1. コラム
  2. コラム
  3. 光回線の料金相場は?工事関連の費用内訳や支払いタイミングも解説

光回線の料金相場は?工事関連の費用内訳や支払いタイミングも解説

光回線を利用するには初期費用と月額料金がかかり、契約内容によっては解約時に契約解除料・工事費残債・撤去工事費もかかります。フレッツ光や光コラボの他に独自回線という選択肢もあるため、料金以外の特徴も加味して、ニーズに合った光回線を選ぶことが大切です。

光回線の利用料金や注意点について理解を深めたい方もいるのではないでしょうか。そこでこの記事では、光回線の料金相場や料金内訳・支払いタイミングについて紹介します。

光回線の月額料金相場


光回線には個人向けと法人向けのものがあり、法人向けは固定IPアドレスの払い出しなどビジネスユースに向いたサービスを受けられます。いずれも契約期間中は月額基本料金の支払いが必要です。まずは個人向け・法人向け光回線の月額料金相場を解説します。

個人向け光回線の月額料金相場

個人向け光回線は「戸建てタイプ」と「マンションタイプ(集合住宅)」の2種類です。いずれも宅内や建物内に光ファイバーケーブルを引き込んで使用します。

戸建てタイプの料金相場は月額4,000~6,000円程度、マンションタイプ(集合住宅)なら月額3,000~5,000円程度です。

個人向け光回線は基本的に、エリア内に割り当てられた光ファイバーケーブルを、各物件向けに分岐して使用します。戸建てタイプ(複数軒向けに分岐)よりマンションタイプ(複数戸向けに分岐)のほうが同エリア内の利用数は高くなるため、マンションタイプのほうが割安です。

法人向け光回線の月額料金相場

法人名義で契約できる法人向け光回線の場合、通信速度・安定性のスペックなどによって利用料金は大きく異なります。個人向けと同じく他のユーザーと回線を共有するタイプだと、月額料金の相場は4,000~6,000円程度です。

光ファイバーケーブルを分岐せず1社で専有できるタイプの場合、月額2万円以上のものが多く、大企業向けなら月額数十万円のものもあります。

光回線の種類別で月額料金相場を比較


光回線の種類として、NTT系の「フレッツ光+プロバイダ」や「光コラボレーション(光コラボ)」、ダークファイバー系独自回線やその他独自回線を挙げられます。フレッツ光のみ、回線事業者とプロバイダを別に契約することが必要です。ここでは、光回線の種類別で月額料金相場を解説します。

フレッツ光+プロバイダ

フレッツ光はNTT東日本・西日本が提供する、一般的な光回線サービスです。利用時にはプロバイダとセット契約し、インターネット接続サービスやメールサービスなどの提供を受けます。

回線使用料としての月額料金は3,000~6,000円程度です。これに加えプロバイダサービスの月額料金が数百円以上かかります。

フレッツ光はサービス提供エリアが圧倒的に広く、全国47都道府県で利用できるのがメリットです。ただし契約先が2つになるため、料金は割高になりやすく、トラブルの際の相談窓口に悩むケースもあります。

光コラボレーション(光コラボ)

光コラボとは、フレッツ光の回線網を借り受けた事業者が、回線サービス・プロバイダサービスを一括提供するサービスモデルです。サービス提供エリアはフレッツ光と同じく全国展開ですが、フレッツ光とは異なり別途プロバイダ料金はかかりません。

月額料金は3,000~6,000円程度で、一般的にフレッツ光+プロバイダよりも割安です。事業者独自のキャッシュバック・割引サービスなどが豊富で、フレッツ光+プロバイダよりもお得に利用できます。またフレッツ光からの乗り換え時に回線工事が必要ありません。

ダークファイバー系独自回線

ダークファイバー系独自回線とは、NTTや電力会社などが敷設する光ファイバー網のうち、将来的な拡張を見越して敷設した余剰分(未使用分/ダークファイバー)を独自の回線設備で運用する光回線です。

