1. コラム
  2. コラム
  3. ダークファイバーと専用線の違いは?用途別の選び方を徹底解説

ダークファイバーと専用線の違いは?用途別の選び方を徹底解説

ダークファイバーは、企業や自治体、通信事業者などが大容量かつ高品質なネットワークを構築するために活用される通信インフラです。しかし、「専用線との違いが分からない」「どのような用途で利用されているのか知りたい」という方も多いのではないでしょうか。

ダークファイバーは自由度の高いネットワーク構築が可能な一方で、導入には一定の知識や設備が必要です。そのため、自社に適した回線を選ぶには、特徴や利用シーンを正しく理解することが重要になります。

本記事では、ダークファイバーの仕組みや利用方法、メリット・注意点を解説するとともに、専用線との違いや用途別の選び方について解説します。

ダークファイバーとは?光ファイバーを活用した通信インフラ

ダークファイバーとは、通信事業者などが保有する光ファイバーのうち、現在利用されていない芯線を貸し出すサービスです。利用者は借り受けた光ファイバーに自ら通信機器を設置し、独自のネットワークを構築できます。

大容量通信や高いセキュリティが求められる環境で活用されることが多く、企業の拠点間接続やデータセンター間接続などで導入されています。まずはダークファイバーの仕組みや特徴について見ていきましょう。

ダークファイバーの仕組み

ダークファイバーとは、敷設済みの光ファイバーケーブルのうち、まだ通信に使用されていない「未使用芯線」を貸し出すサービスです。

一般的なインターネット回線のように通信サービスが提供されるのではなく、光ファイバーそのものを利用者が借り受ける点が特徴です。

利用者は光伝送装置やネットワーク機器を自ら用意し、回線上に独自の通信環境を構築します。そのため、通信速度や通信方式を用途に応じて柔軟に設計できる他、高いセキュリティや安定性を確保しやすいというメリットがあります。

さらに、通信経路を自社の要件に合わせて設計できるため、拠点間接続やデータセンター間接続など、重要な通信基盤として活用されています。通信事業者や大企業を中心に導入されており、近年では自治体や教育機関などでも利用されています。

【関連記事:独自回線と光回線は何が違う?光回線の種類一覧と特徴を徹底整理】

ダークファイバーが活用される理由

ダークファイバーが活用される大きな理由は、通信量の増加に対応しやすく、高品質なネットワークを構築できるためです。近年はクラウド利用や動画配信、データ分析などによって企業が扱う通信量が増加しており、高速かつ安定した通信環境の重要性が高まっています。

ダークファイバーは利用者専用の光ファイバーとして利用できるため、他ユーザーの通信状況の影響を受けにくく、大容量データの送受信にも適しています。

また、通信経路を自社で管理できるため、セキュリティ対策や冗長構成の設計も行いやすく、重要な業務システムや基幹ネットワークの運用にも活用されています。

近年ではBCP(事業継続計画)対策の一環として、災害時でも安定した通信を確保する目的で導入を検討する企業も増えています。

ダークファイバーの主な利用シーン

ダークファイバーは、高速かつ安定した通信が求められるさまざまな場面で利用されています。

代表的な例として挙げられるのが、企業の本社と支社を結ぶ拠点間ネットワークや、データセンター同士を接続する回線です。大容量のデータを低遅延でやり取りできるため、業務効率化やBCP対策にも役立ちます

また、映像配信事業者による高品質な映像伝送回線として利用されるほか、自治体の行政専用ネットワークや学校のキャンパス間ネットワークにも採用されています。近年ではIoT機器や監視カメラの増加に伴い、安定した通信基盤として活用されるケースも増えています。

利用目的に応じて柔軟なネットワーク設計ができることから、通信事業者だけでなく幅広い業界で導入が進んでいます。

ダークファイバーと法人向け光回線の違い

ダークファイバーも光ファイバーを活用した通信インフラの一種ですが、一般的な光回線とは仕組みや利用方法が異なります。

一般的な光回線は、通信事業者が回線設備や通信機器を用意し、インターネット接続サービスとして提供するものです。利用者は回線を契約するだけでインターネットを利用できるため、専門的な知識がなくても導入しやすいという特徴があります。

