
#01Project Story
防犯カメラパック 開発ストーリー
安心・安全の新たな生活価値の実現へ
イッツコムがめざすスマートホームの未来
BtoC部門(プランニング)
Introduction
概要
スマートライフ企画部・商品戦略チームでは、日々の暮らしに安心と便利を届けるサービスづくりを進めています。今回ご紹介するのは、「見守り」をテーマに生まれた戸建て向けの「防犯カメラパック」。生活者のリアルに徹底的に向き合った開発プロセスの裏側を、H.Iさんに伺いました。
#01
地域の不安に応える、新たなサービスづくりへ
このプロジェクトが動き出したのは、地域で不安の声が高まり始めたころでした。
日本各地で強盗事件が相次ぎ、東急線沿線地域でも、「これまでにないほど、自宅の安全を求める声が強くなっているのを感じました」とH.Iさんは振り返ります。
同時期、イッツコムでは“通信インフラサービス事業者から、暮らしを支える「総合生活サービス事業者」へ”と舵を切り、暮らしに寄り添うサービス開発を加速させていました。そうしたなかで、H.Iさんの所属する商品戦略チームも、「より生活に身近で、本当に役立つ価値を届けたい」というテーマを掲げ、日々模索していたといいます。
2024年には集合住宅の共用部向けカメラサービスをローンチ。カメラ運用やアプリ連携のノウハウが社内に蓄積され始め、「この“土台”があれば、戸建てでも安心して使えるサービスに発展できそうだと感じた」とH.Iさんは話します。
防犯・見守りの領域は、H.IさんがIoT部門に在籍していたころから注目し、拡充を提案してきたテーマでした。
「防犯や見守りは、お客さまにとって身近で価値が伝わりやすい分野。いつか形にしたいと思っていました。共用部向けで環境が整い、ようやく実現に向けて動き出せるという手応えがありました」。
そのような積み重ねの先に、戸建て向け商品として挑む新プロジェクト、「防犯カメラパック」の開発が本格的にスタートしました。

#02
机上の“便利”ではなく、生活者の“体験”を重視
今回の開発でもっとも重視したのは、“生活者の体験から設計する”という姿勢でした。
H.Iさんは、「暮らしのなかでふと感じる小さな不安や困りごと、ささやかな安心や心地よさといった“生活の温度感”を丁寧に捉えながら、リアリティのある体験をつくることを大切にしています」と話します。
その考えを踏まえ、ローンチ前には加入者アンケートを実施。防犯への不安や現在の対策状況、求められる要素を幅広く収集し、生活者のニーズを細かく把握しました。既存ハードを活用しつつ、検知や表示の精度といった「使い心地」につながる部分はアプリ側で徹底的に調整しました。
さらに、H.Iさんが自宅に実機を設置し、工事・サポート担当と行なったフィールド検証が、大きな改善につながりました。工事動線、映像の途切れ、双方向音声のタイムラグ。生活空間で使って初めて見える課題が次々と浮かび上がったといいます。
「理論上の検証だけでは、本当の困りごとには気づけません。ユーザー目線で使うと、“ここはもっとこうしたほうがいい”が、本当に多く見えてくるんです」。
検証では、近隣の家が映り込まない角度調整や、配線用の穴の位置、コンセントの制約など、細かい改善点も明らかになりました。
「生活者としての違和感を拾い上げ、商品に落とし込むプロセスが重要でした」とH.Iさんは振り返ります。
家族の協力で“見守り体験”を試した場面もありました。
「帰宅した子どもが鍵を忘れ玄関前で途方に暮れていたときに『どうしたの?』と声をかけたことがあり、このサービスの価値を改めて実感しました」。
生活のなかでの検証を重ねたことで、サービスの方向性はより確かなものになっていきました。

#03
価値を伝える工夫から、地域の安心へ
ローンチに向けては、まず“価値をどう伝えるか”に注力しました。商品の魅力を分かりやすく伝えるため、メディア部門と連携してCM動画を制作。昼と夜の映像の違いや、玄関先の不審者に声をかけるシーンを映像化し、使い方を直感的にイメージできるよう工夫しました。
あわせて、地域の防犯意識を高める取り組みも推進。イッツコムchの番組とコラボし、芸人さんを招いた公開収録では、“ネタ”を通じて防犯手口を学べる企画を実施しました。高齢の方を中心に好評で、青葉警察署とも連携しながら、地域全体へ働きかける機会となりました。
「商品をご案内する前に、まず防犯の大切さを知っていただく。地域との距離が近いイッツコムだからこそできる取り組みでした」とH.Iさんは振り返ります。
こうした活動は、防犯カメラパックの価値を地域へ届ける重要な接点となりました。
ローンチ直後から多くの反響があり、「防犯への関心が確実に高まっていることが明らかになりました」とH.Iさんはいいます。青葉警察署と協働したチラシ配布など、防犯活動と結びついた取り組みも進み、サービスは地域の安心づくりに貢献しはじめています。
「防犯・見守りは価値が実感しやすく、スマートホームを知っていただく入口にもなると感じています」。
防犯カメラパックは、“地域の安心”に寄り添うサービスとして着実に広がりを見せています。

#04
今後の展望と、求職者へのメッセージ
商品・サービスは、リリースして終わりではありません。ローンチ後も、現場やお客さまの声を拾いながらアップデートを継続しています。とくに、防犯カメラパックは、安心の基盤となるからこそ、信頼性の維持が大切です。
H.Iさんは、こうした積み重ねを「次の展開へ進むための土台づくり」だと捉えています。
「防犯カメラパックは、あくまでスタートにすぎません。ここから“見守り”“防災”“高齢者支援”など、暮らしを支える幅広いサービスへと広げていきたいと考えています」
また、東急グループやソニーグループ(ライフエレメンツ社)との連携も進み、より高度なスマートライフサービスを実現する基盤が整いつつあります。地域防犯や見守りの枠を越え、安心・安全を中心とした新たな生活価値を生み出すプロジェクトへと進化しています。
そして、H.Iさんはこれから仲間となる方々へ、こうメッセージを送ります。
「大切なのは、生活者の困りごとに耳を傾け、その解決を一緒に考えられる姿勢です。IoTや最新技術は、そのための手段のひとつでしかありません。生活者の目線で“よりよい暮らしの体験”をつくりたい方と、ぜひ一緒に働きたいです」
暮らしに寄り添いながら、地域の安心を支え、未来の生活サービスをつくり出していく。
防犯カメラパックを起点に、イッツコムがめざすスマートホームの未来も、ここから大きく動きだそうとしています。
あなたの一歩が、だれかの暮らしを支える新しい価値につながるかもしれません。