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ファイルサーバーについて解説!NASとの違いからメリット・デメリットを参考に最適なサービスを選ぼう!

ファイルサーバーの導入を検討していると、NASとの違いが気になり、導入を迷ってしまう方もいるのではないでしょうか。2つは、仕組みや使い方が似ているため、迷ってしまう人がいるのも仕方ありません。

そこでこの記事では、ファイルサーバーとNASとの違いについてご紹介します。それぞれのメリット・デメリットも紹介しているので、ぜひご覧ください。この記事を読むことで、2つの違いを明確にでき、どちらが自社に向いているのか判断できます。

ファイルサーバーの仕組みと使い方

ファイルサーバーの仕組みと使い方
ファイルサーバーについて、基礎となる知識を把握しましょう。仕組みをきちんと把握することで、自分にとって必要なものかどうかを判断できます。仕組みの解説後に使い方も紹介しているので、ぜひ参考にしていただき、導入を検討しましょう。

ファイルサーバーとは?

さまざまなファイルの管理を行うサーバーコンピューターが、ファイルサーバーです。ユーザーのひとりが、ネット上にファイルを保存するとほかのユーザーと共有ができます。共有しているファイルをひとりが編集して、ほかのユーザーが編集した新しいファイルを手にするなど、ユーザー内でデータをやり取りすることも可能です。

ファイルを自分のデバイスに保存するだけでは、不便なこともあります。たとえばチーム内でファイルを共有してやり取りしたい場合、ユーザーひとりずつにファイルを送っていては手間がかかって大変です。ファイルサーバーを使用すると、容易にファイルを共有できます。共有しているファイルは、どのユーザーも自由に編集ができて便利です。

ファイルサーバーの使い方

ファイルサーバーにファイルを保存すると、ネットワークでつながっている複数のユーザーがパソコンやスマートフォンなどのモバイル端末からアクセスできます。保存されているファイルは、ユーザー間で閲覧できるだけではなく、ユーザーの誰でも修正・保存・コピー・削除などの編集を行うことが可能です。

今まで個人がUSBメモリなどに保存したものを受け渡していた会社は、ファイルサーバーを使うことで業務効率化が目指せます。ファイルサーバーの使い道で最も多いのは、このようなファイルの共有とバックアップです。

個人のデバイスにファイルを保存しているだけでは、なにかトラブルによってファイルを損失してしまうリスクもあります。リスクを避けるためにもファイルサーバーを活用し、バックアップをしておけば、万が一の際にも安心です。

ファイルサーバーを使用するメリット

ファイルサーバーを使用するメリット
実際のところ、メリットは数多くあります。たとえば、「ファイルを管理しやすくなる」「セキュリティ面で安心できる」「大容量のファイルにも対応できる」「バックアップに適している」などです。利便性が上がるだけではなく、安全性もあることは大きなメリットでしょう。次にさまざまなメリットの詳細を解説します。

柔軟で細かいユーザー管理が可能

ユーザーの権限やグループ設定など、柔軟で細かいユーザー管理ができます。ファイルを社内で共有するときには、アクセスの権限やグループ設定ができると管理が容易です。

閲覧のみできる人、編集もできる人など、権限は細かく設定できます。個別に権限を設定することで、ファイルを安全に管理することが可能です。ファイル管理専用のソフトウェアのインストールもできます。

セキュリティの向上

セキュリティの向上のためには、機密情報などに厳格な制限を設定するとよいでしょう。ファイルサーバーでは、多くの人がアクセスするような大規模なファイル管理にも対応できます。規模が大きくなるほどファイル管理が難しくなりがちですが、細かく制限を設定できるため、安心です。

ネット上でファイルを管理すると聞くと、ユーザー以外への情報漏洩が心配な人もいるでしょう。しかし、上記のように利便性と安全性を両立しているため、情報漏洩のリスクはほとんどありません。

容量・機能拡張にも対応

ほかにストレージ容量の拡張もファイルサーバーは容易です。アプリをインストールして、機能の拡張もできます。容量が足りなくなったときに、HDDを増設するなどして、容量を拡張できることはメリットでしょう。大規模なファイル管理も簡単にできるなど、会社のレベルに応じた使用が可能です。

機能面では、複数のストレージをまとめて管理できる機能を拡張などの、多機能化も進んでいます。たとえば、ファイルの編集を直接ファイルサーバー上でできたり、稼働状態のままケーブル類の着脱ができるホットスワップ機能を備えていたりするものもあって便利です。

