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デジタルサイネージはレンタル・購入どちらが有利?運用メリット比較

デジタルサイネージは一式を購入すると高価ですが、レンタルもでき、企業展示会などイベント時にはレンタルサービスがよく利用されます。一方、オフィスや店舗に常設するなど多台数・多拠点の運用であれば、クラウド型の配信管理システムを導入するのが一般的です。

デジタルサイネージの運用を検討しており、レンタル・購入どちらが有利か知りたい方もいるのではないでしょうか。そこでこの記事では、デジタルサイネージのレンタル利用のメリットと注意点、購入するメリットについて紹介します。

デジタルサイネージのレンタルとは?

デジタルサイネージはレンタル事業者から一式を借りることもでき、企業展示会など一時的に必要な場面で重宝されています。なおレンタルとリースは異なるサービスです。まずはレンタル・リースのサービス内容の違いや、レンタルサービスの主な活用シーンを解説します。

必要なもの一式をレンタルできるサービス

デジタルサイネージのレンタルは、ディスプレイ・STB(セットトップボックス)・イーゼルスタンド・配信管理システムなど、必要なもの一式を一定期間借りられるサービスです。

サービスによってはコンテンツ制作や設置作業などもセットで依頼でき、レンタル期間中は1日単位や1か月単位のレンタル料金を支払います。価格設定はサービスによって異なりますが、月々1万円以下で利用することも可能です。

【関連記事:デジタルサイネージとは?仕組み・導入効果や具体的な導入事例を解説

レンタルとリースの違い

レンタルと似たサービスにリースもあります。デジタルサイネージのリースは、顧客の代わりにリース会社が商品を購入し、月々の支払い(5年リースで60回払いなど)で顧客に貸し出すサービスです。どちらも機材を購入せずに借りられ、初期費用を抑えられるなどのメリットがあります。

主な違いとして、レンタルは3年契約や5年契約といった年縛りがなく途中解約もできますが、リースは原則として途中解約ができません。途中解約をした場合、リース残金の一括支払いが必要です。他にも、リース契約のためには与信審査が必要になるなどの違いもあります。

レンタルサービスの主な活用シーン例

デジタルサイネージのレンタルサービスは、アイデア次第でさまざまなシーンに活用できます。主な活用シーン例は以下のようなものです。

・企業展示会:展示ブースに設置して自社商品・サービスの情報を発信
・イベント:開催日までは告知やカウントダウン、開催日にはイベントの盛り上がりをリアルタイムで発信
・短期キャンペーン:新商品・サービスの仕様や魅力、期間限定のメニュー・キャンペーンをアピール

デジタルサイネージをレンタルするメリット

デジタルサイネージのレンタルサービスは、購入すると高額な機材一式を安価に一時利用できることがメリットです。事業者によっては搬入・搬出や設置なども一括で対応でき、保管や減価償却を考える必要もありません。また、「本格導入前に運用効果をテストしたい」というニーズにも応えられます。

必要なときに必要な期間だけ借りられる

レンタルの利点は必要なときに必要な期間だけ利用できることです。「ショッピングモールで1日だけ開催されるイベントに利用したい」「自社ブースを出展する企業展示会で3日間だけ利用したい」といった1日単位の短期間から、「オープニングイベントで1か月間だけ利用したい」といった長期間まで、利用期間に合わせてレンタル期間を選べます。

使用後は返却するため、機材の保管スペースの確保や、メンテナンス・保守も必要ありません。

搬入・搬出や設置なども一括で対応してもらえる

企業展示会や屋外イベントなどでデジタルサイネージを利用する場合、会場に機材を搬入して自社ブース内に設置し、会期終了後には梱包・撤去することが必要です。サービス事業者によってはレンタルした機材の現地配送・搬入の他、施工日の設置や撤去日の梱包・搬出にも対応します。

自社で搬入・搬出用の車両を手配する必要がなく、面倒な設置・梱包の作業もワンストップで依頼することが可能です。特に多台数の液晶ディスプレイや超大型のLEDビジョンなどを使用する場合、展示会やイベントの運営負担を大きく軽減できるでしょう。

初期費用を抑えられ会計処理もシンプルにできる

デジタルサイネージの運用に必要なディスプレイやSTBなど一式を購入すると、1台当たり数十万円の初期費用がかかることもあります。

しかし、レンタルなら期間に応じた料金設定です。搬入・設置などが別料金になることもありますが、機器を購入しないため、導入時の費用を大きく抑えられます。また固定資産税も減価償却も必要なく、会計処理をシンプルにできることもポイントです。

本格導入前に運用効果をテストできる

運用イメージや費用負担が不安でデジタルサイネージの導入に踏み切れないこともあるでしょう。レンタルなら費用負担を抑えて運用効果をテストできることもメリットです。レンタルした機材一式を設置して一定期間運用することで、サイズ感・視認性や機能の使い方、訴求効果などを確かめられます。

