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通信回線の確認方法は?速度が遅いときは回線の見直しが必要?

インターネットの速度が遅くなったり、接続が不安定になったりする原因の1つに「通信回線」があります。しかし、「現在どのプロバイダ・回線種別を利用しているか分からない」という人も多いのが現実です。

通信回線は、契約内容や設備の状況によって速度や安定性に大きな差が生じます。特に、数年前に契約したまま変更していない場合は、現在の利用環境に合っておらず、無駄なコストが発生している可能性もあります。

この記事では、現在使用している通信回線の確認方法、回線速度が遅い原因、見直しを検討すべきタイミングについて解説します。快適な通信環境を整えるために、ぜひ参考にしてください。

通信回線を確認する前の基本知識

利用しているインターネット回線の種類を正確に把握している方は多くないかもしれません。しかし、安く良質なサービスを受けるためには、定期的に回線サービスを見直すことをおすすめします。そのためには、自分が利用しているサービスの詳細をきちんと理解しておくことが重要です。

プロバイダとネット回線の違い

利用中の回線を把握する前に、プロバイダと回線との違いを明確にしておきましょう。回線は、情報の送受信をするトンネルのようなものです。こうした回線を張り巡らし、利用者に提供しているのが回線業者です。

プロバイダは、回線に接続する業者を指します。メールアドレスを提供するのもプロバイダの役割です。同じ回線を利用する場合でも、プロバイダによって料金が異なります。インターネットを利用する際には、回線業者とプロバイダの両方と契約が必要です。イッツコムのように、回線業者とプロバイダを兼ねている場合は1つの契約で済みます。

なぜ通信回線の確認が大切なのか

契約時には、どの業者が良いかじっくり検討する方がほとんどでしょう。しかし、一度契約してしまうと、どのような回線だったか覚えていないという方もいるのではないでしょうか。

利用中の回線サービスの内容をきちんと把握するのは重要です。例えば、トラブルが生じて業者に問い合わせをする際、契約内容などを正確に伝えられないとスムーズに対応してもらえない可能性があります。

また、引っ越しに伴って解約やプラン変更する場合も、今の契約内容をもとに手続きしたり、新たな契約を検討したりしなければなりません。スマホとのセット割など、割引サービスを利用する際にも契約内容の把握は必要となります。

【関連記事:速いインターネット回線を導入しよう!高速通信のポイントを解説

通信回線を確認する方法【プロバイダ】

どのようにすれば通信回線が確認できるのか分からないという方もいるかもしれません。契約書が手元にあれば、契約書の記載内容を確認するのが確実です。

契約書が見当たらなくても、通信回線を把握する方法はあります。例えば、毎月の請求書などです。プロバイダから過去に受信したメールをさかのぼってみるのもよいでしょう。ここでは、プロバイダとの契約内容を確認する方法をまとめました。

契約書・請求書・登録メールを確認する

通信回線のプロバイダを確認する確実な方法の1つは、契約書類や請求書、登録時に届いたメールをチェックすることです。契約時には、回線の種別(光回線、CATV、モバイル回線など)やプロバイダ名、契約IDなどが記載された書類やメールが届いていることがほとんどです。

法人契約の場合、契約書類や請求明細は経理部門や総務部門で保管されているケースが多く、契約者名義やプラン名、オプションサービスなども記載されています。過去のメールボックスを「プロバイダ名」や「契約」といったキーワードで検索することで、関連情報が見つかることもあるでしょう。

契約書の有無が不明でも、請求書やメールから契約先を特定できれば、プロバイダのサポート窓口に連絡して詳細を確認することが可能です。

通帳・クレカ明細から調べる

書類やメールが見つからない場合でも、銀行口座の取引明細やクレジットカードの利用履歴から契約している通信事業者を特定できるケースがあります。法人契約では、通信費の引き落としがプロバイダ名で記載されていることが多く、月額料金と照らし合わせることで対象を絞り込めます。