月額料金は4,000~6,000円程度で、回線サービス・プロバイダサービスを一括提供するため別途プロバイダ料金はかかりません。

サービス提供エリアはNTT系より限られますが、契約ユーザー数(同時接続ユーザー数)が少ないことで、通信速度は比較的安定しています。

その他独自回線

電力会社やケーブルテレビ局などが、独自に敷設した光ファイバー網を活用し、光回線サービスを提供しているケースもあります。

このタイプの独自回線は月額3,000~6,000円程度で、回線サービス・プロバイダサービスを一括提供するため別途プロバイダ料金はかかりません。

サービス提供エリアは、電力・ケーブルテレビなど本業の提供エリアに限ります。地域密着型であるためユーザー数が少なく、通信速度が比較的安定しているのはメリットです。また電気やケーブルテレビとのセット契約でお得になるサービスなど、特色ある独自サービスを利用できます。

光回線の料金内訳と支払いのタイミング


光回線の契約時、初期費用として契約事務手数料や開通工事費がかかります。月額基本料金は回線使用料とプロバイダ料金です。契約内容によっては機器レンタル料やオプション利用料も月額料金に加算されます。解約時にかかる可能性があるのは、契約解除料(解約違約金)・工事費残債・撤去工事費の3種類です。

【初期費用1】契約事務手数料

光回線を契約する際、初期費用として契約事務手数料がかかります。料金は一般的に3,300円(税込)です。事業者によっては契約種別によって料金設定が異なる場合もあり、1,000円程度で済むこともあります。主な契約種別は以下3種類です。

・光回線の新規契約
・フレッツ光から光コラボへの転用
・NTT系と独自回線の乗り換え

契約種別によって「申込手数料」「事業者変更受入手数料」といった名目の場合もあります。事業者によっては、契約事務手数料が無料になるキャンペーンを実施中です。

【初期費用2】開通工事費

光回線が室内まで開通していない場合、開通工事が必要です。開通工事費は基本的に戸建てタイプのほうが割高で、マンションタイプは配線方式(光配線方式・VDSL配線方式・LAN配線方式)によって異なります。

開通工事費の目安は、フレッツ光や光コラボは1万~2万円程度です。独自回線は4万円以上かかる場合もあります。工事日時が夜間・深夜・年末年始になったり、時間指定をしたりした場合、割増工事費がかかるケースもあることに注意しましょう。

すでに回線が引き込み済みで派遣工事が必要ない場合、無派遣工事(遠隔での開通手続き)の料金は2,000円程度です。

開通工事費は基本的に分割払い(36回払いで月々数百円など)ができます。この場合は開通工事費を月額料金に含めて計算することが必要です。なお月額料金を割引する形で工事費実質無料になるキャンペーンを実施している事業者もあります。

【関連記事:インターネット回線(光回線)の工事内容とは?ポイントや期間・費用も解説

【月額料金1】回線使用料とプロバイダ料金

月額料金として最低限必要になるのは、回線使用料とプロバイダ料金です。フレッツ光のみ、NTT東日本または西日本に回線使用料3,000~6,000円程度を支払い、プロバイダに1,000円前後のプロバイダ料金を支払います。

光コラボや独自回線は回線使用料とプロバイダ料金を合算して月額3,000~6,000円程度で、支払いの窓口は1つです。

契約開始から半年・1年・2年などの一定期間、月額基本料金を割引するキャンペーンを実施している事業者もあります。

【月額料金2】機器レンタル料やオプション利用料

契約内容によっては、Wi-Fiルーターのレンタル料やオプション利用料も月額料金に加算されます。

Wi-Fiルーターのレンタル料は月額300~500円程度です。事業者によっては無料レンタル期間を設定していたり、Wi-Fiルーターのプレゼントキャンペーンを実施していたりします。

光電話・メールサービスや固定IPアドレスなどのオプションを利用する場合、契約した分のオプション利用料も加えた月額料金の支払いが必要です。

【解約時1】契約解除料(解約違約金)

契約期間がある料金プランの場合、解約時に契約解除料(解約違約金)がかかります。料金プランによっては解約時に数万円の支払いが必要です。

2022年7月1日の電気通信事業法改正により、契約解除料は「月額基本料金の1か月分相当が上限」となったため、契約のタイミングが法改正前後どちらかで契約解除料の金額は異なります。

なお更新月もしくは最低契約期間満了後に解約すれば、契約解除料はかかりません。「契約期間の縛りなし」「自動更新なし」といった料金プランは、いつ解約しても契約解除料は不要です。

