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Web会議の防音はどうする?オフィス・自宅それぞれで有効な対策

リモートワークが浸透しつつある昨今、さまざまなビジネスシーンでWeb会議を使用する機会が増えたでしょう。しかし、オフィスや自宅を問わず、他人が近くにいる環境でWeb会議をすると、「うるさい」といわれることがあります。Web会議における防音対策はどうすればよいのか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、Web会議を行う環境で施しておきたい防音対策を紹介します。同僚や家族から音に関する指摘を受けている方は、ぜひ参考にしてみてください。

Web会議は騒音問題につながりやすい!


Web会議は会議室で行うミーティングとは異なり、自宅やオフィス内の自席で行うケースも多いでしょう。そのため、会議に関係ない人が近くにいると「うるさい」と思われがちです。

また、周囲の雑音がWeb会議に入り込み、相手の音声が聞こえなくなることもあります。予期せぬトラブルに発展したり、快適性が損なわれたりするため、Web会議を実施するときには適切な防音対策が欠かせません。

Web会議で問題になりがちな音


防音について考えるときは、どのような種類の音を防ぎたいのかを定める必要があります。Web会議において、問題になりやすい音は以下の3種類です。

・周囲の環境音
・ハウリング
・Web会議自体の音

ここでは、それぞれの音について解説します。自分の環境で対策しなければならない音が何かを明らかにした上で、具体的な対策を考えましょう。

周りがうるさい「周囲の環境音」

Web会議に参加していない人の話し声や交通騒音など、周囲の環境から発せられる音がWeb会議に入るケースがあります。オフィスをはじめとした、周囲に多くの人がいる環境ではさまざまな音が発生するため、より問題になりやすいといえるでしょう。

自分の声やスピーカーがうるさい「ハウリング」

Web会議時にはマイクやスピーカーといったオーディオ機器を接続する都合上、ハウリングに注意しなければなりません。ハウリングはスピーカーから再生された音がマイクに入り、特定周波数の音が増幅されることで発生します。多くの人が不快に感じる音のため、発生しないように対処したいものです。

会議中の話し声が迷惑になる「Web会議自体の音」

状況によっては、Web会議自体の音が騒音になります。オフィス内で同時に複数のWeb会議が開催されている場合、別のWeb会議の音(スピーカーから発せられる音や、参加者自体の話し声)が入り混むケースが考えられるでしょう。自宅でWeb会議に参加しているときは、家族に「うるさい」といわれるケースも多いようです。

またWeb会議によっては機密情報のやり取りをする場合もあり、関係者以外に聞かれてはいけないというセキュリティの問題もあります。周囲から発せられる音だけではなく、Web会議自体の音が及ぼす影響を低減しなければなりません。

【オフィス編】Web会議の防音対策


オフィスでは人が多いため、周囲の音が入り込んだりWeb会議の音が周囲に影響を及ぼしたりする可能性があります。ここでは、「周囲の環境音」「ハウリング」「Web会議自体の音」それぞれの対策方法と、全局面への対応方法を見ていきましょう。

「周囲の環境音」には単一指向性マイク&ノイズキャンセリング機能が有効

周囲から発せられる音ができるだけ入り込まないようにするには、単一指向性のマイクを使用することが大切です。基本的に、マイクの指向性には以下の3種類があります。

・単一指向性:マイク正面の音を集音する
・双指向性:マイク正面および後方の音を集音する
・無指向性:音の方向を問わず集音する

単一指向性のマイクであれば正面から発せられる自分の声のみを集音でき、周囲の環境音が入り込みにくくなります。無指向性のマイクを使用するとあらゆる方向の音を拾うため、騒音リスクが高い環境での使用はおすすめできません。

なお、Web会議システムは周囲のノイズを低減する「ノイズキャンセリング機能」を搭載しているものが一般的です。この機能を利用すると、集音時に周囲の雑音を自動的にカットするため、よりクリアな音声でWeb会議ができます。

「ハウリング」はヘッドホンで予防

ハウリングを防止したりWeb会議の音が周囲に影響を及ぼすのを避けたりするには、ヘッドホンの使用が有効です。ヘッドホンを使えばスピーカーを使う必要がなくなり、再生音をマイクが拾ってハウリングすることを防げます。

