光回線を快適に使うには?遅いときの改善策とおすすめの回線を紹介
目次
光回線を快適に利用できず、改善したくても何からしてよいか分からない方もいるのではないでしょうか。まずは、本当に回線速度が遅いのかを確認する必要があります。
インターネットへのアクセス速度を調べたり、回線速度の目安を把握したりすれば、どこまで改善すればよいか目標を決められるでしょう。本記事では、光回線速度の目安や速度測定方法、改善方法を紹介します。
光回線速度には「上り」と「下り」がある
光回線速度を測る際は、「上り」と「下り」の速度を意識しなければなりません。前者はインターネットへのデータのアップロード、後者はダウンロードを指します。2つの通信速度を見て、光回線速度を測るとよいでしょう。それぞれの通信について、どのような通信に該当するのかを紹介します。
「上り」はどのような通信か
データをアップロードする際の通信速度が速いほど、メールの送信やSNSへの投稿が速くなります。動画サイトへの動画投稿など、ファイルサイズが大きいものをよくアップロードする方は、ストレスなく利用できるでしょう。業務でクラウドストレージやクラウドシステムを使用している場合、データをアップロードする作業に影響を与えます。
「下り」はどのような通信か
「下り」の通信は、Webサイトの閲覧やメールの受信に該当します。インターネット上の、動画閲覧速度にも影響を与えるものです。快適なインターネットの利用という観点で見ると、一般的には光回線速度で最も重視する通信といえます。業務で頻繁にWebサイトや動画で情報収集している方は、ダウンロード速度が遅いと大きなストレスを感じてしまうでしょう。
光回線の快適な通信速度の目安は?
通信速度を表す単位は「bps」であり、データの大きさにより、頭に「M(メガ)」や「G(ギガ)」が付きます。これは1秒間にどのくらいデータを通信できるのかを示したものです。値が大きければ大きいほど通信速度は速くなります。「上り」と「下り」の通信において、どの程度の速度であれば快適に使用できるのか、目安を見ていきましょう。
「上り」の通信速度の目安
「上り」の通信にあたるメール送信では、テキストのみ送付するのであれば1Mbpsあれば快適に使用できます。添付ファイルがあることも考えても、3Mbpsの速度で問題なく利用できるでしょう。
またSNSへの投稿においても、添付ファイル付きで投稿しても3Mbpsの速度が目安となります。サイトへの動画投稿となれば、10Mbpsは必要になるでしょう。
「下り」の通信速度の目安
Webサイトを快適に閲覧するためには、10Mbps以上の通信速度が必要です。テキスト主体のサイトであれば1Mbps程度で閲覧できますが、画像など表示するものが多いサイトになると10Mbps以上の速度が求められます。
また、動画閲覧時は25Mbps以上の速度がないとストレスを感じてしまうでしょう。Web会議をする際は最低3Mbps以上の速さが求められますが、15Mbps以上の速度があると快適です。
回線速度の測定は無料サイトでも可能
光回線速度を測定する際は、無料の測定サイトを利用するとよいでしょう。一般的にサイトへアクセスし、測定開始ボタンをクリックするだけで測定できます。
測定サイトでは、アップロード速度、ダウンロード速度の両方が測定可能です。よく表示されるものに「レイテンシ」があり、これは通信の遅延を示しています。サイトのサーバにアクセスした際、サーバが返答するまでの処理時間のことです。光回線速度自体に関係するものではありませんが、レイテンシが低ければ低いほど、通信は速くなります。
一般的な光回線の速度とは
光回線の速度が遅いと感じていても、そもそも光回線の速度がどれくらいなのかを知らないと本当に遅いのかを正しく判断できないものです。そこで、まずは光回線の速度がどれくらい出るものなのかをチェックしましょう。
主流の光回線は最大1Gbps
全国的に主流となっている光回線における最大速度は、アップリンク・ダウンリンクともに1Gbpsです。多くの場合、オフィスで契約している光回線もこの速度になっています。
しかし、最大速度1Gbpsだからといって上限に近い速度が常に出るとは限りません。普段使いでは200Mbps~800Mbps程度になることが多いため注意してください。回線品質が悪いところと契約してしまった場合、100Mbpsを切る時間帯もあるでしょう。