【解約時2】工事費残債

開通工事費を分割払いにしたり、月額料金を割引して分割払い分を相殺するキャンペーンを利用したりした場合、完済月までは開通工事費の残債があります。このため完済月までに光回線を解約すると、最終支払い月に開通工事費の残債を一括請求されることは注意点です。

事業者によっては「開通工事費完全無料」のキャンペーンを開催しており、いつ解約しても開通工事費の残債を請求されません。

【解約時3】撤去工事費

光回線を解約すると、室内に引き込んだ光ファイバーケーブルを撤去する工事が必要になるケースもあります。

賃貸物件の退去時に大家から原状回復を求められた場合、光回線事業者が解約時撤去を義務付けている場合は、撤去工事が必要です。撤去工事費はおおむね1万~3万円程度かかります。

以下のようなケースでは回線撤去の必要がないため、撤去工事費はかかりません。

・フレッツ光のプロバイダ乗り換えや光コラボへの転用の場合
・大家が光回線の撤去不要と判断した場合
・解約時撤去の義務付けがない場合

乗り換えキャッシュバックで解約時費用の相殺も

光回線の事業者は他社からの乗り換えをしやすいように、キャッシュバックキャンペーンを提供している場合があります。

使用中の光回線の解約時に契約解除料・工事費残債・撤去工事費の支払いが必要になっても、数万円のキャッシュバックもしくは全額キャッシュバックにより相殺し、お得な乗り換えが可能です。

料金以外で契約する光回線を選ぶポイント


ランニングコストを削減するためにも月々の料金を抑えることは大切です。ただし、料金のみで契約する光回線を判断すると、「通信速度が遅い」「使い勝手が悪い」といった不具合が想定されます。料金だけでなく、さまざまな要素をバランス良く検討するとよいでしょう。ここでは、光回線を選ぶポイントを紹介します。

1.対応エリア

契約したい光回線を見つけても、対応エリアに入っていなければサービスを受けられません。まずは会社の所在地が対応しているエリアかどうかを確認する必要があります。調べても分からない場合、光回線の業者のサポートセンターに問い合わせるとよいでしょう。例えば、イッツコム(イッツ・コミュニケーションズ株式会社)は東京、川崎、横浜の東急線沿線をメインに提供しています。

2.通信速度

ネットワークを利用する上で考慮したいのが通信速度です。料金が安くても、レスポンスや読み込みが遅いと大きなストレスになります。光回線の要ともいえる通信速度は、導入前にしっかりとチェックしましょう。

光回線であれば、下り(ダウンロード速度)が1Gbps以上の回線だと快適に使える速度といえます。イッツコムの光回線は、下り2Gbps、上り1Gbpsの高速回線サービスです。

3.サポート体制

インターネットに慣れていない方であれば、特に気にしたいのがサポート体制です。インターネットへ接続するには、機器やパソコンの設定を行う必要があります。チェックしたい項目は以下の通りです。

・24時間365日の対応
・実際に訪問して行うアシスト

イッツコムでは法人専用のサポート窓口を開設し、トラブル対応も受け付けています。電話だけでなくメールのサポートも承っておりますので、お気軽にご相談ください。

4.他サービスの充実度

光回線を選ぶ際には料金や速度だけでなく他のサービスにも注目しましょう。業者によっては他社との差別化を図るため、独自のサービスや会員向けの特典を用意している場合もあります。例えば、イッツコムのサービスは以下の通りです。

・フリーWi-Fi
・データSIM
・セキュリティの高い通信

他のサービスもまとめて導入することで、手間なく業務の質を高められるでしょう。各社のサービスを見比べることも、光回線を選ぶ上で1つの指標となります。

法人向けの光回線を導入する際の注意点


法人向けの光回線を導入するときには、注意したいポイントがいくつかあります。事前にチェックせずに契約すると、思わぬトラブルに見舞われて後悔するかもしれません。ここでは、法人向けの光回線を導入する際の注意点を3つ紹介します。

1.支払い方法の確認

法人向けサービスを契約する前にチェックしたいのは、会社の希望に合った支払い方法があるかということです。回線業者への主な支払い方法には、口座振替やクレジットカード払いがあります。回線業者によっては一部の支払い方法にしか対応していない場合もあるため、契約前に確認してから申し込みましょう。