また、周囲に音漏れしないようにボリュームに注意を払えば、Web会議の音自体が周囲の騒音になることも防げるでしょう。

「Web会議自体の音」は防音ブースで軽減できる

周囲に雑音がなく、自分の話し声も迷惑にならない環境でWeb会議をするのは、基本的かつ有効な対処法です。Web会議をするデバイスのスピーカーから発せられるWeb会議自体の音はヘッドホンで抑制できますが、Web会議に参加する自分の話し声は抑えることが難しい場合もあります。今後もWeb会議を使用する機会が多い場合は、オフィス内に個室タイプの防音ブースを設置してもよいでしょう。

専用の防音ブースであれば、周囲の音がWeb会議に入ることも、Web会議から発せられる音が周囲の気を散らすこともありません。設置コストがかかるものの、Web会議の環境を重視するのであれば十分に価値があります。

全局面に対応するなら会議室の設置を検討

予算面や設備面で防音ブースの設置が難しいときは、会議室を使用するのがおすすめです。会議室はオフィス内で執務室と完全に分離していることが多いため、騒音の影響を最小限に抑ええられるでしょう。

「オフィスでWeb会議するユーザーは会議室に行く」というルールを定めることで、比較的簡単に騒音を予防できます。

【自宅編】Web会議の防音対策


在宅勤務者が自宅からWeb会議システムを利用する場合、周囲への音漏れや家族への影響を考慮する必要があります。対策の方向性はオフィスの場合と同様です。ここでは、自宅ならではの3つの対策方法を解説します。

仕事専用の部屋を用意する

仕事専用の部屋を用意できるのであれば、物理的に空間を分ける方法がもっとも有効です。完全に分離するのが難しい場合でも、Web会議をする前に家族に声をかけ、別の部屋に移動してもらうのもよいかもしれません。大切なのは、Web会議のタイミングで部屋に自分しかいない状況を作り出すことです。

簡易防音室を設置する

物理的に部屋を分けるのが困難な場合や、部屋を分けてもなおうるさい場合は、家庭用の簡易防音室を設置してはいかがでしょうか。本格的な防音工事はコストがかかりますが、簡易防音室であれば幾分コストを軽減できます。

ただし、あくまで簡易的なものなので、期待を下回った場合は次で紹介する防音アイテムも組み合わせてみてください。

防音アイテムを使用する

防音カーテンや遮音・吸音材などのアイテムを使用するのも一手です。物理的な部屋分けができず、スペースの関係で簡易防音室を設置できない場合は試してみる価値があります。

アイテムひとつで劇的に変わるかどうかは分かりませんが、状況に応じて複数の防音アイテムを併用すれば、期待する効果を発揮するかもしれません。

【関連記事:一工夫すればテレワークはもっと効率的に!まずは環境構築から始めよう

防音機能を備えたWeb会議システムならZoom

防音対策に有効な機能のひとつがノイズキャンセリングです。Web会議システム「Zoom」は、ノイズキャンセリング機能を搭載しており、設定から有効にすることで騒音を軽減できます。

周囲の雑音がWeb会議に入って困っている方は、以下の手順でノイズキャンセリングを有効にしましょう。

1. Zoomのクライアントソフトウェアを起動する
2. プロフィールアイコンをクリックする
3. 「設定」をクリックする
4. 「オーディオ」をクリックする
5. 「バックグラウンドノイズ抑制」を選択する
6. レベルを「低」「中」「高」「自動」から選択する

設定を変更したら音声の状態を確認し、必要に応じてレベルを調整してみてください。

Web会議で防音以外に重視したいポイント


Web会議を根底で支えるインフラが安定していないと、ミーティングが途切れたり参加すること自体が難しくなったりする可能性があります。快適なWeb会議環境を構築する上で、防音以外にも重視したいポイントを知っておきましょう。ここでは、特に重視したい2つを紹介します。

使いやすいWeb会議システムを使用する

Web会議を実施するには専用のシステムを使用しますが、実際にはさまざまな商品があります。特徴やメリット・デメリットが異なるため、仕様を確認して自社の状況に合ったものを選びましょう。

具体的には、以下の要素を考慮して選ぶことをおすすめします。

・必要なハードウェアの調達難易度
・参加者側がアカウント取得を必要とするか
・最大同時接続数
・オプション機能の充実度合い

開催するミーティングの規模や参加者のITリテラシーなどに応じて、適切なシステムを選んでみてください。なお、多くのWeb会議システムは、参加者全員で同じツールを使用することが必要です。社外との打ち合わせにも使用する場合、参加者側の負担(環境整備やアカウント取得など)も考慮しましょう。

安定した通信環境を整備する

Web会議はオンラインで開催するため、安定した通信環境が欠かせません。通信が安定していないとミーティングから切断されたり、音声や映像が相手に届かなかったりする可能性があります。

一例として、Zoomを使用する場合は実測値で上下10Mbps~30Mbps程度出ていると安定するでしょう。オフィスでは多くのユーザーが同時に回線を使用することが多いため、安定して速度が出る光回線を利用するのがおすすめです。

【関連記事:Zoomを使ったライブ配信に必要なネット環境とは?光回線やWi-Fiのスマートな導入方法

Web会議の環境整備はイッツコムで解決!


