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実店舗開業時にWi-Fiを導入!効果や押さえておきたいポイントとは?

店舗選びの際に「フリーWi-Fiが使えるかどうか」を重視する消費者は増えており、フリーWi-Fi対応の店舗も一般化しています。実店舗の開業を検討しており、Wi-Fiの導入方法が知りたい方もいるのではないでしょうか。

通信環境の整備方法やWi-Fiの導入効果とチェックポイントを知ることで、実店舗開業時のWi-Fi導入を具体的に検討できます。手間をかけずWi-Fi導入が完結するサービスも知り、快適なフリーWi-Fiの提供による安定経営を目指しましょう。そこでこの記事では、実店舗にWi-Fiを導入する流れやメリット、押さえたいポイントについてご紹介します。

開業時にWi-Fiを導入する流れ

実店舗の開業時にWi-Fi導入するなら、まず光回線の契約と工事が必要です。インターネット回線を使える状態にしてから、Wi-FiルーターやWi-Fiアクセスポイントを設置し、フリーWi-Fiを設定します。まずはフリーWi-Fi提供までの流れを把握しましょう。

1.光回線を契約する

Wi-Fiは有線LANを無線化する(無線LAN環境を構築する)ための技術なので、施設内の無線通信にのみ対応します。Wi-Fiを導入してもインターネット回線がなければインターネット接続できないので、まずはインターネット回線の契約が必要です。

企業が採用する通信回線は、ADSLやCATVより高速な光回線が主流になっています。回線事業者やプロバイダを比較し、回線品質や価格のバランスが良いサービスを選びましょう。

2.回線工事をする

インターネット回線の開通には回線工事が必要です。電線から物件の共用部分に光ファイバーケーブルを引き込み、店舗へ配線します。

物件によっては契約時点で工事済みですが、古い物件は大掛かりな回線工事になる場合もあるので、スケジュール調整や費用の見積もりに注意しましょう。回線工事を予約し、工事日に立ち合いをして簡単な設定をすれば、光回線が使用できる状態です。

3.Wi-Fiルーターを導入する

光回線を導入すると、多くの場合ONU(光回線終端装置)とWi-Fiルーターが貸与されます。ONUは光信号と電気信号を変換する装置で、Wi-Fiルーターは「ルーター機能」と「アクセスポイント機能」が一体型になった無線LAN機器です。

ルーター機能によってインターネットにおける経路探索やデータ通信をし、アクセスポイント機能によってWi-Fiの電波の基地局となります。Wi-Fiルーターは家庭用・法人用の2種類があり、貸与されるのが家庭用Wi-Fiルーターであれば機能・性能は限定的です。機能や性能が不足している場合は、自前の法人用Wi-Fiルーターに交換もできます。

4.Wi-Fiアクセスポイントを導入

Wi-Fiルーターを導入すると店舗で快適なWi-Fi接続ができます。ただし、Wi-Fiの電波は壁や障害物で減衰して通信品質が低下するので、かなり小規模な店舗でなければ事務所スペース・店舗スペース・駐車場の全域はカバーできません。

ここで「Wi-Fiアクセスポイント」の導入が効果的です。Wi-Fiアクセスポイントはアクセスポイント機能に特化した無線LAN機器で、Wi-FiルーターとLANケーブルで接続し、法人用Wi-Fiルーター以上に高性能な基地局として運用できます。

5.フリーWi-Fiを設定する

法人用Wi-FiルーターやWi-Fiアクセスポイントには「ゲストWi-Fi」機能があります。これは従業員用と来客用のWi-Fiネットワークを分離できる機能です。ゲストWi-Fiに接続したデバイスは従業員用のネットワークにアクセスできません。

ゲストWi-Fiは店舗でWi-Fiを導入するなら必須の機能です。無料で提供されるゲストWi-Fiを「フリーWi-Fi」と呼びます。電波が届かないエリアをなくし、フリーWi-Fiを設定すれば、Wi-Fiの導入は完了です。

