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オフィスのネット回線に法人向け光回線を選ぶべき理由と選定ポイント

オフィスの開設や回線ニーズの変化に伴い、適切なインターネット回線をお探しの方もいるのではないでしょうか。

オフィスのインターネット回線には法人向け光回線が最適です。特に、IPv6 IPoE対応の独自回線なら、安定した高速通信が期待でき、サポート窓口も一本化されます。またオフィス内のどこからでも高速通信ができるように、Wi-Fi環境を整備することも大切です。

そこでこの記事では、オフィスのインターネット回線に法人向け光回線を選ぶメリットや、回線サービスの選定ポイントについて紹介します。

オフィスのインターネット回線には法人向け光回線がおすすめ

オフィスのインターネット回線は常時接続が前提となるため、モバイル回線より固定回線が向いています。メタルケーブルを利用するADSLやCATVは、光ファイバーケーブルを利用する光回線へ切り替えが進んでおり、自社のニーズに合った法人向け光回線を選ぶことが基本です。

オフィスのインターネット回線は光回線が主流

オフィスのインターネット回線として主流なものは、物件に光ファイバーケーブルを引き込んで使用する光回線です。固定回線はモバイル回線に比べて通信の安定性に優れます。特に光回線は下り最大1Gbpsなどの高速回線を使用でき、常時接続を前提とするため、基本的に月間通信量の制限もありません。

固定回線は他にADSLやCATV(ケーブルテレビ回線)がありますが、回線事業者は光回線への切り替えを進めています。

・ADSL:新規受付を終了しており、サービス提供自体も順次終了している
・CATV:多くの事業者が同軸ケーブルでのサービスを順次終了し、「ケーブルテレビ会社が提供する光回線」への切り替えが進んでいる

ビジネスの基盤となる法人向け光回線を選ぶことが大切

光回線サービスには個人向けのものと法人向けのものがあります。法人向け光回線は通信速度の速さや安定性に優れたサービスが多く、法人専用のサポート窓口や充実したセキュリティサービスを利用できることなども利点です。

オフィスのインターネット回線にトラブルが発生すると、ビジネスの遅延やサービス品質の低下など、さまざまな悪影響が考えられます。一般に法人向け光回線は個人向け光回線より高額ですが、インターネット回線はコストではなく投資と考え、ビジネスの基盤として適切な法人向け光回線を選ぶことが重要です。

オフィスのインターネット回線に法人向け光回線を選ぶメリット

法人向け光回線の基本サービスの1つに、固定IPアドレスの払い出しが挙げられます。これはオフィス内でのサーバ運用やアクセス制限に便利なサービスです。個人向けではあまり見られない「専有型」や「帯域保証型」の回線サービスも選択肢に入ります。

ビジネスに特化した充実したサポートを受けられることや、オフィス向けのインターネット関連サービスを一括導入できることも、法人向け光回線のメリットです。

固定IPアドレスを活用してサーバ運用やアクセス制限ができる

多くの法人向け光回線は「固定IPアドレス」の払い出しに対応しており、オフィス内に設置したサーバなどのインターネット上の住所(IPアドレス)を固定することができます。

オフィス内にWebサーバを設置してWebサイトを公開する場合や、VPNサーバを設置して社内LANへのリモートアクセスや本社・支社間の拠点間接続を行うような場合、サーバには固定IPアドレスの割り当てが必要です。

一般的な光回線サービスは再起動・再接続のたびにIPアドレスが切り替わる「動的IPアドレス」のみに対応しますが、法人向け光回線ならニーズに応じた個数の固定IPアドレスを取得できます。クラウドサービスの利用時に接続元IPアドレスを特定の固定IPアドレスのみに制限するなど、セキュリティ対策にも効果的です。

オフィスならではのニーズに合った回線サービスを利用できる

法人向け光回線はオフィスならではのニーズに応じた回線サービスを利用できることも特徴です。通信の安定性を重視した「専有型」や「帯域保証型」の光回線サービスの他、インターネット回線の冗長化にも対応できます。

・専有型:近隣ユーザーと回線を共有する一般的な共有型光回線と異なり、1ユーザーで回線を独占して安定した通信ができる
・帯域保証型:契約帯域1Gbpsのうち100Mbpsの帯域を保証するなど、トラフィック集中時でも一定の通信速度を確保できる
・冗長化構成:複数の専用線を契約するなどし、障害発生時に自動的に通信経路を切り替えられる

