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Zoom Roomsの料金は?活用シーンや導入メリットも徹底解説

Zoom Roomsは、会議室に集まったチームと遠隔地のリモートワーカーが参加するハイブリッド会議に最適なソフトウェアベースの会議システムです。Zoom Workplaceアプリを利用するリモートユーザーともスムーズにZoomミーティングやZoomウェビナーを行うことができます。

この記事では、Zoom Roomsの仕組みや導入のメリット、活用に適したシーン、さらに利用料金について詳しく解説します。

Zoom Roomsとは?Zoomミーティングとの違い

Zoom Roomsは、会議室やフリースペースなど特定のミーティングスペースから、Zoomミーティングへ複数名で同時参加できる有料サービスです。

Zoom WorkplaceアプリからZoomミーティングを利用する場合、ユーザー個人に無料または有料のライセンスを付与し、ホスト(主催者)や招待されたユーザーは各自のPC・タブレット・スマホを使用してWeb会議に参加します。

一方、Zoom Roomsは、液晶ディスプレイやタブレット型コントローラーなど、専用機器を備え付けた場所(ルーム)にライセンスを付与します。「ユーザー単位ではなくルーム単位のライセンス付与」というのが特徴の1つです。

Zoom Workplaceのライセンス共有は規約で禁止されていますが、Zoom RoomsからZoomミーティングを利用する場合、その場に集まった全員が同じ環境でWeb会議に参加できます。

Zoom Roomsの利用料金

Zoom Roomsを導入する場合、有料ライセンスをサブスクリプション契約します。ディスプレイや専用コントローラーなどハードウェアは別料金のため、選択する機種によって導入費用は変わります。Zoom公式サイトからオンライン契約すると、ライセンス料金を若干抑えられますが、Zoom米国法人との契約になることに注意しましょう。

国内代理店の場合、日本語サポートが受けられるなど、導入・運用中の悩みやトラブルの解決に強みがあります。料金設定は代理店によって異なりますが、イッツコムの場合、1会議室ライセンス当たり月額9,000円(税抜)です。

シーンに応じたZoomの活用方法

ZoomミーティングはPCやスマホにインストールしたZoom Workplaceアプリからでも、オフィス内の会議室などにセッティングしたZoom Roomsからでも利用できます。Zoom WorkplaceアプリやZoom Roomsは、オプション契約により機能追加することで、Zoomウェビナーを利用することもできます。

Zoomミーティングで問題ないシーン

Zoom Workplaceアプリを利用するZoomミーティングは、ホストと参加者がそれぞれ異なる場所にいる場合に最適です。

有料プランへのアップグレードが必要な場合でも、有料ライセンスが必要なのはホストのみで、他の参加者は無料プランで問題なく参加可能です。これにより、低コストで運用でき、リモートワーク環境でのチームワークにも役立ちます。

ユーザーがそれぞれミーティング環境をセッティングする必要はありますが、会議の頻度がそれほど高くなければ、会議室などオフィス内スペースでの利用も検討できます。

Zoom Roomsもあると便利なシーン

Zoom Roomsは、個々のデバイスと会議室をつなぐハイブリッド会議に最適です。頻繁にWeb会議を行う場合、ミーティング環境を常設できるZoom Roomsは非常に便利です。また、高品質な音声や映像が求められる場合にも、会議室用PCや専用の周辺機器を組み合わせて柔軟に対応できる点が魅力です。

サービス利用料金はZoomミーティングのみを利用する場合よりも高くなりますが、テレビ会議システムに比べると安価で効率的な運用が可能です。さらに、オプション契約によりテレビ会議システムとの連携も可能なため、既存システムを活用しながら、段階的にZoom Roomsへ移行できます。

オンラインセミナーならZoomウェビナーが有利

顧客向けのオンラインセミナーやサービス説明会などを行う場合、有料オプションの「Zoomウェビナー」が最適です。Zoomウェビナーは、主催者がパネリストを指名して、多数の視聴者に向けた講演やディスカッションを行える機能です。

プロ以上の有料プランにアップグレードすると、ウェビナーライセンスを割り当てられたユーザーは、最大1万人参加のウェビナーを開催できるようになります。

なお、Zoom Roomsを視聴者やパネリストとして参加させることもできます。会議室からZoomウェビナーを運営したい場合、Zoom Roomsとの組み合わせが便利です。

【関連記事:もう迷わないZoomウェビナーの使い方!設定や便利機能を詳しく解説

Zoom Roomsを導入するメリット

Zoom Roomsは、オフィス内でZoomミーティングやZoomウェビナーを利用することが多い場合、ぜひ導入を検討したいサービスです。毎回のセッティングなどの手間をかけずに、その場に集まった全員がスムーズにWeb会議の主催・参加を行えるようになります。複数ディスプレイの使い分けや、電子ホワイトボードとしての活用も可能です。

デバイス環境の一本化でミーティングが快適

Zoom Roomsを設置せずに会議室からZoomミーティングに参加すると、ハウリングやエコーなどの問題が発生する恐れがあります。各自がノートPCを持ち込む場合、近距離で複数のデバイスが音声の入出力を行うため、不快なノイズや音声の重なりが発生しやすくなります。