高速なものなら最大2Gbps~20Gbps
世の中には最大速度が2Gbps~20Gbpsもあるサービスがあり、これらは高速光回線サービスとうたっています。これらの高速サービスを契約していれば、3Gbps~6Gbps程度の速度が出ることもあるでしょう。
専用回線を必要とする場合など、特殊な用途を除けば10Gbpsなどの速度が必要になることはほとんどありません。
イッツコムでも最大速度2Gbpsの光回線を提供しています。業務で高速回線が必要な場合や、将来のことを考えて速度に余裕を持たせたい場合は、ぜひこの機会に乗り換えを検討してみてはいかがでしょうか。
中には最大100Mbpsのものもあるので注意が必要
光回線の契約が古い場合や、築古のオフィスビルに入居していて設備が古い場合は注意が必要です。例えば既存の光回線が古い契約のままだと、最大速度100Mbps程度のサービスを継続利用している可能性があります。
自社の光回線サービスが最大速度100Mbpsであった場合は、1Gbps以上の契約に切り替えられるか確認しましょう。ただし、設備状況によっては契約を変更できないケースもあります。その際は乗り換えも検討しましょう。
光回線が遅いときによくある原因
高速な光回線サービスを利用しているが、速度が上がらないと悩む方もいるのではないでしょうか。極端に光回線の速度が遅いときには、以下のような原因が考えられます。
・PCのスペックが極端に低くて処理落ちが発生している
・ルーターの規格が古い
・LANケーブルの規格が古い
・ルーターから届く電波が弱い(Wi-Fiの場合)
・回線が混雑している
原因は1つとは限りません。複数の原因によって回線速度が低下している場合もあります。ここからは、紹介した原因が引き金となっている場合の、改善方法を見ていきましょう。
光回線の速度が遅いときの改善方法7選
それでは、光回線の速度が遅くて困っているときに試したい改善方法を見ていきましょう。
原因は分かったが対策方法が分からないという方は、参考にしてみてはいかがでしょうか。
方法1:デバイスを見直す
古いPCを使っていたり極端にスペックが低いPCを使っていたりする場合、この機会に新しいPCを交換してしまうのがおすすめです。古い/スペックが低いPCは通信速度が遅いだけではなく、動作も遅く業務効率も下がってしまいます。
日々の業務を円滑にするためにも、PCを交換して快適な仕事環境を手に入れましょう。他にも、PCのスペックには問題がないように見えても、LANポートの規格が古くて1Gbps回線の速度を生かしきれないケースもあります。この点は見逃しがちなので、併せてチェックしましょう。
方法2:LANケーブルを交換する
LANケーブルにもさまざまな規格があり、対応している規格によって最大通信速度が異なります。主流になっている規格と通信速度の関係は以下の通りです。
規格 | 通信速度 |
CAT 5 | 100Mbps |
CAT 5e/6 | 1Gbps |
CAT 6A/6e/7/7A | 10Gbps |
CAT 8 | 40Gbps |
最大速度1Gbpsの回線に対応しているのはCAT 5e以降ですが、古いLANケーブルを使っているとCAT 5になっていることがあります。この場合は、通信速度が遅くなってしまうため交換することが必須です。
交換する際は、将来的に主流になる可能性が高い10Gbps回線に移行した際にも対応できるようにCAT 6e以降のケーブルを選びましょう。
方法3:ルーターを交換する
ルーターが古い場合も、ボトルネックになって通信速度が遅くなってしまうケースがあります。ルーターが古いと速度が遅くなる理由は以下の通りです。
・搭載しているLANポートが高速通信に対応していない
・高速通信できるWi-Fiの規格に対応していない
例えば、ルーターのLANポートが最大100Mbpsまでにしか対応していなければ、LANケーブルやPCが1Gbpsの速度に対応していても最大100Mbpsに限られてしまいます。
方法4:中継機を使用する
1フロア全てをオフィスとして利用しているなど、広いオフィスで作業している方も多いでしょう。Wi-Fiでインターネットにつないでいる場合、オフィスが広すぎるとルーターからの電波が届きにくくなって速度が遅くなります。
オフィスがそこまで広くなくても、ルーターとデバイスの間に壁がある場合は電波が弱くなるので注意が必要です。