【関連記事:インターネット回線の冗長化とは?仕組みや具体的な構成例を一挙解説

ビジネスに特化した充実したサポートを受けられる

個人向け光回線に比べサポート内容が充実していることも、法人向け光回線の魅力です。個人向け光回線のサポート窓口は、問い合わせ件数が多過ぎてトラブルに即時対応できないことや、イレギュラー対応ができないこともあるでしょう。

法人専用のコンタクトセンターを運営する事業者なら、オフィスならではの悩みやトラブルをスムーズに解決できます。またインターネット回線の導入時に専任の担当者がフォローするなど、ビジネスに特化したサポートを利用できることが特徴です。

インターネット関連サービスを一括導入できる

ビジネスユースのインターネット回線に必要な各種サービスをセット契約できることも、法人向け光回線の特徴です。ビジネスフォン・Wi-Fiサービス・セキュリティサービスなどの一括導入の他に、運用・保守のサポートも受けられます。主な法人向けサービスは以下の通りです。

・業務用PCのレンタル
・Wi-Fiアクセスポイントのレンタル
・電話機のレンタルやスマホの内線化
・PC・周辺機器の初期設定や故障箇所の特定
・マルウェアブロッキングや不正アクセスの常時監視
・インターネットVPNや閉域網接続の導入
・業務効率化に役立つクラウドサービスの導入
・独自ドメインの取得代行

オフィスのインターネット回線に最適な法人向け光回線を選ぶポイント

「法人名義で契約できる個人向け光回線」もありますが、オフィスで利用するなら法人向け光回線がおすすめです。IPv6 IPoE対応の独自回線なら、安定した高速通信を期待しやすく、支払いやサポートの窓口を一本化できます。サービス提供エリアなど基本情報もしっかりチェックしましょう。

インターネット回線の導入や強化に合わせ、Wi-Fi環境の整備も必須となるため、Wi-Fiサービスも一括導入できる事業者が有利です。

法人名義での契約に対応する光回線を選ぶ

小規模なオフィスなら、スペック的には「個人向け光回線で十分」と考えられることもあるでしょう。しかし検討中の個人向け光回線は、法人名義での契約に対応しているとは限りません。

ビジネスユースを想定した法人向け光回線は法人名義で契約でき、法人名義で領収書や請求書を発行できるなど、税務上の処理がスムーズになるメリットもあります。法人向けと個人向けの見分けがつきにくければ、サービス名に「法人向け」「オフィス」「ビジネス(Business/Biz)」といったワードを含む光回線を検索しましょう。

「IPv6 IPoE」に対応する法人向け光回線を選ぶ

下り最大2Gbpsや10Gbpsなどスペック上は高速な法人向け光回線でも、インターネット接続方式が「IPv4 PPPoE」だと、トラフィックが集中する時間帯に深刻な速度低下を起こす場合もあります。

オフィスのインターネット回線の安定性を向上するには、新しい接続方式「IPv6 IPoE」に対応した光回線を選ぶことが重要です。IPv6 IPoEは通信が混雑しがちな網終端装置を経由しないため、夜間や休日でも回線本来のパフォーマンスを発揮しやすく、安定した通信ができます。

【関連記事:Wi-Fi6とIPv6の違いとは?メリットや利用方法をわかりやすく解説

ビジネスに必要な固定IPアドレスが取得できるかチェックする

多くの法人向け光回線は固定IPアドレスの払い出しに対応しますが、サービスによって払い出しができるIPアドレスの個数は異なります。

またIPv4アドレスとIPv6アドレスには互換性がなく、法人向け光回線で割り当てられるのは基本的にIPv4の固定IPアドレスです。

IPv6については動的IPアドレス、または半固定であることが多く、半固定だと回線事業者の工事などに伴い変更される場合があります。IPv6の固定IPアドレスに関しては事業者によって対応状況が異なるため、自社のビジネスに必要な固定IPアドレスが取得できるかどうかをよくチェックしましょう。

プロバイダ・光回線一体型サービスを選ぶ

プロバイダ・光回線一体型のサービスを選ぶこともポイントです。一体型サービスにはコラボ光や独自回線が挙げられます。

・コラボ光:NTT東日本・NTT西日本から光回線を借り受けた事業者が、フレッツ光回線とプロバイダサービスを一括提供するもの
・独自回線:電力会社やケーブルテレビ会社などが、自前の光回線とプロバイダサービスを一括提供するもの

一体型サービスは、回線使用料とプロバイダ料金を一本化でき、支払いや問い合わせの窓口を1つにできます。フレッツ光のようなプロバイダ・光回線を別々に契約するサービスに比べ、月額料金の安さやサポート対応のスムーズさが魅力です。独自回線はフレッツ系よりユーザー数が少なく、一貫した体制で設備増強もしやすいため、通信の速さ・安定性にも優れます。