また、WebカメラやPCの性能差によって、同じ会議室内であっても映像の品質やスムーズさにばらつきが生じることがあります。その結果、会議の進行が滞る可能性も否定できません。

こうした課題に対処する方法として、Zoom Roomsの導入が挙げられます。音声や映像のデバイス環境を統一できるため、マイク・スピーカー・Webカメラを1台ずつ設置するだけで十分です。また、Web会議用の一体型機器を利用すれば、効率的な運用が可能になります。機器のセッティングは初回のみで済み、その後の手間はほとんどありません。シンプルな構成で、快適かつ安定したZoomミーティングが実現できるでしょう。

ワンタッチでZoomミーティングを主催・参加可能

Zoom Roomsは常時サインインされており、簡単な操作でZoomミーティングを開始できます。

会議室から複数名がZoomミーティングに参加する場合、通常は各自のノートPCや周辺機器のセッティングが必要です。全員がスムーズにセッティングできるとは限りません。「同じ場所にいるのにセッティングミスで会議参加できないユーザーが出る」という問題が起こることもあるでしょう。

Zoom Roomsの場合、専用コントローラーのボタンをタップするだけで、Zoomミーティングの主催・参加ができます。周辺機器はセッティング済みのため、会議参加のために各自のデバイスを操作する必要はありません。参加者が会議室に集まったタイミングで、スムーズにミーティングを開始できます。

ライセンス不要で誰でも利用できる

Zoom Workplaceの無料プランには、「Zoomミーティングの連続開催時間は40分まで」など複数の機能制限があります。実質無制限のミーティングを主催するには、ユーザーに有料ライセンスを割り当てることが必要です。また有料ライセンスを他のユーザーと共有することはできません。

Zoom Roomsは会議室など場所にライセンスが付与され、個人のライセンスの有無にかかわらず、誰でも有料プランの機能を使ってZoomミーティングを主催できます。専用コントローラーは直感的に操作できるインターフェースのため、ITに苦手意識のある方も安心です。

各自のノートPCやタブレットはZoomにサインインすることなく自由に活用でき、デバイスを持ち込まずに手ぶらでZoomミーティングに参加することもできます。

【関連記事:Zoomミーティングの使い方を予約・招待から参加方法まで一挙解説

1ライセンスで複数ディスプレイを使い分け

1つのZoom Roomsに複数のディスプレイを連携させることもできます。例えば、異なる画面を同時に表示するマルチディスプレイ環境にすることや、オフィス内の別の場所に設置したデジタルサイネージで会議の模様を同時放映することが可能です。

会議室の予約状況やディスプレイのレイアウトなどは、全てクラウド上のダッシュボードから一元管理できます。2つ以上の会議室をZoom Rooms用にセッティングしたい場合は複数ライセンスを取得することもできますが、1つのライセンスでも便利に活用できるでしょう。

会議室外での活用や電子ホワイトボード機能も魅力

Zoom Roomsは、会議室内だけでなく、オープンスペースにも設置可能です。通常時には、特定の画像やビデオなどのコンテンツをプレイリスト再生することで、社内情報共有のデジタルサイネージとして活用できます。会議に参加する際は、専用コントローラーのボタンをタップするだけで済みます。

さらに、タッチディスプレイと組み合わせた「Zoom Rooms for Touch」を導入すれば、電子ホワイトボードとしても利用可能です。共有コンテンツに直接タッチ操作で書き込めるため、チーム全体でのブレインストーミングやスムーズなコラボレーションに役立つでしょう。

Zoom Roomsの導入ならサポートも安心なイッツコムにお任せ!

Zoom Workplaceを使いこなすなら、ミーティング時間の制限を解除できる有料プランへのアップグレードが必須です。Zoom Workplaceの有料ライセンスはユーザー個人に割り当てますが、Zoom Roomsを導入すると、特定の会議室やオープンスペースにライセンスを付与できます。

個人ライセンスの有無にかかわらず会議室からスムーズにZoomミーティングに参加でき、快適なハイブリッド会議ができるようになるのは魅力です。

イッツコムは、プロ1ライセンスの最小構成から、日本語サポート込みでZoomの有料プランを提供できます。Zoom RoomsやZoom Rooms for Touch、Zoomウェビナーの導入もお任せください。

まとめ

オフィス内にZoom Roomsを導入すると、「会議室からZoomミーティングに参加するたびに全員の機材をセッティングする」といった手間がなくなり、「有料ライセンスを誰に付与するか」といった運用上の懸念点も払拭できます。ソフトウェアベースであるため、導入・運用コストを抑えつつ、ハイブリッド会議のニーズを満たす優れた選択肢です。

ただし、ライセンス料金とは別に各種ハードウェアの購入費用がかかります。まずはサポートも安心な代理店に見積もりを依頼しましょう。Zoom Roomsの導入をお考えなら、ニーズに応じて最適なシステム構成を提案できるイッツコムにご相談ください。