なぜかWi-Fiがよく切れる……。よくある原因と対処法を解説!
目次
Wi-Fiがうまくつながらないのも困りますが、つながったと思ったら頻繁に途切れるのも問題です。オンライン会議や動画視聴中にWi-Fi接続が途切れると、仕事や娯楽に大きな支障をきたします。
そこで本記事では、Wi-Fiがよく切れる原因を探り、それぞれの問題に対する具体的な対処法を解説します。ルーターの設定から端末の不具合、設置環境まで、Wi-Fiトラブルの解決に役立つ情報をお届けしますので、ぜひ参考にしてください。
Wi-Fiがよく切れる原因と対策1:ルーターに問題あり?
Wi-Fiの接続が頻繁に切れる原因の1つとして、Wi-Fiルーターの問題が考えられます。Wi-Fiルーターの設定や機器自体の不具合が原因で、接続が不安定になることがあります。ここでは、Wi-Fiルーターに関する具体的なトラブルシューティングを紹介します。
チャンネルの設定を自動から手動へ切り替える
Wi-Fiルーターの設定を最適化することで、接続の安定性が向上することがあります。
まずはチャンネル設定を確認してみましょう。多くのWi-Fiルーターはデフォルトで「自動設定」になっており、起動時や再起動時に最適なチャンネルを選びます。しかし、電波状況が変わると、自動設定が選んだチャンネルが最適でなくなる場合があります。
■手動へ切り替える一般的な設定手順
1.Wi-Fiルーターの管理画面にログイン
2.チャンネル設定を自動から手動に変更
3.Wi-Fiアナライザーアプリなどを使用して近隣のWi-Fiネットワークを分析
4.混雑の少ないチャンネルを選択
SSIDを変更する
2.4GHz帯と5GHz帯は、それぞれ異なる特性を持っています。2.4GHzは広範囲に電波を届かせやすいですが、干渉が多くなりがちです。一方、5GHzは干渉が少なく高速ですが、障害物に弱く、電波の到達範囲が狭いです。
これらの特徴を生かして、Wi-Fiルーターから遠い場所で利用するときは2.4GHz、近い場所で利用するときは5GHzに切り替えると、通信が安定する可能性があります。
ファームウェアのアップデートを行う
Wi-Fiルーターのファームウェアを最新版にアップデートすることも、Wi-Fiの安定性向上に役立ちます。メーカーのWebサイトから、使用中のルーターに適した最新のファームウェアをダウンロードし、Wi-Fiルーターの管理画面からアップデートを実行しましょう。多くのルーターは、管理画面からワンクリックでアップデートできる簡単な手順を用意しています。
アップデートには多少の時間がかかることもありますが、バグの修正や新機能の追加、セキュリティの強化など、さまざまなメリットがあります。特に、古いファームウェアを使い続けていると、脆弱性を突かれるリスクもあるため、定期的なアップデートがおすすめです。
Wi-Fiルーターの再起動や初期化を試す
Wi-Fiルーターのトラブル解決には、再起動が効果的な手段としてよく利用されます。内部の一時的な問題が解消し、Wi-Fi接続が回復する可能性があります。
■Wi-Fiルーターが壁から出ているLANポートにつながっている場合
1.Wi-Fiルーターの電源アダプターを抜く
2.5分ほど放電させる
3.再び電源アダプターを挿す
■回線終端装置(ONU)を使用している場合
1.Wi-Fiルーターの電源アダプターを抜く
2.回線終端装置の電源アダプターを抜く
3.5分ほど放電させる
4.回線終端装置の電源アダプターを挿す
5.Wi-Fiルーターの電源アダプターを挿す
それでも改善しない場合、Wi-Fiルーターを初期設定に戻すことを試してみてください。設定をリセットすることで、問題が解決することがあります。ただし、初期化を行うとSSIDやパスワードなどの設定が工場出荷時の状態に戻るため、再設定が必要です。
Wi-Fiがよく切れる原因と対策2:接続端末の設定不備や不具合?
Wi-Fiの接続が頻繁に切れるのは、接続端末の設定ミスや不具合が原因かもしれません。端末の設定を適切に見直すことで、接続の安定性が向上する場合があります。
Wi-Fi関連の設定を確認する
スマホやパソコンのWi-Fi設定が適切か確認しましょう。つなぎたいAP(アクセスポイント)に接続しているか、自動接続がオンになっており、想定外に切り替わっていないかなどをチェックしてみてください。
■自動接続をオフにする方法の一例(Android)
1.「設定」アプリを開く
2.「ネットワークとインターネット」を選択、「Wi-Fi」をタップ
3.「自動接続」をオフ
■自動接続をオフにする方法の一例(iPhone)
1.「設定」を開き「Wi-Fi」をタップ
2.自動接続をオフにしたいAPの「i」をタップ
3.自動接続をオフ
最新OSに更新する
古いOSでは、新しいセキュリティパッチやバグ修正が適用されていないため、Wi-Fiの接続が不安定になることがあります。特別な事情がない限り、最新OSに更新しましょう。
■Androidの場合
1.「設定」アプリを開く
2.「システム」から「ソフトウェア アップデート」をタップ
■iPhoneの場合
1.「設定」を開く
2.「一般」から「ソフトウェア・アップデート」をタップ
3.「ダウンロードしてインストール」を選ぶ
端末を再起動してみる
再起動は、端末やシステムの一時的な不具合を解消する効果が期待できます。再起動してみて、Wi-Fi接続を一度切断し、再度接続してみましょう。
再起動しても問題が解決しない場合、内部エラーが原因で接続が不安定なままになっているかもしれません。特に古いデバイスを使用している場合は、修理や買い替えを検討してもよいでしょう。
Wi-Fiがよく切れる原因と対策3:Wi-Fiルーターの設置環境が不適切?