2.工事の立ち会いが必要

光回線の開通には工事と立ち合いが必要です。早い段階で会社と相談し、立ち会いの担当者や日程を決めましょう。会社が休みの日に工事したほうが業務への影響が少ない一方、土日祝日は追加料金が発生する場合があります。

また、オフィスを借りている場合、ビルの管理会社に工事の日程や内容について事前に相談しましょう。承諾を得ることで管理会社とトラブルにならずに、工事がスムーズに進みます。

3.登記簿謄本が必要な場合もある

個人の場合は本人確認書類さえあれば契約できますが、法人契約は登記簿謄本の提出を求められる場合があります。登記簿謄本とは、会社の設立や所在地、資本金の詳細な情報が記載された公的な書類のことです。

登記簿謄本の請求は、法務局のWebページや最寄りの法務局、支局、出張所でできます。契約前に必要書類を確認し、しっかりと集めましょう。

高コスパな法人向け光回線の導入ならイッツコム!


イッツコムはNTT系光回線との併用にも最適な独自回線「イッツコム光接続サービス」の他、快適な多台数接続に対応するWi-Fiサービス「かんたんWi-Fi」も提供しています。いずれも通信速度の速さ・安定性と低コストを両立しており、コスパの高さが魅力です。

NTT系光回線との併用にも最適な「イッツコム光接続サービス」

BCP(事業継続計画)対策のために、インターネット回線の二重化を検討している企業も増えています。光回線は一見お得に見えても、不要なオプションをセット契約したり割引期間が終了したりすると、結局割高になる場合もあるでしょう。

イッツコムが提供する法人向け独自回線「イッツコム光接続サービス」なら、契約期間の縛りがない2Gbpsクラスの高速回線を、個人向け光回線並みの低コストで導入できます。新しいインターネット接続方式「IPv6 IPoE」に標準対応するため、トラフィック渋滞を起こしやすい時間帯も快適なインターネット通信が可能です。

メールやドメインなど付加機能をオプションとしたシンプルなサービス構成により、予算に合わせた柔軟な運用ができます。ONU(光回線終端装置)にはWi-Fiルーター機能を標準搭載するため、別途機器レンタル費はかかりません。

イッツコム独自の光回線網によるサービスであるため、他社サービスの通信障害時にも安定稼働でき、NTT系の光回線との併用にも最適です。

【関連記事:インターネット回線の冗長化とは?仕組みや具体的な構成例を一挙解説

快適な多台数接続に対応するWi-Fiなら「かんたんWi-Fi」

ビジネスでスマホや各種IoT機器を活用することが一般化する中、Wi-Fi接続のニーズも高まっています。しかし1台のWi-Fiルーターだけでは電波の死角が生まれやすく、同時接続台数が多くなると「遅い・つながらない・途切れる」といった問題も起こりやすくなるでしょう。

この問題の解決には、Wi-Fiアクセスポイント(AP)の増設がおすすめです。「かんたんWi-Fi」なら、365日利用できるヘルプデスク込みの高性能APを、初期費用0円・月額料金のみの低コストで導入できます。導入に当たって必要なのは、設定済みのAPを設置して電源・LANケーブルを接続するだけです。

「ハイエンド6」プランのAPなら、新しいスマホやPCの多くが対応する「Wi-Fi6」に標準対応し、快適かつ安全なWi-Fi接続ができます。同時接続台数は1AP当たり100台です。

ゲストWi-Fi機能にも対応するため、従業員用のネットワークと来客用のネットワークを分離し、安全なフリーWi-Fiも提供できます。

【関連記事:Wi-Fiのアクセスポイントとは?LANの仕組みや機器の機能も一挙解説

まとめ


光回線は個人向けと法人向けがあり、いずれにせよ3,000~6,000円程度の月額料金がかかります。独自回線は開通工事が必要になりますが、NTT系よりも通信速度が安定しており、インターネット回線の冗長化のニーズに対応しやすいのもメリットです。

イッツコムなら「イッツコム光接続サービス」や「かんたんWi-Fi」により、コスパ良くインターネット回線とWi-Fi環境の両方を整備できます。光回線の導入をお考えなら、通信関連サービスを一括サポートできるイッツコムにご相談ください。