イッツコムは、ノイズキャンセリング機能にも対応する「Zoom」をプロプラン1ライセンスから提供しています。また360度のカメラ・マイク・スピーカーが一体型の「Meeting OWL」、高速かつ安定した法人向け光回線「イッツコム光接続サービス」も一括提供が可能です。これらのサービスを組み合わせることで、Web会議の快適な利用環境が整います。

Zoomをプロプラン1ライセンスからご提供

Web会議システムは導入しやすく使いやすく、ノイズキャンセリング機能もあるものがおすすめです。ただしユーザー数が少ないWeb会議システムは、他社とのミーティング時にシステム導入やアカウント設定が問題になりやすく、機能的にも不十分な場合があります。

そこで導入したいのが、ビジネスシーンで圧倒的シェアを誇り、ノイズキャンセリング機能も搭載する「Zoom」です。無料版にはミーティングの40分制限がありますが、有料ライセンスを取得すれば実質無制限(30時間/1回)で利用できます。

有料ライセンスが必要なユーザーはZoomミーティングのホスト(主催者)のみです。その他の参加者は無料のZoomアプリやWebブラウザ経由で利用できるため、相手がZoom未導入でも負担をかけずに招待できます。

有料ライセンスユーザーが主催するZoomミーティングには100名以上が参加でき、ユーザーやミーティングの詳細な管理機能も利用できる他、議事録に便利なクラウドレコーディング機能も利用可能です。

イッツコムなら日本語サポート付きのZoomをプロプラン1ライセンスから提供できるため、快適なWeb会議システムの利用コストを最小限に抑えられます。管理者向けの各種マニュアルも充実している他、請求書払いに対応していることも強みです。

360度のマイクとカメラを搭載した「Meeting OWL」

Web会議の防音対策には会議室の利用が効果的ですが、同時に複数のマイクやスピーカーを使用するとハウリングを起こしやすいのは懸念点です。機材を減らそうとするとセッティングが難しくなり、ミーティング中の柔軟性に欠ける問題もあります。

そこで導入したいのが、360度のカメラ・マイク・スピーカーが一体型の「Meeting OWL」です。音声・映像の機材が1台で済むため、セッティングの手間がかからない上、ハウリングを起こしません。

独自AIが360度方向で声や動きを認識し、発言者に自動でフォーカスするのも特徴です。さらにエコーキャンセリングと音量均一化(ノーマライズ)の機能も搭載するため、席による写りや音量の差もほとんどありません。

Meeting OWLは持ち運びも自由です。USBケーブルでPCに接続し、Zoomを立ち上げるだけで、どこでも会議室にできます。

法人向け光回線「イッツコム光接続サービス」で通信環境も安定

イッツコムでは、安定したWeb会議の運営に欠かせない光回線サービスも提供しています。「回線速度が遅くビジネスに影響が出ている」「特定の時間になると極端に遅くなったり途切れたりする」など、通信面の課題を抱えている方におすすめです。サービスエリア内では下り最大2Gbps/上り最大1Gbpsを実現しています。

さらに、イッツコムでは回線とプロバイダーを一括提供しており、トラブル発生時のサポートもスムーズに行えるのが強みです。光回線の契約変更を検討している方は、この機会に法人向けのイッツコム光接続サービスをご検討ください。

まとめ


Web会議は会議室以外で参加するケースも多く、周囲に関係ない人がいるケースもあるでしょう。「うるさい」という人がいるのであれば、防音対策が欠かせません。

機材の選定や空間分けなど自社の環境でできる防音対策を施すことで、スタッフの集中力を奪ったり、情報漏洩につながったりするリスクを減らせるでしょう。

イッツコムでは防音対策に役立つ機能を備えたWeb会議システム「Zoom」を提供していますので、これから環境整備を検討している方やシステムの乗り換えを検討している方は、ぜひこの機会にお問い合わせください。