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【2023年最新版】Zoomのアバター機能の使い方を徹底解説

オンラインミーティング中のプライバシー保護などのために、顔出しをしたくない方もいるでしょう。そこで役立つのが、Zoomのアバター機能です。PCでもスマホ・タブレットでも無料で利用でき、「顔出しせずに親しみやすい印象を演出する」という使い方ができます。

そこでこの記事では、Zoomのアバター機能の特徴や使い方、使えない場合の対処法について紹介します。

Zoomのアバター機能とは?


Zoomのアバター機能は「背景とエフェクト」に追加された機能です。自分の顔を動物や人間のアバターに置き換えてコミュニケーションができます。プライバシー保護やカジュアルな雰囲気の演出に効果的ですが、使いこなすには機能の特徴を理解することが大切です。

ビデオオフとコミュニケーション活性化を両立

Zoomのアバター機能は、カメラ・マイクを通じて人物の頭部や口の動き、顔の表情をリアルタイムで認識します。Zoomには自身の外見をアレンジする「ビデオフィルター」もありますが、アバターは「顔を隠しつつ、かわいいキャラクターでリアクションを伝えられる」のが大きな特徴です。

既存の動物アバターとカスタマイズ前提の人型アバター

アバターとして選べるのは、動物と人間のキャラクターです。犬や猫など動物を擬人化したアバターは、パーカー着用バージョンとTシャツ着用バージョンを選択できます。くだけた印象になるため、ビジネスにはやや不向きかもしれません。

人間のアバターはカスタマイズが前提です。性別や人種も含めて細かく容姿を表現できます。髪型・服装・眼鏡も選択でき、スーツスタイルのビジネスパーソンの演出も可能です。

スマホでもタブレットでも無料で利用できる

Zoomのアバター機能は、ZoomデスクトップクライアントでもZoomモバイルアプリでも利用できます。Windows OSやMacだけでなく、iPhone/iPadやAndroid端末でも、動物や人間のアバターを利用可能です。

利用に際して有料ライセンスは必要ありませんが、デバイスのスペックによっては使えない場合もあります。

アバターの動きの特徴

Zoomのアバターは、人間の顔・体の向きや表情などの変化を滑らかに表現します。ただし、ミーティング中に立ち上がったり、カメラの範囲外に移動したりしても、アバターは常に画面中央に座った状態です。手の動きも反映しないため、挙手などを表現する場合、後述する「ハンドジェスチャー」機能を組み合わせます。

また、アバターはビデオをオフにしても利用できます。この場合はマイクで認識した声に反応して、口が動くだけです。どちらにしろ、アバターは「常に画面中央に表示される」ため、離席する際には注意しましょう。

その他「背景とエフェクト」機能の併用も要検討

アバターの使用中、デフォルトの状態では背景が真っ白(または真っ黒)になります。背景を変えたい場合、バーチャル背景を同時利用することが必要です。

なお、アバターとビデオフィルターの併用はできません。帽子や眼鏡などで個性を演出したい場合、人間のアバターをカスタマイズしましょう。

【関連記事:Zoomのバーチャル背景とは?設定方法や自然に見せるコツを解説

Zoomアプリで動物・人間のアバターを使う方法


アバター機能をどこで設定するのか、またハンドジェスチャー機能を組み合わせた応用的な使い方を確認しておきましょう。

ここでは、Zoomデスクトップクライアント・Zoomモバイルアプリそれぞれの場合で、アバター機能やハンドジェスチャー機能の使い方を解説します。

アバターを事前に設定するには

【Zoomデスクトップクライアントの場合】
Windows PCやMacで、動物や人間のアバターを事前設定する手順は以下の通りです。

1.Zoomデスクトップクライアントを開き、サインイン
2.歯車アイコンをクリック
3.[背景とエフェクト]をクリックし、[アバター]タブを選択
4.人間のアバターを作成する場合、[+]をクリック
5.肌・顔・髪などをカスタマイズし、[完了]をクリック
6.作成した人間のアバターにマウスオーバーし、右上の[…]をクリックすると、[編集] [複製] [削除]を選択できる
7.使用するアバターまたは[None]を選択し、必要に応じて[ミーティングに参加する際に自分のアバターをオン]にチェックを入れる
8.背景を変える場合、[バーチャル背景]タブから好みのものを選択