何らかの理由で電波が届きにくいときは、中継機を設置しましょう。中継機はルーターからの電波を中継して届きやすくしてくれる機器なので、離れた場所にあるデバイスでも電波を拾いやすくなります。
方法5:IPv6接続サービスを契約する
最大速度は1Gbps以上なのに、なぜか実効速度が極端に遅いケースも見受けられます。インターネット利用者の多い時間帯には使い物にならないほど遅くなることもあるのでこちらも注意しましょう。もし、自社の状況が該当する場合は、IPv6接続サービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
IPv6を使った接続サービスには「IPoE方式」や「IPv4 over IPv6」などがありますが、主流となっているIPv4方式に比べて混雑する可能性が低く、速度低下しにくい特徴があります。利用中のプロバイダがIPv6接続サービスを提供しているか確認し、提供していたらそちらに契約し直すのがおすすめです。
方法6:プロバイダの契約を見直す
お使いのプロバイダがIPv6接続サービスを提供していない場合や、いつも混雑していて改善が見込めない場合におすすめなのが契約の見直しです。実効速度を公開しているプロバイダもあるので、それらの情報も参考にしてみてはいかがでしょうか。
プロバイダが原因で速度が遅くなっている場合は、プロバイダを乗り換えることで改善する可能性が高くなります。イッツコムでは、光回線サービスとプロバイダを一体化した高速光回線を提供しているので、契約先選びでお悩みの方はぜひご相談ください。
【関連記事:光回線のプロバイダの選び方|基本から契約ポイントまで徹底解説!】
方法7:回線契約を見直す
光回線の最大速度が100Mbpであった場合、回線契約を見直しましょう。大元の回線が遅ければ、ユーザー側で高速化しようとしても不可能です。そのため、回線速度が遅い契約になっていることが判明したら契約変更を検討してみてはいかがでしょうか。
新しい回線を選ぶ際は、最低でも最大速度1Gbpsと書かれているものを選びましょう。もし、選び方で迷っているなら一度イッツコムにご相談ください。詳しい状況をヒアリングして最適な回線をご提案いたします。
遅い光回線でお悩みならイッツコムの光回線がおすすめ!
「光回線が遅いから速い回線に乗り換えたい」「契約変更を検討しているけどどこがよいか分からない」と考えているなら、ぜひイッツコムの光回線をご検討ください。イッツコムの光回線の特徴を以下にピックアップしました。
・最大速度下り2Gbpsで速い
・専用線アクセスサービスも提供(最大下り1Gbps)
・光ファイバー賃貸借契約も取り扱い
一般的なインターネット回線から専用線、芯線貸しまでさまざまなサービスを提供しています。ビジネススタイルに応じて最適なものを利用できますので、ご安心ください。安定した光回線はイッツコムにお任せください。
高速無線通信ならイッツコムのアクセスポイントサービスを!
光回線速度を改善しても、端末と光回線終端装置までの通信が遅ければ、本来のパフォーマンスを引き出すことは難しいでしょう。無線環境を利用している場合、Wi-Fiは高速Wi-Fi規格を利用することをおすすめします。
イッツコムの「かんたんWi-Fi」では、高速Wi-Fi規格「Wi-Fi6」の利用が可能です。最大通信速度は2.4Gbpsなので、動画再生や容量の大きいファイルのやりとりもスムーズにできるでしょう。契約から最短9営業日で利用でき、設置を自社でするのであれば初期費用はかかりません。
トラブルが起きた際は、9~21時、365日対応のヘルプデスクを用意しています。機器が故障していれば、迅速に交換用機器を配送します。
まとめ
光回線速度には上りと下りがあり、特に下りの速度が重視されます。回線速度が遅いと感じる場合は、まず通信速度測定サイトで速度を測ってみましょう。ネットワーク機器の交換や新しいケーブルを調達しても速度が変わらない場合、光回線の乗り換えがおすすめです。最大通信速度の速いサービスに変更したり、IPoE方式へ通信方法を変えたりしてみましょう。
イッツコムでは最大通信速度2Gbpsの光回線サービスと、高速Wi-Fi規格「Wi-Fi6」が利用できるサービスを展開しています。光回線を快適に利用したい方は、ぜひ一度お問い合わせください。