Wi-Fiが「インターネット 未接続」になる原因と解決法
目次
Wi-Fiに接続しているのに、「インターネット 未接続」と表示されてつながらないことがあります。スマホやPCではWi-Fiマークが表示されているのに、Webサイトが開けなかったり、メールの送受信に失敗したりと、イライラすることも多いのではないでしょうか。
本記事では、なぜWi-Fiに接続しているのに「インターネット 未接続」になるのか、考えられる原因と対処法について解説します。
Wi-Fiが「インターネット 未接続」になる原因
「インターネット 未接続」になる原因は、さまざまなところに潜んでいます。具体的には、通信機器などの不具合、ネットワーク設定のミス、プロバイダの通信障害、電波干渉などです。
通信機器やデバイスの不具合
まずは、通信機器やデバイスの不具合が考えられます。例えば、Wi-Fiルーターの故障や設定の問題、PCのWi-Fiアダプタの不具合などです。また、ルーターのファームウェアが古くなっていたり、デバイスのドライバが最新版でない場合も、接続に問題が生じる可能性があります。
ネットワーク設定の問題
IPアドレスやDNSサーバの設定ミスが原因で、Wi-Fiに接続できないことがあります。IPアドレスが重複していたり、DNSサーバのアドレスが間違っていたりしていないでしょうか。
また、セキュリティソフトやファイアウォールの設定が過剰に制限されていると、インターネットへのアクセスがブロックされてしまう場合もあります。
プロバイダや回線の通信障害
プロバイダや回線の通信障害が発生すると、Wi-Fiに接続できなくなることがあります。例えば、プロバイダ側のネットワーク機器の故障や、回線の工事・メンテナンスによる一時的な通信停止などが原因として考えられます。
こうした状況では、使用中のWi-Fiルーターを再起動しても改善しません。プロバイダのWebサイトやサポートセンターで、通信障害の情報を確認してみましょう。
電波干渉など周辺環境の問題
電波干渉など周辺環境の問題も、Wi-Fiでのインターネット接続に影響を与える可能性があります。Wi-Fiの電波の1つである2.4GHzは、電子レンジやコードレス電話などの機器が発する電波と同じ周波数帯のため、干渉を受けやすい傾向があります。Wi-Fiルーターの近くにこれらの機器がある場合、電波干渉によって通信速度の低下や切断を引き起こしているのかもしれません。
Wi-Fiが「インターネット 未接続」になる場合の対処法
Wi-Fiが「インターネット 未接続」を示す場合は、次の4つの対処法を試してみましょう。
・機器の再起動と設定の確認
・ネットワーク設定の見直しと更新
・通信環境の改善と電波干渉の軽減
・プロバイダや回線業者への問い合わせ
以下で順に解説します。
1.機器の再起動と設定の確認
まずは機器の再起動と設定の確認を試してみましょう。ルーターやモデム、PC、スマホなど、関連する機器を一度再起動することで、一時的な不具合が解消されることがあります。
また、Wi-Fiの設定が正しく行われているか、パスワードが間違っていないかなども確認が必要です。SSIDやセキュリティ設定が変更されていないか、機器のマニュアルを参照しながら設定を見直してみてください。
これらの基本的な対処法で問題が解決しない場合は、他の原因を探る必要があります。
【関連記事:SSIDとは?調べ方や関連機能、セキュリティ対策まで徹底解説】
2.ネットワーク設定の見直しと更新
ネットワーク設定を見直し、更新することも重要です。IPアドレスやDNS設定が正しく取得されているか確認しましょう。手動でIPアドレスを設定したり、DNSサーバを変更したりすることで、問題が解決する場合があります。
また、Wi-Fiの自動接続設定を一度オフにして、再度オンにすることで、新しい設定が適用されることもあります。
それでもうまくいかない場合は、ネットワーク設定をリセットし、初期状態に戻すのも1つの方法です。 必要な設定をメモした上で行いましょう。
3.通信環境の改善と電波干渉の軽減
通信環境の改善と電波干渉の軽減を試すために、Wi-Fiルーターを電子レンジやコードレス電話から離れた場所に設置してみましょう。特に、電子レンジの近くにWi-Fiルーターを設置していると、電子レンジの使用中に限ってインターネット接続が不安定になったり、切断されたりすることがあります。
また、ルーターのアンテナの向きを最適化することや、障害物を避けることで、電波の受信状況の向上が期待できます。それでも電波が弱い場合は、Wi-Fi中継器を使って電波を増幅するのも効果的です。
4.プロバイダや回線業者への問い合わせ
自力での対処法を試してもWi-Fiに接続できない場合は、プロバイダや回線業者に問い合わせて支援を受けましょう。
プロバイダのサポートセンターや、回線業者の故障受付窓口に連絡すれば、回線状況の確認や詳しいトラブルシューティングを行ってもらえます。ただし、問題がユーザー側の機器や設定に起因する場合は、有償での対応となる可能性もあるので、事前に確認しておくことをおすすめします。
フリーWi-Fiスポットでの「インターネット 未接続」問題
フリーWi-Fiスポットでインターネットが未接続状態になる場合、次の原因が考えられます。
・認証画面の表示や接続手順の問題
・電波状況や混雑度の影響
・フィルタリングや利用制限の可能性
ここでは、これらの原因について解説します。
認証画面の表示と接続手順の確認
フリーWi-Fiスポットでインターネットに接続できない場合、認証画面が表示されない、または接続手順が不明確なことが原因かもしれません。
通常は、Wi-Fi設定画面で接続先のSSIDを選択した後、自動的にWebブラウザが開き、認証画面が表示されます。
