動画やブランディング映像など高いクオリティが求められるものは、外部に依頼したほうが効果的です。さらに、静止画・動画・Webページ・音声付きコンテンツを目的に応じて組み合わせることで、飽きのこない発信が実現できます。
ステップ5.配信開始
準備が整ったら、いよいよ配信を開始します。単発で行うのではなく、スケジュールを立てて定期的に更新することが重要です。特に社内情報共有を目的とする場合は、最新情報をタイムリーに発信することで従業員の関心を維持できます。
また、運用開始後は定期的なメンテナンスを行い、ディスプレイの明るさやSTBの動作チェックを欠かさないようにしましょう。さらに効果測定を実施し、「どのコンテンツがよく見られているか」「従業員の反応はどうか」を把握して改善につなげれば、サイネージの価値を最大限に高められます。
【関連記事:デジタルサイネージの効果を高める方法は?改善サイクルや効果測定も】
オフィスサイネージのよくある課題

オフィスサイネージは情報共有や社内コミュニケーションの活性化に役立つ一方で、運用方法によっては期待した効果が得られないこともあります。特に、コンテンツ更新の停滞や閲覧率の低下、機器トラブルなどは多くの企業で見られる課題です。
導入後に活用が形骸化しないよう、あらかじめ課題と対策を理解しておきましょう。
配信するコンテンツが更新されなくなる
オフィスサイネージでよくあるのが、「導入当初だけ活用され、その後更新が止まってしまう」という課題です。担当者の業務負担が増えるにつれて更新頻度が下がり、最終的には同じ画面が長期間表示され続けるケースも少なくありません。
情報が古いままでは従業員もサイネージを見なくなり、情報共有ツールとしての価値が低下してしまいます。複数台を運用する場合は、担当者や更新頻度をあらかじめ決めておき、情報が古いまま放置されない体制を整えることが大切です。
従業員に見られなくなる
サイネージの表示内容や設置場所によっては、従業員にほとんど閲覧されなくなることがあります。例えば、文字量の多い資料をそのまま表示すると、短時間で内容を理解しづらく、視認性も低下します。
また、人の往来が少ない場所や動線から外れた場所では、そもそも画面が目に入りません。効果的に活用するためには、短時間で情報が伝わるコンテンツ設計と、自然に目に留まる設置場所の選定が重要です。
通信環境や機器トラブルが発生する
オフィスサイネージでは、ネットワーク不具合、STB(セット・トップ・ボックス)やディスプレイの故障、電源まわりのトラブルによって表示が止まることがあります。
課題を放置すると、画面が消えたままになったり、古い情報が表示され続けたりするおそれがあります。導入時には、トラブル発生時の連絡先、復旧手順、保守対応の範囲を決めておきましょう。
用途によってはカスタムサイネージもおすすめ

クラウド型サイネージは多くの企業で活用されていますが、全ての要件を標準機能だけで満たせるとは限りません。独自システムとの連携や特別な演出が必要な場合には、個別設計が可能なカスタムサイネージも選択肢に入れてみてください。
オフィス環境や運用方法に合わせて柔軟に構築できるため、より高い利便性や訴求力を実現できます。ここでは、カスタムサイネージが適しているケースを紹介します。
独自システムと連携したい場合
オフィスでは、会議室予約システムや勤怠管理システム、社内ポータルなど、さまざまな業務システムが活用されています。カスタムサイネージであれば、既存システムのAPIやデータ連携機能を活用し、必要な情報を画面に自動表示できる場合があります。
例えば、会議室の利用状況を表示したり、社内ポータルの新着情報を配信したりすることで、従業員が必要な情報を確認しやすくなります。
特殊な表示・演出を行いたい場合
企業によっては、単なる情報表示だけでなく、来訪者への案内やブランド訴求を目的とした演出が求められることもあります。例えば、タッチパネルを使った案内表示や、センサーと連動したコンテンツ、大型マルチディスプレイによる映像演出などです。
こうした機能は一般的なサイネージサービスでは対応が難しい場合があります。カスタムサイネージであれば、設置環境や目的に合わせて柔軟に設計できるため、エントランス・ショールームの演出力向上や企業イメージの強化にもつながります。
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まとめ

オフィスサイネージは動画やスライドなどのコンテンツを配信できる上、紙媒体より視認性も高く、従業員や来客に向けて多くの情報を効率的に伝達できます。エントランス・社員食堂・エレベーターホールの他、工場などでも便利に活用される情報配信ツールです。
運用面での効率性を高めたい場合は、PCから手間なくコンテンツ更新ができるクラウド型デジタルサイネージを導入しましょう。イッツコムは、クラウド型デジタルサイネージと高性能APをセットで提供できます。オフィスサイネージの導入をお求めの際は、効率的な運用環境を一括サポートできるイッツコムにご相談ください。