一方、ダークファイバーは未使用の光ファイバー芯線そのものを借り受けるサービスです。利用者自身が光伝送装置やネットワーク機器を設置し、通信環境を構築・運用する必要があります。その分、通信速度やネットワーク構成を柔軟に設計できる他、高いセキュリティや安定性を確保しやすい点がメリットです。

項目ダークファイバー一般的な光回線
提供内容未使用の光ファイバー芯線を貸し出しインターネット接続サービスを提供
通信機器利用者が用意事業者が提供または指定
ネットワーク設計自由度が高い提供サービスの範囲内
通信速度設計次第で大容量通信が可能契約プランに依存
セキュリティ専用ネットワークを構築可能インターネット利用が前提
主な利用者通信事業者、大企業、自治体一般企業、個人
導入難易度高い比較的低い

一般的な光回線は導入しやすく、インターネット利用を目的とした企業や店舗に適しています。一方で、拠点間接続やデータセンター接続、大容量データ通信など、高い性能や独自のネットワーク構築が求められる場合はダークファイバーが有力な選択肢となります。自社の通信要件や運用体制に合わせて最適な回線を選ぶことが重要です。

【関連記事:法人向け光回線の選び方を徹底解説!おすすめの回線サービスも紹介】

光ファイバー芯線賃貸

お客さまの拠点と拠点を光ファイバーで接続!高速かつ高セキュアで、大容量・機密データの送受信も快適・安全に!

ダークファイバーの利用方法と活用事例

ダークファイバーは、高速かつ安定した通信環境を構築できることから、企業や自治体、教育機関など幅広い分野で活用されています。

利用者が通信機器やネットワーク構成を自由に設計できるため、用途に応じた柔軟なネットワーク構築が可能です。特に大容量データの送受信や高いセキュリティが求められる環境で導入されるケースが多く、近年はDX推進やクラウド利用の拡大を背景に需要が高まっています。ここでは、代表的な利用方法と活用事例を紹介します。

企業の拠点間ネットワーク構築

ダークファイバーは、本社と支社、工場、営業所などを接続する拠点間ネットワークの構築に活用されています

企業が複数の拠点で業務を行う場合、ファイル共有や基幹システムへのアクセス、クラウドサービスの利用などで大量のデータ通信が発生します。ダークファイバーを利用すれば、自社専用の通信環境を構築できるため、安定した通信品質の確保が可能です。

また、通信経路や帯域を自由に設計できることから、将来的な通信量の増加にも柔軟に対応できます。製造業や金融業、医療機関など、通信の安定性やセキュリティを重視する企業を中心に導入が進んでいます。

【関連記事:社内ネットワークの基礎知識や設計・構築のコツを初心者向けに解説】

データセンター接続・バックアップ回線

企業のシステム運用において、データセンター間の接続やバックアップ環境の構築は重要な課題です。ダークファイバーは大容量かつ低遅延な通信を実現できるため、データセンター同士を接続する回線として広く利用されています

また、災害や障害発生時に備えたバックアップ回線としても有効です。異なるルートで回線を確保することで、万が一の障害発生時にも通信を継続できる冗長構成を構築できます。近年はBCP(事業継続計画)対策の重要性が高まっており、企業の事業継続を支える通信インフラとしてダークファイバーが活用されています。

映像伝送や大容量データ通信

放送事業者や映像制作会社では、高精細な映像データをリアルタイムで伝送するためにダークファイバーを利用するケースがあります。

4K・8K映像やライブ配信などでは膨大な通信容量が必要となるため、一般的なインターネット回線では十分な品質を確保できないことも多く見受けられます。

ダークファイバーで構築した専用ネットワークであれば、安定した帯域を確保しながら大容量データを高速に送受信できます

また、研究機関や医療機関における画像データの共有、企業の大規模バックアップデータの転送など、高速性と信頼性が求められる用途でも活用されています。

自治体・学校での活用

ダークファイバーは、自治体や教育機関における専用ネットワークの構築にも利用されています。自治体では、庁舎間を結ぶ行政専用ネットワークや防災情報システムの通信基盤として活用されており、高いセキュリティと安定した通信環境の確保に役立っています。

