Wi-Fiの料金相場や安くするコツは？高コスパサービスの選び方
目次
Wi-Fiは個人利用だけでなくビジネスユースでも必須のデータ通信方法です。Wi-Fiサービスの新規導入や乗り換えを検討しており、料金について詳しく知りたい方もいるのではないでしょうか。
Wi-Fi・インターネット回線の料金相場や内訳、高コスパなサービスの選び方を理解することで、自社に最適なWi-Fi環境を整備できます。屋内用は光回線+Wi-Fiルーター、屋外用はモバイルWi-Fiルーターという使い分けが快適であることに目を向け、Wi-Fi・インターネット回線をアップグレードしましょう。
この記事では、安さと使いやすさを両立したWi-Fiサービスの選び方について紹介します。
Wi-Fiの月額料金の相場はいくら？
主なWi-Fiの利用方法において、月額料金の相場は以下の通りです。
| 個人ユース | ビジネスユース（法人契約） | |
| モバイルWi-Fiルーター（ポケット型Wi-Fi） | 2,000円~4,000円 | 2,000円~5,000円 |
| ホームルーター（置くだけWi-Fi） | 4,000円~5,000円 | 4,000円~6,000円 |
| 光回線+Wi-Fiルーター | 4,000円~6,000円 | 4,000円~3万円 |
安さで選ぶならモバイルWi-Fiルーターが有利です。一方で容量制限や最大通信速度などの違いもあり、それぞれニーズに応じた使い方があります。サービスによってキャンペーン内容もさまざまです。安さと使いやすさを両立したサービスを選びましょう。
なお、法人契約の場合、契約台数や契約年数、ビジネス向けオプションの選択などによって料金プランが変わるのが一般的です。また、法人でも個人向け回線の契約が可能なケースがあるため、Wi-Fiを利用する規模によって見積り先を変えましょう。中には非公開にしている料金プランもあることから、相見積りを取ることも大切です。
こんな人におすすめ！Wi-Fiの選び方
現在主流のインターネット回線は、Wi-Fiとセット提供されるのが一般的です。安さだけで選ぶと、インターネット通信の問題が生じる恐れもあります。インターネット回線の特徴も加味して、ニーズに合ったサービスを選びましょう。ここでは、3種類のWi-Fiサービスの特徴と、そのサービスに向いている方を紹介します。
料金と併せてチェックしたい通信速度
下り（ダウンロード）の平均的なWi-Fi通信速度は、おおむね以下のような違いがあります。
・モバイルWi-Fiルーター：10Mbps~80Mbps程度
・ホームルーター：80Mbps~200Mbps程度
・光回線+Wi-Fiルーター：160Mbps~400Mbps程度（サービスや接続環境によっては1Gbps超も）
上り（アップロード）速度は、ホームルーターで10Mbps~20Mbps程度、モバイルWi-Fiルーターはさらに下回ります。光回線は上り速度も大きく変わらず、「下りはもちろん上りは圧倒的に速い」のが特徴の1つです。
モバイルWi-Fiルーターの特徴
モバイルWi-Fiルーターとは、「モバイル回線によるインターネット通信機能」と「機器間のWi-Fi通信機能」がセットになった、持ち運びに便利な小型通信機器です。スマホと同じように、5Gや4G LTE回線などでインターネット接続をします。
通信時に電波干渉を受けやすく、また「出先でのアップロード」は重視しないため、他のWi-Fiタイプより通信速度は低速です。サービスによっては容量無制限ですが、現状は「3日間で10GB」などの制限を設けていることが多いです。
【関連記事：テレワークに最適なWi-Fiの選び方とは？ケース別おすすめサービスも紹介】
モバイルWi-Fiルーターが向いている人
モバイルWi-Fiルーターが向いているのは、以下のようなニーズのある方です。
・出先でWi-Fi接続したい
・公衆無線LAN（フリーWi-Fi）より安心できるWi-Fiを使いたい
・室内の簡易的なWi-Fi・インターネット通信環境が欲しい
・屋内用・屋外用のWi-Fi・インターネット回線をまとめて、通信費用を最小限に抑えたい
ホームルーターの特徴
ホームルーターとは、モバイル回線によるインターネット通信機能と機器間のWi-Fi通信機能がセットになった、据え置き型の通信機器です。「モバイルWi-Fiルーターの据え置き版」と考えるとよいでしょう。
持ち運びはできませんが、大型アンテナの搭載により「モバイルWi-Fiルーターより通信速度が速い」「電源ケーブルを差し込むだけで使える」といったメリットがあります。ただし電波干渉を受けやすく、スペック上は2Gbpsや4Gbpsクラスの通信速度を謳っていても、実効速度は一般的な光回線を下回ることがよくあります。
モバイルWi-Fiルーターと同じく、「3日間で10GB」などの容量制限を超えると、通信速度が低速になる場合があることも注意点です。
ホームルーターが向いている人
ホームルーターが向いているのは、以下のようなニーズのある方です。
・光回線を引けない場所に、据え置き型のWi-Fi・インターネット通信機器が欲しい