Wi-Fiルーターの設置場所は、電波の届きやすさに大きく影響します。家の中央や、なるべく障害物のない開けた場所にルーターを設置するのがおすすめです。壁や家具、大型の家電製品などは、電波を遮断したり反射したりする原因になります。
電波干渉を引き起こす家電製品を特定し、離す
電子レンジ、コードレス電話、Bluetoothデバイスなど、身の回りにある家電製品の中には、Wi-Fiと同じ2.4GHz帯の電波を使うものが多くあります。
これらの機器がWi-Fiルーターの近くにあると、電波干渉を引き起こし、Wi-Fiの接続が不安定になることもあります。例えば、キッチンでWi-Fiを使用すると接続が頻繁に切れることがある場合、電子レンジが干渉の原因となっている可能性があります。電子レンジは特に2.4GHz帯の電波を強く放出するため、Wi-Fi信号に干渉しやすいです。
電波を遮断する障害物を取り除く
Wi-Fiルーターの周りに、電波を遮断する障害物があるかどうかを確認してください。意外にも棚、冷蔵庫、鏡などが電波の妨げになり、Wi-Fi信号の範囲を狭めてしまいます。また、水槽も電波を吸収するため、Wi-Fiルーターの近くに置かないようにしましょう。
どうしても障害物を避けられない場合は、Wi-Fiルーターを少し高い位置に置くのが有効な方法です。高い場所に設置することで、電波がより広範囲にわたって届きやすくなります。床から1〜2メートルの高さに設置するとよいでしょう。
Wi-Fiがよく切れる原因と対策4:通信回線の異常や混雑中?
Wi-Fiの接続が頻繁に切れる原因には、通信回線の異常や混雑も考えられます。ユーザー側では根本的な解決ができないことも多いですが、適切な対処法を理解しておくことが重要です。
回線の混雑時間帯を把握し、利用を調整する
回線の混雑時間帯を把握し、利用を調整してみましょう。例えば、夜の8時から11時はインターネットの利用が集中する「ゴールデンタイム」と呼ばれています。
この時間帯は、動画配信やオンラインゲームなどの利用が増えるため、回線が混雑しやすくなります。Wi-Fiが切れやすくなったり、通信速度が低下したりする可能性が高いです。
したがって、可能な限りこの時間帯はずらしてインターネットを利用するのも1つの手段です。例えば、大容量のデータ通信が必要な作業は早朝や深夜など、比較的回線が空いている時間に行ってはいかがでしょうか。
回線の混雑状況を把握し、うまく利用時間を調整することで、Wi-Fiの安定性が高まるでしょう。
プロバイダに問い合わせ、回線状況を確認する
通信回線の異常が原因でWi-Fiが頻繁に切れる場合、ユーザー側で解決することは難しいです。プロバイダの回線に問題が生じている可能性もあるため、Wi-Fi接続が不安定な場合は、まずプロバイダに問い合わせることをお勧めします。
プロバイダ側で障害情報やメンテナンス情報を確認し、回線に問題がないかを調べてもらうことで、原因を特定しやすくなります。また、必要に応じてプロバイダから適切な対処法やサポートを受けることができます。
回線速度の測定方法と適切な速度の目安
回線速度の測定には、スピードテストサイトやアプリを使用するのが一般的です。パソコンやスマホを使って、上り速度と下り速度を簡単に確認できます。
利用目的によって適切な回線速度は異なり、動画配信やオンラインゲームなど大容量のデータ通信が必要な場合は、下り速度30Mbps以上が理想的です。一方、メールやウェブ閲覧程度なら10Mbps程度で十分でしょう。測定結果が目安を下回る場合、回線の見直しを検討することをおすすめします。
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まとめ
Wi-Fiがよく切れる理由はさまざまです。ルーターの設定や端末の不具合、設置環境、通信回線の問題などを1つ1つ検証していきましょう。問題を解決した後でも通信の安定感や速度に不安が残る場合は、「光回線+Wi-Fiアクセスポイント」で通信環境をアップグレードすることをおすすめします。
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