また、大学や学校法人では、複数のキャンパスや附属校を接続するネットワークとして利用されることがあります。近年はオンライン授業やクラウドサービスの利用拡大により、教育現場でも通信量が増加しています。

ダークファイバーを活用することで、大容量通信に対応しながら安定した学習環境を整備できるため、教育DXを支えるインフラとしても注目されています。

光ファイバー芯線賃貸

お客さまの拠点と拠点を光ファイバーで接続!高速かつ高セキュアで、大容量・機密データの送受信も快適・安全に!

ダークファイバーのメリット・注意点と専用線との違い

ダークファイバーは自由度の高いネットワーク構築を実現できる一方で、導入時には運用体制やコスト面も考慮する必要があります。また、比較対象として挙げられることの多い専用線とは特徴や利用方法が異なるため、自社の用途に応じた選択が重要です。

ここでは、ダークファイバーのメリットや注意点、専用線との違いについて解説します。

ダークファイバーのメリット

ダークファイバーの最大のメリットは、利用者自身がネットワークを自由に設計できる点です。通信速度や通信方式、ネットワーク構成を用途に合わせて構築できるため、拡張性の高い通信基盤を実現できます。

また、利用者専用の光ファイバーを利用するため、他の利用者の通信状況による影響を受けにくく、安定した通信品質を確保しやすいことも特徴です。適切な通信機器を導入することで、高速かつ大容量の通信環境を構築できるため、拠点間接続やデータセンター接続など大量のデータ通信が発生する用途にも適しています。

さらに、専用の通信経路を構築できることから、高いセキュリティを確保しやすい点もメリットです。インターネットを経由しない閉域的なネットワークを構築できるため、重要な業務データを扱う企業や自治体でも活用されています。

将来的な通信量の増加にも柔軟に対応しやすく、長期的な視点でネットワーク基盤を整備したい企業にとって有力な選択肢といえるでしょう。

ダークファイバー利用時の注意点

ダークファイバーは自由度が高い反面、導入や運用に専門的な知識が必要になる点に注意が必要です。

利用するためには光伝送装置やネットワーク機器を準備し、自社または委託先で管理・運用を行わなければなりません。そのため、一般的なインターネット回線と比較すると導入のハードルは高くなります

また、利用可能なエリアが限定される場合があることも考慮すべきポイントです。ダークファイバーは既存の光ファイバー網を活用するサービスであるため、提供事業者の設備状況によって利用可否が決まります。

導入を検討する際は、必要な通信容量や運用体制だけでなく、提供エリアや保守サポート体制についても確認することが重要です。

ダークファイバーと専用線の違い

ダークファイバーと専用線はどちらも高品質な通信環境を構築できるサービスですが、提供される内容が異なります。ダークファイバーは未使用の光ファイバー芯線そのものを貸し出すサービスであり、利用者が通信機器を用意してネットワークを構築します。

一方、専用線は通信事業者が回線と通信サービスをセットで提供する形態です。

項目ダークファイバー専用線
提供内容未使用の光ファイバー芯線を貸し出し通信回線サービス
通信機器利用者が用意事業者が提供・管理
ネットワーク設計自由度が高い提供サービスの範囲内
運用管理利用者主体事業者主体
拡張性高い比較的限定的
主な利用者通信事業者、大企業、自治体一般企業、官公庁

ダークファイバーは自由度や拡張性を重視する場合に適しており、専用線は運用負荷を抑えながら安定した通信環境を確保したい場合に適しています。

ダークファイバーと専用線はどちらを選ぶべき?