画面が表示されない場合は、手動でブラウザを起動し、任意のURLにアクセスすると、認証画面にリダイレクトされる場合があります。認証画面で必要な情報を入力し、利用規約に同意することでインターネットに接続できるようになるでしょう。
電波状況と混雑度の影響
電波状況や混雑度も、フリーWi-Fiスポットでのインターネット接続に大きな影響を与えます。例えば、カフェやホテルのロビーなど、多くの人が集まる場所では、同時に多数のデバイスがWi-Fiに接続するため、電波が混雑し、通信速度が低下する可能性があります。
また、建物の構造や周辺環境によって、電波が遮断されたり、干渉を受けたりすることもあります。Wi-Fiの電波は、壁や床、金属製の家具などを通過する際に減衰するため、アクセスポイントから離れた場所では、電波が弱くなり、接続が不安定になりがちです。
このような状況では、別のWi-Fiスポットに移動したり、混雑していない時間帯に接続し直したりすることで、インターネットへの接続が改善される場合があります。
フィルタリングや利用制限の可能性
フリーWi-Fiスポットでは、利用者の年齢確認やコンテンツフィルタリングのために、インターネット接続が制限されている場合があります。例えば、学校や図書館など、教育機関が提供するWi-Fiでは、青少年の保護を目的として、特定のWebサイトへのアクセスがブロックされていることがあります。
また、ホテルや飲食店などの商業施設では、利用者に広告を表示したり、利用時間を制限したりするために、インターネット接続が制御されているケースもあるでしょう。
【関連記事:フリーWi-Fiにパスワードは必須!安全なサービスの見分け方は?】
Wi-Fiでの「インターネット 未接続」問題の予防とメンテナンス
Wi-Fi環境を快適に保つためには、日常的なメンテナンスが不可欠です。ここでは、Wi-Fiでの「インターネット 未接続」問題を予防するための3つの方法を紹介します。
定期的なルーターのファームウェアアップデート
Wi-Fiルーターのファームウェアは、定期的にアップデートすることが大切です。最新のセキュリティ対策や機能改善が施されたファームウェアを適用することで、Wi-Fiやインターネット接続の不具合やトラブルを予防できます。
アップデートの手順は、ルーターの取扱説明書やメーカーのウェブサイトを参照しましょう。通常は、ルーターの管理画面にアクセスし、ファームウェアのバージョンを確認して、新しいバージョンがあればダウンロードとインストールを行います。
ファームウェアのアップデートには多少の時間がかかることがあるため、インターネットを使わない時間帯に実行するのがおすすめです。アップデート中は、ルーターの電源を切ったり、ケーブルを抜いたりしないように注意が必要です。
適切なWi-Fiチャンネルの選択と設定
Wi-Fiルーターの電波干渉を避けるために、適切なチャンネルを選択することが重要です。電波の混信による速度低下・不安定が疑われる場合は、ルーターの管理画面から、自動または手動でチャンネルを変更してみましょう。Wi-Fiアナライザーアプリを使い、周辺の電波状況をチェックするのも一案です。
不要なデバイスの接続解除とセキュリティ対策
不要なデバイスの接続を解除し、セキュリティ対策を行うことも大切です。例えば、古いスマホやゲーム機など、もう使っていないデバイスがWi-Fiに接続したままだと、ネットワークの負荷が高まり、インターネット接続に影響を与える可能性があります。
また、Wi-Fiのパスワードを定期的に変更することで、不正アクセスを防止できます。セキュリティ対策を怠ると、悪意のある第三者にネットワークを乗っ取られ、インターネット接続ができなくなる恐れがあります。面倒かもしれませんが、Wi-Fiを安全に使うために、こまめなメンテナンスを心がけましょう。
ユーザー自身で「Wi-Fi 未接続」問題の切り分けを行うには?
Wi-Fiに接続しているのにインターネットにつながらない場合、他のデバイスでも同様の問題が発生しているかを確認しましょう。複数のデバイスで接続できない場合は、ルーターや回線の問題の可能性が高いです。
次に、ルーターの再起動を試してみてください。 電源を入れ直すだけで、意外と問題が解決することがあります。なお、古いルーターや端末は、最新の通信規格に対応していないことがあり、速度低下や接続不良の原因になります。
いろいろ試しても改善しない場合は、ルーターの設定を確認し、SSIDやパスワードが正しいか、IPアドレスが適切に割り当てられているかなどをチェックしましょう。
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Wi-Fiが「インターネット 未接続」になる場合、段階的に問題を切り分けていくことで、原因の特定と解決に近づくことができます。
とはいえ、自分では対処困難な場合もあるため、プロバイダのサポートセンターが充実していると安心です。特にビジネスシーンでは、インターネットがつながらない間は作業ができず、業務や業績に支障をきたすこともあるでしょう。
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まとめ
Wi-Fiに接続しているのにインターネットにつながらない問題は、通信機器の不具合や設定ミス、電波干渉などさまざまな原因が考えられます。対処法としては、機器の再起動や設定の見直し、電波環境の改善などを試してみましょう。
自力での解決が難しい場合、プロバイダ・回線事業者へ相談するとよいでしょう。原因を特定し、適切に対応してくれれば、快適なインターネット環境を維持できます。
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