開業時にWi-Fi以外でそろえたいものリスト

インターネット回線やWi-Fi環境を整備することの他に、開業時には以下のものをそろえたいところです。万全の準備をして事業をスタートさせましょう。

・Webサイト
・クレジットカード決済端末
・POSレジ
・有線放送
・ビジネスフォン
・FAXやコピー機
・監視カメラ

開業時にWi-Fiを導入するメリット

Wi-Fiを導入する店舗は一般化していますが、ここであらためて「なぜWi-Fiを導入するのか」を考えてみましょう。Wi-Fiの店舗導入にはさまざまなメリットがあり、これから開業するなら導入は必須です。開業時にWi-Fiを導入する主なメリットを4つに分けて解説します。

店舗レイアウトの自由度が高くなる

店舗にインターネット回線を整備する際、有線LANだとデバイスまでLANケーブルを配線する必要があります。Wi-Fiを導入すると無線通信でインターネット接続ができるので、デバイスまでのLANケーブルの配線が不要です。結果的に店舗レイアウトの自由度が高くなる上、美観を損なわずにインターネット回線を整備できます。

さまざまなデバイスを業務利用できる

Wi-Fiを導入する大きなメリットのひとつは、LANポートのないデバイスでもネットワーク接続ができることです。スマホやタブレットを業務利用しやすくなり、タブレット端末レジやセルフ注文システムも導入しやすくなります。他にもWi-Fi対応のOA機器や監視カメラなど、デバイスの活用範囲が広がるのはメリットです。

集客効果が高くなる

Wi-Fi利用が一般化するなかで、消費者が店舗を比較する際に「フリーWi-Fiに対応しているかどうか」を重視する傾向が強まっています。「出先でWi-Fi接続ができること」のメリットは大きく、Wi-Fi導入によって集客効果が見込めるのはポイントです。

特に外国人観光客は高額なレンタル携帯端末を使っているケースも多く、Wi-Fi導入によって幅広い層の集客が可能となります。

売り上げアップにつながる

出先でスマホを利用する際に通信制限を恐れている消費者は珍しくありません。店舗でWi-Fi接続ができるなら、通信量の多くなりがちなSNS利用や動画視聴であっても、通信制限を気にせずに自由なインターネット通信が可能です。

結果的に滞在時間が長くなり、客単価アップ・売り上げアップにつながるのもメリットです。待ち時間のストレス軽減効果も見込めるので、リピーター確保にも効果を発揮します。

開業時のWi-Fi導入で押さえたいポイント

実店舗にWi-Fiを導入すると、店舗内で業務利用できるデバイスの幅が広がり、フリーWi-Fiの提供によって集客効果や売り上げアップにつながります。

これらのメリットを享受するためのポイントは、Wi-Fiアクセスポイントの機能・性能やWi-Fiサービスのサポート体制が必要条件を満たしていることです。ここからは、Wi-Fi導入で押さえたいポイントを6つに分けて解説します。

ゲストWi-Fiが設定できること

「フリーWi-Fiを提供すること」は開業時のWi-Fi導入で押さえたいポイントです。しかし家庭用Wi-Fiルーターは自宅での個人利用を想定しているので、ゲストWi-Fi機能がありません。

家庭向けの光回線を契約すると家庭用Wi-Fiルーターを貸与されるので、法人用Wi-FiルーターやWi-Fiアクセスポイントを導入するか、ゲストWi-Fiに対応した法人向け光回線を契約しましょう。

セキュリティレベルが高い

「フリーWi-Fiを安心して利用できること」も必須で押さえたいポイントです。「フリーWi-Fiにはセキュリティリスクがある」というイメージは根強く、セキュリティレベルに不安のあるフリーWi-Fiは敬遠されます。無線LAN機器によって暗号化や認証のセキュリティレベルは異なるので、セキュリティ面で高性能な無線LAN機器を導入しましょう。

最大同時接続数が多い

従業員向けのWi-Fiとは異なり、来客向けのWi-Fiは利用人数が固定的ではありません。最大同時接続数の少ない無線LAN機器だと、店舗の混雑具合によってはフリーWi-Fiを使えない来客が発生します。