どちらを選ぶべきかは、ネットワークに求める要件によって異なります。自社で通信機器やネットワークを管理できる体制があり、大容量通信や独自のネットワーク構成を実現したい場合はダークファイバーが適しています。

特にデータセンター間接続や映像伝送、大規模な拠点間ネットワークでは、その柔軟性を生かしやすいでしょう。

一方で、通信インフラの運用負荷をできるだけ軽減したい場合や、専門知識を持つ担当者がいない場合は専用線が選択肢となります。通信事業者による保守・運用サポートを受けられるため、安定した通信環境を比較的容易に導入できます。

導入時は通信量や運用体制、将来的な拡張計画を踏まえ、自社に適したサービスを選択することが重要です。

光ファイバー芯線賃貸

お客さまの拠点と拠点を光ファイバーで接続!高速かつ高セキュアで、大容量・機密データの送受信も快適・安全に!

首都圏を中心とした広域ネットワーク構築ならイッツコム

ダークファイバーを活用したネットワーク構築では、回線品質や提供エリア、サポート体制が重要なポイントになります。特に企業や自治体、教育機関などでは、安定した通信環境と将来的な拡張性が求められます。

イッツコムでは、光ファイバー芯線賃貸サービスとインターネット接続サービスを提供しており、首都圏から関西圏まで幅広いネットワーク構築ニーズに対応しています。

光ファイバー芯線賃貸サービスで実現する高品質なネットワーク

イッツコムの光ファイバー芯線賃貸サービスは、自社保有の光ファイバー網に加え、東急線沿線の鉄道敷設ファイバー網や他鉄道会社・他社ファイバー網との相互接続により、高品質なネットワーク環境を提供しています。

首都圏はもちろん、関西圏への接続を含む広域ネットワークの構築にも対応しているため、複数拠点を持つ企業や通信事業者にも適しています

また、鉄道沿線を活用したネットワークのため中継局が少なく、通信損失を抑えやすい点も特長です。道路工事やビル工事の影響を受けにくく、工事支障リスクの低減にもつながります。

さらに、多摩川横断ルートを含む複数経路を確保しているため、冗長性を重視したネットワーク設計も可能です。データセンター間接続や事業所間ネットワーク、自治体ネットワーク、学校ネットワークなど、幅広い用途に対応しています。

光ファイバー芯線賃貸

お客さまの拠点と拠点を光ファイバーで接続!高速かつ高セキュアで、大容量・機密データの送受信も快適・安全に!

インターネット接続もイッツコム光接続サービスでまとめて対応

ネットワーク構築と合わせてインターネット接続環境を整備したい場合は、イッツコム光接続サービスの利用がおすすめです。自社大容量光ファイバーネットワークをバックボーンとして活用しており、下り最大2Gbps・上り最大1Gbpsの高速通信を実現しています。

オンライン会議やクラウドサービス、大容量ファイルの送受信など、日常的なビジネス利用を快適にサポートします。

また、ONU(回線終端装置)にはWi-Fiルーター機能を標準搭載しているため、複数の従業員による同時利用にも対応可能です。固定IPアドレスにも対応しており、VPN環境の構築やネットワークカメラの遠隔監視などにも活用できます。

さらに、回線とプロバイダーサービスを一括で提供するため、万が一のトラブル時も問い合わせ窓口が一本化されており、迅速なサポートを受けられる点も魅力です。

イッツコムのインターネット光接続

画像や動画など大容量データの送受信、ファイルの共有、データバックアップなど、インターネットを活用したあなたのビジネスをもっと快適に。

まとめ

ダークファイバーは、未使用の光ファイバー芯線を活用して独自のネットワークを構築できる通信インフラです。拠点間接続やデータセンター接続、映像伝送など、大容量通信や高いセキュリティが求められる環境で活用されています。

一方で、通信機器の準備や運用管理が必要になるため、導入時には運用体制やコスト面も考慮しなければなりません。

また、ダークファイバーは自由度や拡張性を重視する場合に適しており、専用線は運用負荷を抑えながら安定した通信環境を利用したい場合に適しています。求める要件によって適したサービスは異なります。

自社に最適なネットワーク環境を構築するためには、通信量や拠点数、将来的な拡張計画を踏まえて選定することが重要です。

ダークファイバーや企業向けネットワークの導入を検討している場合は、豊富な実績と広域ネットワークを持つイッツコムへ相談してみてはいかがでしょうか。