バックアップへ貢献

バックアップにも活用できる点も大きなメリットでしょう。容量を増やすことでミラーリングなどによるバックアップも可能です。パソコンなど自分のデバイスに保存するファイルが増えてしまうと、容量不足になったり重くなったりして困ることがあります。

もし、自分のデバイスの容量が限界に近づいたら、バックアップを活用しましょう。バックアップをしたら、パソコンなどに保存しているファイルを削除して容量をあけることができます。

ファイルサーバーを使用するデメリット

ファイルサーバーを使用するデメリット
上記したメリットだけではなく、デメリットを把握しておくことも大切です。ファイルサーバーを選択したときには、費用、手間、管理の複雑化にデメリットを感じることがあります。これから紹介する3つのデメリットを確認し、納得したうえで使用を検討しましょう。

費用がかかる

ファイルサーバーの使用にかかる費用は、安いとはいえません。専用ソフトウェアやライセンス費用、電気代などさまざまな費用がかかります。ユーザーの管理やストレージの増量により、スタッフを増やさなければならない状況になることもあるため、人件費も増えるでしょう。

会社の規模が大きくなるほど、費用も増えます。複数のサーバーが必要になれば、管理者も複数人必要になるため、人件費の負担は大きくなるでしょう。

導入までのプロセスが長い

アクセスや編集などの権限が細かく設定できるため、設定項目が多く、手間がかかります。セキュリティ向上のためには、権限などを細かく設定するほど良いため、手間をかけてでも細かく設定すると良いでしょう。

大きな会社でユーザーが多くなるほど、設定が大変です。ユーザーが多くなると、さまざまなOSが混在した状態でのファイル共有環境が必要なため、労力がかかります。

管理の複雑化

ファイルサーバーは会社の規模に合わせて、費用や人手、さらにサーバースペースも拡大します。複数台を使用する場合には、管理の複雑化がデメリットでしょう。複数のユーザーが共同で利用するため、しっかり管理しないとセキュリティ低下のリスクが心配です。

このようなセキュリティのリスクを避けるためにも、複数台使用する場合は、管理者を置く必要があります。しかし、管理者を置くことで、費用や人手などのデメリットが発生するため、注意が必要です。

NASの仕組みと使い方

NASの仕組みと使い方
NASについてもファイルサーバーと混同しやすいため、しっかりと把握しましょう。ファイルサーバーとNASの2つの違いを把握することで、最適なサービスを判断できる材料にできます。どのような仕組みで、どのように使用するのか、基礎知識を解説します。

NASとは?

NSAは「Network-AttachedStorage」の略で、「ネットワーク接続型ストレージ」を意味しています。USBケーブルなどを使わなくても、ネットワークを通じて接続し、アクセスできる外部記憶装置(HDD)のことです。

ネットワークを通じて、複数のユーザー間で共有できる点は、ファイルサーバーとよく似ています。2つの違いを明確にすることは難しいのですが、2つの特徴を比較すると違う点がみえてきます。

たとえば、NASはファイルサーバーよりもストレージ機能に特化していることが特徴のひとつです。特徴を活かした使用方法やメリットがあるため、細かい点で違いが出てくるでしょう。

NASの使い方

ファイルのバックアップ用としての使用が基本です。パソコンやスマートフォンなどのデバイスにたまったデータをバックアップできます。複数のデバイスのデータを管理できるため、便利です。

NAS上にバックアップをしておき、パソコンやスマートフォンの容量が限界に近づいたら、削除して容量をあけるという用途もあります。このようにデータの保存先として、NASを利用するなら、ビジネスの利用に限らず、個人の利用にも適しているでしょう。

また、ファイルの共有もできます。さまざまなデバイスからアクセスが可能なため、複数のユーザーがファイルを共有することは容易です。ファイルを共有しているユーザーであれば、誰でも作業ができます。

NASを使用するメリット

NASを使用するメリット
NASならではのメリットもあります。たとえば、システム導入が容易な点や低コストで済む点、サーバー本体がコンパクトな点です。ここでは、メリットの詳細を解説します。メリットを把握し、ファイルサーバーとの違いを比較しながら導入を検討しましょう。

システム導入が容易

システム導入が簡単にできる点は、NASを選択した場合の大きなメリットでしょう。アプリのインストールや複雑な設定が不要なため、ファイルを手軽に共有できます。特殊な設定の必要がなく、簡単にストレージを確保できるため便利です。