・室内にシンプルな構成のWi-Fi・インターネット環境を用意したい
・光回線導入までの「つなぎ」のWi-Fi・インターネット環境が欲しい
・室内のWi-Fi・インターネット回線は速度より料金重視
光回線+Wi-Fiルーターの特徴
光回線はモバイルWi-Fiルーターやホームルーターとは異なり、室内に光ファイバーケーブルを引き込んで使用する固定回線です。開通工事は必要ですが、高性能なWi-Fiルーターをセット提供するサービスも多く、安定したWi-Fi・インターネット通信環境が手に入ります。また、基本的に容量制限はありません。
拡張性で考えても光回線+Wi-Fiルーターが有利です。モバイルWi-Fiルーターやホームルーターは、購入・レンタルする機器がインターネット通信機能とWi-Fi通信機能を兼ねるため、通信速度を向上させる手段が限られます。光回線ならレンタルされたWi-Fiルーターを高性能機種に変えるなど、Wi-Fi区間の通信速度を柔軟に変更できます。
ビジネスユースを想定した豊富なサービス・プランが用意されているのも特徴です。グローバルIPを固定するサービスや、他のユーザーと通信回線をシェアしない専用回線、インターネットを経由せず直接拠点間の通信ができる芯線貸しなどがその一例です。
光回線+Wi-Fiルーターが向いている人
光回線+Wi-Fiルーターが向いているのは、以下のようなニーズのある方です。
・室内に高速・安定のWi-Fi・インターネット通信環境が欲しい
・「容量無制限」のインターネット回線が欲しい
・アップロードも快適に行いたい
・室内のWi-Fi・インターネット回線は料金より速度重視
・屋内用は光回線+Wi-Fiルーター、屋外用はモバイルWi-Fiルーターと使い分けたい
・Wi-Fiネットワーク機器は自身で選びたい
・ビジネスユース向けのオプションも使用したい
【関連記事：インターネット回線（光回線）の工事内容とは？ポイントや期間・費用も解説】
Wi-Fi利用料金の内訳
Wi-Fi・インターネット回線の利用料金は、初期費用・月額料金・解約費用の3種類です。基本的にはどのサービスでも初期費用や月額料金がかかり、場合によっては解約費用がかかります。ここでは、Wi-Fi利用料金の内訳や費用の目安を見ていきましょう。
初期費用（事務手数料・開通工事費・機種代金）
Wi-Fi・インターネット回線を契約する際、初期費用として事務手数料や開通工事費、機種代金がかかります。事務手数料はどのタイプのサービスでもかかり、おおよそ1,000円~3,000円程度です。
光回線は開通工事費がかかります。施工方法や自宅、オフィスの状況によって変わってきますが、おおよそ2万円~4万円程度が相場です。Wi-Fiルーターは無料レンタルが一般的で、特別な仕様や複数台を求めない限り、機種代金はかかりません。
モバイルWi-Fiルーターやホームルーターの場合、開通工事費はかからず、機種をレンタルするか購入するかはサービスによって異なります。購入する場合、機種代金は1万円~2万円程度が相場です。
月額料金（インターネット使用料やオプション料金）
使いたい分だけデータ容量を購入する「リチャージWi-Fi」や、数日間だけ借りるレンタルサービスは別ですが、基本的にはいずれのWi-Fiタイプでもインターネット回線の月額利用料金がかかります。
光回線の場合、別途数千円のプロバイダ料金がかかる場合もあります。またいずれのWi-Fiタイプでも、補償オプションなどに加入した場合、オプション料金を月額料金に上乗せして請求される仕組みです。
解約費用（違約金や工事費・機種代金の残債）
サービス解約時にも費用がかかる場合もあります。Wi-Fi・インターネット回線は、契約期間を2年~3年程度としていることが一般的です。契約期間中に解約すると、数千円~3万円程度の違約金を請求されます。請求を回避するなら、「契約更新月に解約する」ことが必要です。
また工事費や機種代金を分割払いにしている場合、完済までに解約すると残債を請求されます。分割払い相当額の割引などのキャンペーン適用も終了するため、解約のタイミングには注意しましょう。
Wi-Fiの利用料金を安くする方法
Wi-Fiの利用料金を抑える主な方法は、キャンペーンを利用することです。サービスによってキャンペーン内容は異なりますが、初期費用や月額費用を抑えられたり、キャッシュバックを受けられたりします。ここでは、Wi-Fiサービスの種類別に、利用料金を安くする方法を見ていきましょう。
モバイルWi-Fiルーター場合
モバイルWi-Fiルーターの場合、容量無制限のプランは便利ですが、月額料金が高めです。あまりインターネット通信をしないなら、月間20GBや40GBといったコースを選択することで、月額利用料金を抑えられます。不必要なオプションを外すことも検討しましょう。また、以下のようなキャンペーンを実施しているサービスがないかも要チェックです。
・事務手数料無料
・条件を満たすと○万円のキャッシュバック
・利用開始から○か月間料金割引
