「インターネットを快適に使える速さはどれくらいだろうか」「通信が遅い場合はどうすればよいのだろうか」といったお悩みをお持ちではないでしょうか。インターネットの速度が遅い場合には、必要な速度が出ているかを測定し、十分な速度が出ていなければ対策を行うなどして改善することが大切です。
本記事では、インターネットの利用目的別に、回線速度の目安について解説します。さらに回線の種類や、通信速度が遅い場合の対処法もご紹介していきます。
目次
インターネット回線の速度の目安
滞りなくインターネットを使うには、どれくらいの速さが出ていればよいのでしょうか。通信速度には「上り」と「下り」があり、それぞれ該当する動作が異なります。
上りは、データをインターネット上にアップロード(送信)することです。例えば、メールを送る、SNSに投稿するなどがこれに該当します。下りは、インターネット上からデータをダウンロード(受信)することです。例えば、メールを受信する、動画を視聴するなどが該当します。動作別の目安となる速さは以下の通りです。
上り(アップロード) | 動画投稿 | 10Mbps |
SNS投稿 | 3Mbps | |
メール送信 | 1Mbps | |
下り(ダウンロード) | オンラインゲームの読み込み | 30Mbps〜100Mbps |
SNS・Webサイトなどの閲覧 | 1Mbps〜10Mbps | |
動画視聴 | 3Mbps〜25Mbps | |
メール受信 | 128Kbps〜1Mbps |
高画質の動画を視聴するときや、画像のサイズやデータが大きいWebサイトを閲覧するときは、上記の表よりも大きな数値が必要なケースがあります。送受信するデータの容量によって必要な速度が異なったり、個人ごとに速さの感じ方に差があったりすることを知っておきましょう。
インターネット回線の速度の基礎知識
回線の速度を調べようと思ったとき、どの数値を見ればよいのかわからず困惑してしまうことはないでしょうか。インターネットの速度を測定すると「Mbps」や「上り」「下り」など、あまり馴染みのない言葉が出てきます。用語の意味を理解していないと、測定結果の見方を理解するのもなかなか理解しにくいはずです。
通信速度を調べる際に抑えておきたい項目としては以下の三点が挙げられます。
・速度の単位
・上りと下り
・Ping値
回線速度を測定する際の参考にしましょう。
速度の単位
回線の速度は「bps」(ビーピーエス)という単位を使います。bpsは、1秒間に送れるデータの量を指す単位です。例えば、50bpsなら1秒間に50ビット分のデータを送れるということを意味します。数値が大きいほうが通信速度は高速です。
回転速度が大きくなるにつれ、単位は「Kbps」「Mbps」「Gbps」の順に変化するので注意しましょう。それぞれの単位を変換した値は以下の通りです。
・1Kbps=1,000bps
・1Mbps=1,000Kbps
・1Gbps=1,000Mbps
上りと下り
通信速度は「上り」(アップロード)と「下り」(ダウンロード)に分けて表します。上りは送信、下りは受信です。上りの速度が重要な場面は、メールの送信やSNSへの投稿など、自分から発信するものをイメージするとわかりやすいでしょう。
下りの速度が必要な場面は、メールの受信やWebサイトの閲覧など、データを受け取るときです。動画視聴やオンラインゲームも下り速度が影響します。よく利用する方は確認しておきたい数値です。
Ping値
「Ping」(ピン)とは「Packet INternet Groper」(パケットインターネットグローパー)の略で、サーバーからのレスポンスの速さを確認する数値を指して「Ping値」と呼びます。Ping値が小さいほうが、タイムラグが少なく通信が高速です。
Ping値が影響しやすいものとして、オンラインゲームが挙げられます。対戦型のゲームでは、反応の良さが大切です。また、動画を高画質で再生する際にもPing値は重要となります。数値が大きい場合に懸念されるのは、映像が途中で止まったり、動きが悪くなったりして動画視聴が滞ることです。Ping値はオンラインで速度を測定すれば確認できます。
インターネット回線の速度を測る方法