特に屋外用自立型デジタルサイネージや大型のLEDビジョンなど、高額で取り回しの難しい機材の導入を検討している場合、本格導入の前にお試し利用ができると安心です。

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デジタルサイネージをレンタル利用する注意点

デジタルサイネージのレンタルサービスは利用ニーズによってはメリットが大きいものの、注意点もあります。レンタル事業者があえて強調することはありませんが、選べる機種は限定的です。また長期間のレンタルはランニングコストに注意しましょう。

選べる機種が限られる

デジタルサイネージをレンタルする注意点として、選べる機種が限られることを挙げられます。ディスプレイやSTBはレンタルモデルのラインアップから選ぶことになりますが、機種のバリエーションは限定的です。サイズや性能・機能など、自社の利用ニーズに合う最適な機種があるとは限りません。

レンタル期間の設定や提供される配信管理システムなどのサービス内容によって、用途や運用方法が限られることもあるでしょう。

長期利用はランニングコストに注意

ランニングコストも注意点です。デジタルサイネージをレンタルすると購入する場合に比べて初期費用は抑えられますが、1日当たりや1か月当たりでトータルのレンタル料金が増えていくため、ランニングコストで不利になる場合もあります。

短期利用なら大きな費用にならなくとも、1年以上などの長期利用になると、レンタル料金の総額が購入費用を上回ることもあるでしょう。

デジタルサイネージ一式を購入するメリット

デジタルサイネージを購入する場合、レンタル事業者のラインアップに入らない機種も自由に選べます。長期運用のランニングコストを抑えられることや、自前の機材を場面に応じて有効活用できることもメリットです。また継続的にPDCAを回して運用の精度を高められます。

運用ニーズに合う機種を自由に選べる

デジタルサイネージを購入するメリットの1つは、機種を自由に選べることです。レンタルとは異なり、特定メーカーやサイズ・性能・機能などの制限はありません。

施設案内や商品検索などに利用できるタッチコンテンツ対応のディスプレイ・STB、売り場の販促効果アップに効果的な電子POPなど、運用ニーズに合った機材を自由に選んで購入できます。機材の組み合わせも自由なため、施設全体の多彩なサイネージ端末を1つの配信管理システムで運用する場合にも有利です。

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長期運用のランニングコストを抑えられる

デジタルサイネージを購入するとレンタルより初期費用はかかりますが、長期間の運用ならランニングコストで有利です。多台数の常設などで運用期間が長くなっても、毎月のレンタル料金を支払う必要がありません。

クラウド型の配信管理システムを利用する場合、クラウドサーバの月額利用料金などもかかりますが、多台数を運用してもランニングコストの肥大化を抑えられます。

【関連記事:デジタルサイネージの価格相場はいくら?導入や運用にかかる費用

タイミングを選ばず有効活用できる

「必要なときに必要な期間だけ」利用できるのはレンタルのメリットですが、期間限定キャンペーンなどのたびに機材をレンタルすると、何度も設置・撤去を繰り返すことになります。購入すると一度の設置で済む他、運用体制も維持でき、イベント用コンテンツを再利用した情報提供なども可能です。

デジタルサイネージの活用方法は幅広く、小売店の販促や社内の情報伝達率向上の他、広告配信による収入源としても利用できます。季節に合わせた空間演出に活用するのもよいでしょう。イベント時など特別な利用期間が終了した後も、多彩な情報を自由に発信できるツールとして有効活用できます。

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継続的にPDCAを回して運用の精度を高められる

必要に応じてデジタルサイネージをレンタルすると、運用担当者の経験・スキルが蓄積されにくく、機種や配信管理システムが毎回異なることで即時に対応しにくいこともあるでしょう。購入すると固定的な機材や配信管理システムを継続利用でき、PDCAを回して運用の精度を高められます。

レンタルはイベント時の一時利用や本格導入前のテスト運用には便利ですが、運用体制をブラッシュアップしていくなら購入するのがおすすめです。特に複数拠点での多台数運用やSNSと連動したコンテンツ配信などを想定している場合、機材を購入して運用に慣れていくのがよいでしょう。

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運用負担を抑えるクラウド型デジタルサイネージの導入ならイッツコム!

デジタルサイネージはレンタルするという選択肢もありますが、オフィスや店舗で運用するなら、機材を購入して運用の精度を高めていくのが有利です。とはいえ社内人材での運用に不安があり、導入に踏み切れないこともあるでしょう。

イッツコムは運用負担を抑えられるクラウド型デジタルサイネージを提供しています。ポスターやSNSで使用した既存デザインデータを流用でき、配信素材はリモートで変更可能です。画像や動画をSNS感覚でタイマー配信することもできます。

運用担当者はWebブラウザから各拠点の配信内容を一括で管理・設定でき、少人数体制でもコストを抑えて運用できるのも魅力です。

電話・メールによる無料サポートサービスも標準付帯します。運用方法の相談や現地サポートにも対応でき、初めてのデジタルサイネージ運用でも安心です。

【関連記事:クラウド型デジタルサイネージとは?配信方式別メリットや導入の流れ

まとめ

デジタルサイネージのレンタルは企業展示会など一時的・簡易的な利用ニーズに適したサービスで、長期利用には向きません。機器を常設し運用体制をブラッシュアップしていくなら、レンタルより購入が有利です。

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