通信費として記録されている支払いを洗い出し、どの部署や拠点で利用されているかを把握すれば、通信契約の全体像を明確にできるでしょう。契約先が分かれば、各プロバイダのマイページにログインして利用状況やオプションを確認したり、必要に応じてプランの見直しや回線の増速を検討したりすることも可能です。

建物契約の場合は管理会社に問い合わせる

賃貸マンションなどの集合住宅に住んでいる場合、家主や管理会社に問い合わせてみるのもよいかもしれません。建物全体で1つのプロバイダと一括契約しているケースがあるためです。

最近では、「プロバイダとの契約手続き不要でインターネットが利用可能」などとうたった賃貸物件が多く見られます。この場合、プロバイダの契約者は家主や管理会社です。

通信回線を確認する方法【ネット回線】

利用している回線の確認方法が分からないという方もいるのではないでしょうか。確実なのは契約書を確認することです。詳しいサービス内容が記載されているでしょう。契約書が見当たらない場合は、別の方法で確認できます。毎月の料金を支払った際の明細の確認などです。利用している回線業者を確認する方法をまとめました。

契約書・端末から種別を確認する

通信回線の種別を知るには、まず契約書や導入時の資料を確認するのが基本です。契約時に受け取った資料や案内書には、「フレッツ光」「auひかり」「NURO光」「J:COM」「SoftBank Air」など、利用している回線名が明記されていることが多く、そこから現在の回線種別を判断できます。

また、Wi-Fiルーターやモデム、ONUなどの機器に貼られたシールや型番を確認することで、どの通信事業者が提供する回線かをある程度特定することも可能です。例えば、NTT東西のフレッツ光でよく使われる機器には、「GE-PON」や「PR-」といった型番が記載されています。

プロバイダ経由で回線種別を照会する

利用中の回線を確認するなら、プロバイダに聞いてみるのが手っ取り早い方法です。プロバイダは回線と利用者をつなぐ役割のため、どのような回線サービスに加入しているのかすぐに分かります。

多くの場合、回線業者とプロバイダは別業者です。しかし、プロバイダに問い合わせることに躊躇する必要はありません。こうした問い合わせに応じるのもプロバイダの仕事です。

通信回線の見直しを検討したいタイミング

インターネットは、生活や業務に欠かせないインフラです。しかし、契約したまま見直さずにいると、「通信速度が遅い」「料金が高い」といった問題に気付かないまま損をしているケースもあります。

特に近年は、通信技術の進化に伴い、各社が回線サービスや料金プランを頻繁に見直しています。以前は最適だった回線でも、数年経つと利用状況に合わなくなっていることも少なくありません。

ここでは、通信回線を見直すべきタイミングについて解説します。

契約が古くプランが時代遅れに

何年も前に契約したインターネット回線をそのまま利用していると、現在では提供されていない旧プランのままで、速度や料金の面で非効率な状態になっている可能性があります。特に、プロバイダや回線事業者は定期的にプランを刷新し、新たに契約する人向けに、より高速かつ安価なサービスを提供しているケースが多く見られます。

そのため、古いプランを使い続けている人は、新規契約者に比べてコストパフォーマンスの低い環境に置かれているかもしれません。最新プランでは、IPv6対応など混雑しにくい通信方式が標準となっていることもあり、通信の快適さでも差が出ます。

まずは現在のプランを確認し、提供元の公式サイトで最新情報をチェックするだけでも、改善への一歩となります。

料金やオプションが過剰

毎月の通信費が高いと感じたときは、契約内容に無駄がないかを見直す良いタイミングです。特に見落としがちなのが、契約当初に加入したオプションサービスです。例えば「セキュリティソフト」「サポートパック」「メールアドレス追加」などをそのまま放置していると、使用していないにもかかわらず、毎月数百円〜数千円の費用がかかっていたというケースもあります。

また、法人契約の場合、業務に対して回線のスペックや帯域が過剰になっていることもあるため、実際の使用状況と照らし合わせて最適化を図ることが重要です。

ただし、料金の安さだけを基準に回線を選ぶのは避けるべきです。格安プランの中には通信品質にバラつきがあったり、混雑時間帯に著しく速度が低下したりする場合もあるため、コストと品質のバランスを重視した見直しが求められます。