法人契約の場合、契約台数が増えるほど割引額が大きくなるのが一般的です。
ホームルーターの場合
ホームルーターは「3日間で10GB」などの制限を受ける場合はあるものの、多くのプランは容量無制限です。サービス提供元は多彩ですが、多くの場合、ドコモ（home 5G）・ソフトバンク（ソフトバンクAir）・UQ（WiMAX）の3社が機種とモバイル回線を提供しています。
機種・モバイル回線は同じでも、契約窓口によって基本月額料金やキャンペーン内容が異なるため、お得なサービスを選びましょう。モバイルWi-Fiルーターと同じくキャッシュバックや月額料金割引を受けられる他、「携帯電話とのセット割」「長期契約で機種代金が実質無料」などのキャンペーンも利用できます。
光回線+Wi-Fiルーターの場合
光回線は「常時接続」を前提とするため、1Gbpsクラスの無制限インターネット通信が魅力です。光回線のスペックを生かせるうれしいキャンペーンとして、高性能Wi-Fiルーターの無料レンタルを利用できる場合があります。
「開通工事費無料」「携帯電話とのセット割」などの他、サービスによっては5万円以上の高額キャッシュバックも可能です。また不必要なオプションを外すこともテクニックのひとつですが、光回線に限っては「光電話をオプション契約して電話料金を安くする」ということも考えられます。
屋内用・屋外用のWi-Fi一括整備はイッツコム！
イッツコムでは、高速・安定回線の「イッツコム光接続サービス」、手間なくアクセスポイント（AP）を増設できる「かんたんWi-Fi」、モバイルWi-Fiルーターとセット契約ができる「法人データSIM」を用意しています。屋内・屋外両方のWi-Fi環境を強化するなら、ぜひイッツコムにお任せください。
2Gbpsクラスの高速回線「イッツコム光接続サービス」
法人向け光回線「イッツコム光接続サービス」は、下り最大2Gbps・上り最大1Gbpsと高速回線を備えているイッツコム独自の回線です。プロバイダ・光回線一体型のサービスであり、別途プロバイダ料金はかかりません。また、契約拘束期間もありません。
ONU（光回線終端装置）にはWi-Fiルーター機能を標準搭載するため、スムーズにWi-Fiを利用できます。新しいインターネット接続方式「IPv6 IPoE」に標準対応し、夜間や休日など混雑しやすい時間帯に通信遅延を起こさないのもうれしいポイントです。
また、イッツコムでは通信速度や安定性を最重要視する方向けに「専用線インターネット接続サービス」も用意しています。ユーザー様のネットワークと当社のアクセスポイント間を光ファイバー専用回線で接続するため、他のユーザー様の利用度合いに影響を受けません。
1AP当たり100台の同時接続も可能な「かんたんWi-Fi」
イッツコム光接続サービスで高速・安定の固定回線の環境が整いますが、事業の拡大で接続させる台数が増えたり、より広範囲に電波を届かせる必要があったりと、さらなる環境強化を求めている方もいるかもしれません。
そのようなニーズのお役に立てるのが、イッツコムが提供する「かんたんWi-Fi」です。高性能なWi-Fiアクセスポイント（AP）を設定済みの状態でお送りするため、LANケーブルと電源ケーブルを差し込むだけで使い始められます。
「ハイエンド6」プランのAPなら、WPA3を採用するWi-Fi規格「Wi-Fi6（IEEE 802.11ax）」に標準対応します。1AP当たり100台ものデバイスを同時接続でき、最大2.4Gbpsの高速通信にも対応する上、多台数接続時に通信の順番待ちも起こしません。万が一、設定や通信のトラブルがあっても、365日の遠隔サポートで対応しています。
複数台のモバイルWi-Fiルーターも高コスパ運用「法人データSIM」
屋外用のWi-Fi・インターネット回線としてはモバイルWi-Fiルーターが便利です。ただしビジネスユースの場合、従業員用に複数のモバイルWi-Fiルーターを契約すると、通信費の無駄が生じやすい懸念もあります。
NTTドコモ回線を使用する「法人データSIM」なら、この問題をスマートに解決可能です。モバイルWi-Fiルーターとのセット契約で、NTTドコモのサービスエリア内ならどこからでも、快適なWi-Fi通信ができます。
「シェアプラン」を選択すれば、複数SIMカードで通信容量をシェアでき、ユーザー間で月間使用量に差があっても月額料金の無駄は生じません。
まとめ
Wi-Fi・インターネット回線の主な利用方法は、モバイルWi-Fiルーター・ホームルーター・光回線+Wi-Fiルーターの3種類です。いずれも各種キャンペーンで初期費用や月額費用を安くできます。ビジネスユースなら通信の速度・安定性も重要になるため、安さと使いやすさを兼ね備えた、コスパの高いサービスを利用しましょう。
イッツコムなら[「イッツコム光接続サービス」「かんたんWi-Fi」「法人データSIM」により、屋外・屋内両方で快適なWi-Fi環境を整備できます。高コスパなWi-Fiサービスの導入をお求めなら、ビジネスユースに最適なサービスを提供できるイッツコムにご相談ください。