NASは、ネットワーク通信などサーバーとして機能するため、必要最低限のシステムのみ組み込まれています。複数のユーザーのファイル共有も容易にでき、管理はシンプルで楽です。

コストが抑えられる

ファイルサーバーと比べるとランニングコストが安く抑えられ、製品価格も安価です。NASでは、WindowsサーバーなどのサーバーOSのライセンス費用や、別途サーバー用のパソコンを購入する費用がかかりません。

また、ファイルサーバーでは本格的に管理用のパソコンを揃えたり、管理者を用意したりすることがあります。しかし、NASの場合はそこまでする必要はありません。人件費や機器購入費用など、さまざまな面でコストを抑えることができます。

サーバー本体がコンパクト

NASはサーバー本体がコンパクトで、小規模の会社や個人での利用にも向いています。置き場所に困ることもないでしょう。消費電力が低く、静音性に優れた製品が多数販売されています。

コンパクトなサイズも魅力ですが、シンプルでどこに置いてもなじみやすいデザインも魅力です。サイズはメーカーにより差があるため、購入前にホームページなどで確認することをおすすめします。

NASを使用するデメリット

NASを使用するデメリット
NASには、デメリットもあります。デメリットには、「拡張性が低い」「ダイレクト編集ができない」などが挙げられるでしょう。メリットだけではなく、デメリットも確認することで、本当に納得できるものを選ぶことができます。さらに、ここで紹介するデメリットの詳細を把握することで違いもより明確に理解できるでしょう。

拡張性が低い

ファイルサーバーと比較するとファイル共有が主機能であり、機能の拡張性が低くなります。NASの機能はいたってシンプルで簡易的です。ファイルサーバーのように、広範囲なユーザー管理やファイル共有以外の機能はありません。

ほかのネットワークストレージと比べて、大容量のデータ転送効率が少し低いこともデメリットだといえるでしょう。基本的に、ファイルのバックアップや保管、共有以外の用途には対応できません。ただし、最近はアプリを追加して機能性を上げるものも出ており、今後は機能性の向上に期待できます。

ダイレクト編集ができない

ファイルの保存・共有に特化しているため、アップロードファイルをダイレクトに編集できるものはほとんどありません。ダイレクト編集ができないとなると、利便性が劣ると感じる人もいるでしょう。

ダイレクト編集ができない通常の機種の場合、一度ファイルをダウンロードして、編集してから、再度アップロードしなければなりません。手間がかかるため、業務の効率化を重視するなら向いていないでしょう。

ファイルサーバーとNASの比較

ファイルサーバーとNASの比較
これまで2つを比較し、それぞれのメリットを考慮しながら「ファイルサーバーがおすすめの人」と「NASがおすすめの人」を解説します。次の解説を読んで、自分のケースにあてはめてみましょう。

詳細設定や管理、直接処理をしたいなら「ファイルサーバー」

詳細設定や管理、直接処理をしたいなら「ファイルサーバー」をおすすめします。拡張性と直接処理できることがファイルサーバーのメリットです。メリットを考慮すると、汎用性と優れた機能を求めるなら、ファイルサーバーを選択しましょう。

会社の規模が大きく、ユーザー数が多い状態で使用する場合もファイルサーバーのほうが使い勝手がよく、おすすめです。ファイルサーバーにもさまざまな種類がありますが、OSが入っていてソフトを入れられるものを選べば、操作は自由で優れています。

シンプルな操作で共有のみ行いたいなら「NAS」

シンプルな操作で、共有・保存のみを求めるなら「NAS」をおすすめします。NASは、ローコストで操作がシンプルな点がメリットです。メリットを考慮すると、無駄な機能は必要なく、ファイルの保存や共有だけを必要としている場合はNASを選択しましょう。

ファイルサーバーは、細かい設定や操作技術も必要です。機能性を求めていないのに慣れていないファイルサーバーを選ぶと、操作でミスをしてデータを破損してしまうリスクもあるため、NASをおすすめします。

まとめ

まとめ
ファイルサーバーとNASの特徴や違い、メリット・デメリットについても紹介してきました。2つを比較することで、どちらが自社に最適なサービスかを判断しやすくなったのではないでしょうか。サーバーの構築、管理は自社では難しいので、専門業者に委託することも選択肢のひとつです。

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(参考:『イッツコムの法人向けサービス』