そこで、最大同時接続数の多い法人用Wi-FiルーターやWi-Fiアクセスポイントの導入が大切です。最大利用人数・デバイス数を想定し、最大同時接続数の十分な無線LAN機器を導入しましょう。

Wi-Fi規格が最新

Wi-Fiには通信規格のバージョンがあり、新しいバージョンほど規格上の最大通信速度は高速です。バージョンの違いで体感速度は大きく異なるので、新しいバージョンに対応した、快適にWi-Fi接続できる無線LAN機器を導入しましょう。最新の「Wi-Fi 6」に対応した無線LAN機器なら非常に快適に利用できます。

・Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax):第6世代の最新バージョン。最大通信速度は9.6Gbps
・Wi-Fi 5(IEEE 802.11ac):第5世代、現在主流のバージョン。最大通信速度は6.9Gbps
・Wi-Fi 4(IEEE 802.11n):第4世代。最大通信速度は600Mbps

導入難度が低い

Wi-FiルーターやWi-Fiアクセスポイントには設置・設定の手間がかかるものもあり、ネットワーク関連の知識が不足していると適切な設置・設定が困難なこともあるでしょう。無線LAN機器はベンダーから直接購入もできますが、Wi-Fiアクセスポイントをサービス提供する企業であれば、誰でも簡単に導入できる仕組みが整っています。

サポートが充実している

Wi-Fiの運用にはトラブルがつきものです。最新の無線LAN機器を導入しても、条件次第では「接続できない」「なぜか遅い」といった問題が発生します。

こういった場合に素早く対応できなければ店舗の信用が失墜する恐れもあるので、迅速なサポートを受けられるサービスかどうかもポイントです。導入時だけでなく運用中のサポート体制も重視しましょう。

開業時にWi-Fiと光回線を一括導入するならイッツコム!

開業時にWi-Fiを導入するならインターネット回線の契約も必須ですが、イッツコムならWi-Fiと光回線を手間要らずに一括導入できます。イッツコムの法人向けWi-Fiサービスは「かんたんWi-Fi」「カスタムWi-Fi」の2種類です。

かんたんWi-Fi × イッツコム光接続サービス

イッツコムの「かんたんWi-Fi」は、オフィスや店舗用のWi-Fiアクセスポイントを誰でも簡単に導入できるサービスです。Wi-Fiアクセスポイントに電源ケーブルとLANケーブルを接続するだけで使い始められます。

ゲストWi-Fiにも対応する上、「ハイエンド6」プランならWi-Fi 6対応で、最大100台まで同時接続できるのも強みです。法人向け光回線「イッツコム光接続サービス」と組み合わせれば、下り最大2Gbpsの安定した高速回線により、混雑する店舗内でも快適にフリーWi-Fiを利用できます。

カスタムWi-Fi × イッツコム光接続サービス

イッツコムの「カスタムWi-Fi」は、無線LAN機器の導入から運用・保守まで、ワンストップで一貫サポートするサービスです。セキュリティ設定や設置イメージなどを経験豊富なスタッフがヒアリングし、設置・設定やサービス構築から障害対応や設定変更まで、トータルにサポートします。

さらに、ステッカー・卓上POPのデザイン制作やWi-Fiアクセスポイントの装飾も可能です。イッツコム光接続サービスとの一括導入もトータルでサポートするので、店舗のWi-Fi導入を手間要らずかつイメージ通りに仕上げられます。

まとめ

実店舗の開業時には光回線を契約してからWi-Fiサービスを導入する流れですが、イッツコムならセット導入が可能です。セキュリティ機能や通信速度も十分なので、快適なフリーWi-Fiの提供による集客効果や売り上げアップが期待できます。

Wi-Fiをさらに有効活用するなら、Web会議システムの「Zoom」や容量無制限のクラウドストレージ「box」など、豊富なICTサービスの組み合わせも可能です。実店舗の開業に伴うICT環境の整備をお求めなら、多彩なサービスを一括提供できるイッツコムにご相談ください。