通信速度が遅い/不具合が起こる

「夜になるとネットが遅くなる」「オンライン会議で映像が途切れる」「動画が止まる」といった不満がある場合は、回線の見直しを検討するタイミングです。こうしたトラブルの背景には、回線自体の混雑、プロバイダの処理能力不足、ルーターの老朽化など、複数の要因が関係している可能性があります。

通信品質を改善するには、プロバイダの変更や回線方式の見直し(VDSLから光回線への切り替えなど)を検討することが有効です。特に、リモートワークやクラウドサービスの利用が多い環境では生産性にも直結するため、放置せず早めの対策が求められます。

【関連記事:VPNが遅い!通信速度が低下する原因&快適通信するための7つの対処法

オフィス移転を予定

現在契約している回線やプロバイダは、新しい住所では利用できない可能性があります。特に、地方や新興の開発地域では、希望する光回線がエリア外となるケースも少なくありません。また、建物の構造や設備によっては、同じ通信会社との継続契約でも、速度や安定性に違いが出ることがあります。

さらに、移転先で新たに回線工事が必要な場合、開通までに1か月以上かかることもあるため、早めの計画と手配が欠かせません。このタイミングで、オフィスの規模や利用人数に適した回線やプロバイダに乗り換えることで、業務効率やコストパフォーマンスの向上が期待できます。

通信速度の確認方法と改善策

「最近ネットが遅い」「何が原因か分からないけれどZoomがカクカクする」といったときは、まず通信速度を把握しましょう。通信回線のトラブルは回線自体の問題だけでなく、社内ネットワークやPC内部の処理によっても影響を受けるため、客観的なデータをもとに原因を特定する必要があります。ここでは、簡単にできる通信速度の確認方法を紹介します。

タスクマネージャーや速度テストで確認

以下で、OSごとのネットワーク使用状況をチェックする方法を紹介します。

【Windows】
1.「Ctrl + Shift + Esc」キーでタスクマネージャーを開く
2.「パフォーマンス」タブの「Wi-Fi」や「イーサネット」をクリック
3.リアルタイムの送受信速度、通信量、接続状況を確認

【Mac】
1.「アクティビティモニタ」アプリを起動
2.「ネットワーク」タブを選ぶ
3.プロセスごとのデータ送受信量を確認

上記のほかに、Googleが提供する「インターネット速度テスト」などの無料サイトでも、簡単に回線の下り・上り速度やPing値を測定可能です。

速度テストを試し、異常に高い送受信があれば、バックグラウンドでアプリが通信している可能性があります。常時ネットワークを使用しているアプリが不要であれば、終了させることで通信が改善されることもあります。

【関連記事:回線速度の単位とは?快適な通信環境を整えるポイントも押さえよう!
【関連記事:【解決】社内LANの速度を測定する方法は?通信速度の改善方法も解説

通信トラフィック監視ツールの活用

より専門的に通信速度の問題を分析したい場合は、ネットワーク監視ツールの導入がおすすめです。法人では、複数のPCやルーター、スイッチなどがネットワークに接続されているため、全体のトラフィックを可視化しなければ正確な原因の特定は困難です。

監視ツールを使えば、どの端末がどれだけの帯域を消費しているか、どの時間帯にトラフィックが集中しているかといった情報を自動的に可視化できます。こうしたツールによってネットワークを定期的に診断することで、通信トラブルの早期発見と対応につながります。

また、企業においてはセキュリティリスクの把握にも役立つため、安定した業務運営の観点からも導入を前向きに検討するとよいでしょう。

最適な通信環境を整えるには?