「通信速度はどのように測ればよいのだろうか」と疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。回線の速度は、インターネット上で測定可能です。「インターネット 速度 テスト」や「インターネット スピード テスト」といったキーワードで検索し、表示されたサイトをクリックすると、上り・下りの速度やPing値などをその場で計測できます。
インターネットを利用する曜日や時間帯などにより、測定の数値は違ってくることがあるため、あくまで目安と考えましょう。時間帯を変えて数回測ってみるのもおすすめです。
インターネット回線の種類
「インターネット回線にはどのような種類があるのだろう」と疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。インターネットの回線は、大きく分けると以下の2種類です。
・有線
・無線
インターネットの速度を測定した結果、十分な速度が出ていない場合は回線の変更を検討しましょう。
有線
有線は、固定の回線を引いて機器をインターネットにつなげる方法で、光回線やADSL回線などが該当します。光回線は光ファイバーケーブルを使用するため、大容量の高速通信が可能です。電磁波による影響を受けにくいことや、距離が遠いことによるデータ損失がほとんどない点もメリットといえます。
ADSL回線は、電話回線を利用して通信する回線です。家庭の電話回線を使うので、大がかりな工事が必要ないというメリットがあります。ただし、ADSLの速度は最大でも50Mbps程度です。約1Gbpsの光回線に比べると遅いのがネックとなります。
ADSL回線は、数年以内にはサービスが完全終了する予定となっているので、有線接続を検討するなら光回線を選ぶのが賢明です。
無線
無線接続は回線を引かずにインターネットを使う方法で、モバイルWi-Fiやホームルーターなどがあります。工事が必要な光回線と比べると、インターネット環境を手早く整えられる点がメリットです。
モバイルWi-Fiは持ち運びができるため、家だけでなく外出先でもインターネットを利用できます。ホームルーターは本体が大きく持ち運びづらいですが、モバイルWi-Fiに比べると通信が安定しているのがメリットです。
モバイルWi-Fiとホームルーターのどちらがご自身のライフスタイルに合うかを考えて選びましょう。
インターネット回線の速度が遅いときの対処法
インターネット回線の速度を測った結果、数値が思わしくなかった場合はどのように対処すればよいのでしょうか。
回線の速度が遅い場合は、対策を行って改善することが必要です。対策しないまま使い続けていると、動画やゲームが途中で止まって十分に楽しめなかったり、仕事で必要なファイルをダウンロードするのに時間がかかったりします。
インターネット回線が遅い場合、原因として考えられるのは以下のようなパターンです。
・接続端末に問題がある場合
・通信機器に問題がある場合
・回線が混雑している場合
・契約プランやプロバイダに問題がある場合
接続端末に問題がある場合
インターネット回線側の問題ではなく、パソコンやスマートフォンなど接続している端末側に問題がある場合があります。長く使い続けると、端末に熱がこもって動作が遅くなることがあるからです。回線に問題がなければ、端末を再起動するだけで解消することがありますので、試してみましょう。
スマートフォンやタブレットでは、複数のアプリを同時に立ち上げていると、処理に時間がかかって動作が遅くなります。使っていないアプリは終了させるようにしましょう。
パソコンの場合は、使っていないプログラムが作動して速度が低下することがあります。セキュリティソフトを除き、使用していないソフトは終了させておきましょう。
※端末を再起動する際は、必ず設定内容の保存・確認をしましょう。
通信機器に問題がある場合
Wi-FiルーターやONU(光回線の終端装置)を長時間使い続けていると、熱が発生したり、ケーブルの接続がうまくいかなかったりして速度が遅くなるケースがあります。この場合、機器を再起動しただけで改善する可能性があるので、一度試してみるべきです。