【Zoomモバイルアプリの場合】
iPhone/iPadやAndroid端末の場合、以下の手順で動物や人間のアバターを事前設定できます。

1.Zoomモバイルアプリを開き、サインイン
2.[…(詳細)] [ミーティング] [背景とエフェクト]の順にタップ
3.[アバター]タブを選択
4.人間のアバターを作成する場合、[+]をタップ
5.肌・顔・髪などをカスタマイズし、[保存]をタップ
6.作成した人間のアバターを長押しすると、[編集] [複製] [削除]を選択できる
7.使用するアバターまたは[なし]を選択し、必要に応じて[すべてのミーティングに適用]のトグルボタンをオンにする
8.背景を変える場合、[バーチャル背景]タブから好みのものを選択

アバターをミーティング中に設定するには

【Zoomデスクトップクライアントの場合】
Windows PCやMacで、ミーティング中にアバターを設定する手順は以下の通りです。

1.Zoomデスクトップクライアントを開き、サインイン
2.[新規ミーティング]からミーティングを開催、または[参加]から既存ミーティングに参加
3.[ビデオの停止] / [ビデオの開始]右上の[^]をクリック
4.[アバターを表示]をクリック
5.アバターを変更する場合、[アバターを選択]をクリックすると、[背景とエフェクト]メニューの[アバター]タブが開く
6.既存のアバターを選択するか、人間のアバターを新規作成して選択

【Zoomモバイルアプリの場合】
iPhone/iPadやAndroid端末の場合、以下の手順でミーティング中に動物や人間のアバターを設定できます。

1.Zoomモバイルアプリを開き、サインイン
2.[新規ミーティング]からミーティングを開催、または[参加]から既存ミーティングに参加
3.[…詳細] [アバターを表示]の順にタップ
4.アバターを変更する場合、[背景とエフェクト]をタップし、[アバター]タブを開く
5.既存のアバターを選択するか、人間のアバターを新規作成して選択

ハンドジェスチャーで意思表示するには

【Zoomデスクトップクライアントの場合】
アバターは上半身しか動かず、また腕の動きを反映しません(2023年6月時点)。以下の手順でハンドジェスチャー機能を利用すれば、「挙手」や「賛成」のジェスチャーを読み取り、意思表示できるようになります。

1.Zoomデスクトップクライアントを開き、サインイン
2.歯車アイコンをクリック
3.[一般]内の[ハンドジェスチャー認識に基づいて次の絵文字をアクティベートする]のチェックボックスをオンにする
4.ミーティング中、顔に被らないように手を挙げるか親指を立てると、画面下に挙手またはサムズアップのアイコンが表示される
5.青いゲージがいっぱいになるまでジェスチャーを続けると、自身と参加者の画面に絵文字が表示される
6.挙手の意思表示を取り下げる場合、画面下の[手をおろす]をクリック。サムズアップの表示はしばらくすると自動的に解除

【Zoomモバイルアプリの場合】
iPad版のZoomモバイルアプリなら、以下の手順でアバター使用中にハンドジェスチャーによる意思表示ができます。iPhoneやAndroid端末はハンドジェスチャー機能非対応です(2023年6月時点)。

1.iPadでZoomモバイルアプリを開き、サインイン
2.[新規ミーティング]からミーティングを開催、または[参加]から既存ミーティングに参加
3.[詳細…] [ミーティング設定]の順にタップ
4.[ジェスチャー]セクションにて、[挙手]や[いいね]の横にあるスライダーをタップし、ジェスチャー認識を有効化する
5.ミーティング中、顔に被らないように手を挙げるか親指を立てると、画面下に挙手またはサムズアップのアイコンが表示される
6.青いゲージがいっぱいになるまでジェスチャーを続けると、自身と参加者の画面に絵文字が表示される
7.挙手の意思表示を取り下げる場合、画面下の[手をおろす]をタップ。サムズアップの表示はしばらくすると自動的に解除