利用目的や規模、求めるサービスレベルによって、「最適な通信環境」は異なります。個人の場合は、快適に動画を見たり、在宅勤務をこなしたりできる通信速度や手軽さが重視されます。一方、法人では、セキュリティ対策や拠点間接続、業務継続性といった観点から、より高度で安定した回線設計が求められます。

ここでは、個人と法人それぞれにとっての「通信環境の整え方」について解説します。

個人向けに求められるポイント

個人で最適な通信回線を選ぶ際は、「どのような用途で使うか」を軸に検討することが重要です。YouTubeやNetflixなどの動画配信サービス、オンラインゲーム、リモートワーク、ビデオ会議といった用途には、一定以上の下り速度・上り速度・安定性が求められます。

また、家計への影響を抑えるためにも、月額費用の確認は欠かせません。近年は、スマホキャリアとのセット割やポイント還元といった、通信費を抑えるキャンペーンも充実しており、トータルコストを比較することが大切です。設置のしやすさを重視する場合には、工事不要の「ホームルーター」を選択肢に加えてみるのもよいでしょう。

法人向けに必要なサービス要件

法人にとって通信環境で重視したいのは、セキュリティと信頼性です。社内外のやり取りにVPN(仮想プライベートネットワーク)を活用する場合や、クラウドサービスとの接続を安定させたい場合には、閉域網や固定IPアドレスの導入が欠かせません。特に顧客情報や営業データを扱う業種では、第三者からの不正アクセスを防ぐための対策が必要不可欠です。

さらに、全国に支店や営業所を持つ企業の場合は、拠点間の通信を安定して行える構成が求められます。拠点間VPNやSD-WANを活用することで、物理的に離れた拠点同士でもセキュアなネットワーク環境を構築できます。

このほか、業務に支障が出ないよう「帯域保証型」の回線を選ぶことに加え、24時間のサポート体制や障害時の迅速な対応も重要な評価ポイントとなります。

通信回線の見直しはワンストップで契約できるイッツコムに!

新たな通信回線に乗り換えるなら、イッツコムがおすすめです。イッツコムは回線を提供するとともに、プロバイダの役割も担っています。煩雑な契約手続きもワンストップです。

イッツコムは会社内でのインターネット回線構築にも適しています。法人向けに特化したサービスを提供しており、高い利便性とセキュリティを実現可能です。イッツコムをおすすめする理由を解説します。

必要なサービスだけ契約できる光回線

イッツコムの「光接続サービス」はシンプルな基本構成になっているのが特徴です。そこに豊富なオプションの中から必要なサービスだけを選んで契約できます。例えば、IPアドレスの数は、8個から128個まで5つのコースから選ぶことが可能です。

Wi-Fiサービスとのセットオプションもあります。イッツコムのWi-Fiサービスなら、すでにある社内ネットワークの変更の必要はありません。既存のネットワークシステムはそのままで無線化ができます。

認証方法も複数のオプションから選択可能です。メールアドレスやSNSアカウントによる認証もあります。後からオプションの変更ができるのもメリットです。

ビジネスに最適な拡張サービス多数

イッツコムのメリットは快適なインターネット環境の構築だけではありません。ビジネスに最適な多数の拡張サービスを提供しています。

その1つが「モバイル閉域接続サービス」です。安心してリモートワークができるよう、安全性の高い社内ネットワークが構築できます。イッツコムが提供する回線は、閉ざされた独自のネットワークです。通常のインターネットを介さないため、情報が抜き取られたり漏えいしたりする心配がありません。

まとめ

「通信回線の速度が遅い」「安定しない」と感じた場合は、まず契約中のプロバイダや回線種別を確認することが重要です。契約書類や請求明細、端末の型番などを手がかりに、現在の通信環境を把握できます。さらに、通信速度の計測やトラフィックの見える化を行うことで、ボトルネックの特定や不要なオプションの見直しにも役立ちます。

「契約が古いまま放置されている」「オプションが多すぎる」「オフィス移転の予定がある」といった状況であれば、通信回線の見直しも選択肢の1つです。イッツコムでは、法人向けに高速かつ安定した光接続サービスを提供しています。快適な通信環境の構築を通じて生産性向上を図るためにも、ぜひ1度ご相談ください。