【関連記事:独自回線と光回線は何が違う?光回線の種類一覧と特徴を徹底整理

オフィスがサービス提供エリア内かチェックする

検討中の法人向け光回線のサービス提供エリアを確認することも大切です。フレッツ系の光回線サービスは47都道府県に対応しますが、独自回線は提供エリアが限られます。独自回線は低料金で安定した高速回線を利用できるなどメリットが大きいため、「まずは提供エリア内の独自回線を探す」という検討方法もおすすめです。

また下り最大10Gbpsなどの高速回線は、一般的な下り最大1Gbpsの光回線とは規格が異なります。同じ事業者でも回線サービスによって提供エリアが異なる場合もあるため、検討時にしっかり確認しましょう。

【関連記事:速い光回線の特徴やスペックを生かす接続環境のポイントを徹底解説!

Wi-Fiサービスの一括導入ができる事業者を選ぶ

法人向け光回線とWi-Fiサービスを一括導入するのもおすすめです。Wi-Fi環境を整備すると、LANケーブル配線に縛られないためオフィスレイアウトの自由度が上がり、フリーアドレスのオフィス環境も整えられます。業務用Wi-Fiアクセスポイントを導入すれば、来客向けに安全かつ快適なフリーWi-Fiの提供も可能です。

法人向け光回線とWi-Fiサービスの事業者を1社にまとめれば、必要な通信帯域などを総合的に考えた導入計画を立てやすく、通信トラブルもスムーズに解決できます。

【関連記事:アクセスポイントとは?LANの仕組みや機器の機能も一挙解説

オフィスのインターネット回線とWi-Fiサービスの導入ならイッツコム!

イッツコムは高コスパな法人向け独自回線「イッツコム光接続サービス」や、従業員にも来客にも快適なWi-Fi環境を整備できる「かんたんWi-Fi」を提供しています。オフィスに必要なインターネット回線とWi-Fiサービスの組み合わせを最適化できるのは、イッツコムならではの強みです。

高コスパな法人向け独自回線「イッツコム光接続サービス」

オフィスに導入するインターネット回線は、通信速度が速いだけでなく、安定性が高いことも重要です。

法人向け光回線「イッツコム光接続サービス」は、下り最大2Gbps・上り最大1Gbpsの高速回線である上、IPv6 IPoEに標準対応します。

イッツコム自前の光回線網による、プロバイダ・光回線一体型の独自回線であることも特徴です。支払いや問い合わせの窓口は1つで、回線トラブルなどもスピーディに対応できます。

安定した高速回線を個人向け光回線並みの低コストで利用でき、フレッツ系光回線と併用したインターネット回線の冗長化にも最適です。

従業員にも来客にも快適な高性能AP「かんたんWi-Fi」

イッツコムならWi-Fiサービスもセットで導入できます。「かんたんWi-Fi」は、高性能な業務用Wi-Fiアクセスポイント(AP)を低コストでレンタルできるサービスです。設定済みのAPが届いたら、電源コードとLANケーブルを挿すだけで使い始められます。プロによる年中無休のサポート窓口も標準付帯するため、ITに詳しい担当者がいなくても安心です。

「ハイエンド6」プランなら、通信の速さ・安定性やセキュリティに優れたWi-Fi6に対応し、1AP当たり100台まで同時接続できます。Wi-Fi区間の最大通信速度は2.4Gbpsで、2Gbpsクラスの法人向け光回線と最適な組み合わせです。

ゲストWi-Fi機能も充実しており、業務用Wi-FiとフリーWi-Fiのネットワークを分離して、従業員向けにも来客向けにも快適なWi-Fi環境を提供できます。

まとめ

オフィスのインターネット回線には法人向け光回線が最適です。プロバイダ・光回線一体型の独自回線なら支払いやサポートの窓口が1つになり、特にIPv6 IPoE対応の回線サービスなら安定した高速通信が期待できます。オフィス内のどこからでも高速通信ができるように、法人向けWi-Fiサービスの一括導入も検討しましょう。

イッツコムなら法人向け独自回線や「かんたんWi-Fi」により、オフィス開設や回線ニーズ変化に伴うインターネット回線やWi-Fi環境の悩みを総合的に解決できます。オフィスの快適な通信環境をお求めなら、回線ニーズに合った柔軟な提案ができるイッツコムにご相談ください。