Zoomのアバター機能が使えない原因と対処方法


Zoomのアバター機能は比較的新しく、随時アップデートされています。最新機能に対応していない古いバージョンのZoomアプリや、機能要件を満たさないデバイスでは利用できません。また、アカウント管理者がアバター機能を有効化していないケースもあります。

Zoomアプリのバージョンが古い

Zoomアプリのバージョンが古いと、「動物のアバターは使えても人間のアバターは使えない」「アバター機能自体が使えない」という場合があります。Windows PCやMacの場合、以下の手順で最新バージョンにアップデートしましょう。

1.Zoomデスクトップクライアントにサインイン
2.自分のプロフィール写真をクリックし、[更新を確認] / [アップデートを確認]をクリック
3.新しいバージョンがある場合、ダウンロード・インストールが開始される

iPhone/iPadの場合はApp Storeから、Android端末はGoogle Playストアから、「Zoom – One Platform to Connect」を検索してインストールしましょう。

デバイスが機能要件を満たしていない

最新のZoomアプリをインストールしても、デバイスのスペックが機能要件を満たさない場合、アバター機能は利用できません。OSやプロセッサ(CPU)の細かい要件が定められていますが、基本的にバーチャル背景の機能要件と同等程度です。

バーチャル背景を利用できない古いデバイスの場合、スペック不足でアバター機能を利用できない可能性が高いでしょう。

なお、Android端末に関しては、「バーテックスシェーダーストレージブロック」という機能に対応していることも必要です。スペック不足の場合、他のデバイスでの利用を試してみましょう。

アバター機能が有効化されていない

最新バージョンのZoomアプリを比較的新しいデバイスで利用しているにもかかわらずアバター機能が使えない場合、「アカウント全体または所属グループでアバター設定が無効化されている」ことが考えられます。アカウント内の全ユーザーに対してアバター設定を有効化する手順は以下の通りです。

1.アカウント設定を編集する権限を持つ管理者として、Zoomウェブポータル(https://zoom.us/)にアクセスし、サインイン
2.ナビゲーションメニューで、[アカウント管理] [アカウント設定]の順にクリック
3.[ミーティング]タブをクリック
4.[ミーティング内(詳細)]で[アバター]を有効に切り替える
5.認証ダイアログが表示されたら、[有効にする]をクリックして、変更を確認
6.アカウントのユーザー全員に対しアバター設定の変更を禁止する場合、ロックアイコンをクリックしてから[ロック]をクリックし、設定を確定

ユーザーグループのアバター設定を有効化する場合、[ユーザー管理]メニューから[グループ]をクリックし、目的のグループのミーティング設定を変更します。

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Zoomのアバター機能は無料のZoomアプリとベーシック(無料)アカウントさえあれば利用できます。ただしベーシックアカウントユーザーが開催する全てのミーティングには、「40分で強制切断」という厳しい制限があることはネックです。この問題は、ホストが有料ライセンスを取得すれば解決できます。

プロプラン以上の有料ライセンスを持つホストは、ミーティングを実質無制限(30時間/1回)で開催可能です。参加者はベーシックアカウントで問題ありません。時間を気にせず快適にミーティングをするには、有料プランを少なくとも1ライセンス契約することが必要です。

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まとめ


Zoomのアバター機能を利用すると、ビデオ表示される人物を動物や人間のアバターに置き換えられます。リモートワーク中のプライバシー保護や、親しみやすい雰囲気の演出などに便利な機能です。マルチデバイス対応かつ無料で利用できる基本機能となっていますが、無料版にはミーティングの40分制限があることに注意しましょう。

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