通信機器に接続しているLANケーブルも確認しましょう。LANケーブルは、種類により最大通信速度に違いがあります。販売されているケーブルにはカテゴリ5~8まであり「カテゴリ5」のケーブルは、最大100Mbpsの速度までしか対応できません。そのため、速さが1Gbps程度の光回線にはスペックが足りなくなります。
光回線を利用する場合は「カテゴリ5e」以上のLANケーブを選びましょう。
回線が混雑している場合
多くの方が集中して利用する平日の夜や休日などの時間帯は、回線が混雑して遅くなることがあります。混雑を改善するには「IPv6」通信を利用しましょう。
インターネットの規格には「IPv4」と「IPv6」があります。IPv4の設備で懸念されるのは、利用者が増えると回線が混雑することです。この場合、速度が遅くなってしまう可能性があります。
一方IPv6は、高速通信に対応した次世代の規格として誕生した接続方式です。回線の渋滞が回避できるため、速度の改善が期待できます。光回線の場合、ルーターとプロバイダがIPv6に対応していれば切り替え可能です。プロバイダにIPv6が利用できるか確認してみましょう。
契約プランやプロバイダに問題がある場合
プロバイダの契約プランで、通信速度の上限が決まっている場合があります。速度に不満がある場合は、上位のプランに切り替えることを視野に入れましょう。
プロバイダごと乗り換える方法も有効です。通信速度に力を入れている回線事業者を選ぶことで改善が期待できます。最大速度などを確認して快適に利用できるプランを選びましょう。
プロバイダを乗り換えるならイッツコムがおすすめ
「プロバイダを乗り換えたいけど、どのように選べばよいかわからない」とお悩みではないでしょうか。たくさんのプロバイダがさまざまな回線サービスを提供している点は、利用者にとっては迷ってしまいがちなポイントです。
さまざまなコースから最適なプランを見つけたい方には、イッツコムの「イッツコムひかり」をおすすめします。ライフスタイルごとに複数のコースを用意しているので、自身に合うプランを見つけやすいです。
イッツコムのインターネットサービスには、以下のような特徴があります。
・さまざまな速度からコースが選べる
・モバイルサービスも利用できる
・iTSCOM HOMEで家中の安心をおまかせできる
さまざまな速度からコースが選べる
イッツコムの光回線サービス「イッツコムひかり」には、戸建て用とマンション用の2つのコースがあり、プロバイダ料込みのお得な料金で利用可能です。戸建てタイプは4種類、マンションタイプは3種類のコースを用意しています。
戸建てタイプ | 2GBコース |
1GBコース | |
300MBコース | |
30MBコース | |
マンションタイプ | 600MBコース |
300MBコース | |
30MBコース |
最も安いマンションタイプの30メガコースは、月額3,520円(税込)です。速度を重視する方にも、月額料金を抑えたい方にも最適なコースがそろっています。ご自身の希望に合わせてコースを選びましょう。
モバイルサービスも利用できる
イッツコムではインターネットと併せてモバイルサービスも提供しています。音声通話ができる「イッツコム スマホ」と、モバイル端末やタブレットを利用できるデータ専用の「イッツコム データSIM」の2つのコースです。
「イッツコム スマホ」は、利用中の電話番号や端末がそのまま使えます。手間をかけたくない場合には非常に便利です。「イッツコム データSIM」は、通話機能がないデータ専用のプランになります。どちらも3GB~15GBまでの高速通信が可能です。余った通信料は翌月へ繰り越せるため、あまり通信を使わない月があっても心配いりません。
初期設定はイッツコムのスタッフがサポートしますので、難しい作業は不要です。月額料金は1,078円~なので、スマートフォンにかかる費用を節約したい方は検討しましょう。
iTSCOM HOMEで家中の安心をおまかせできる
「iTSCOM HOME」は、暮らしの安心を向上させたり、家電を自動コントロールしたりするサービスです。専用アプリを使えば、ボタン1つで複数の家電を操作することができます。
共働きの家庭であれば、子どもの帰宅を確認したり、遠方に住む高齢の両親の無事を確かめたりといった使い方があって便利です。帰宅する少し前に電気やエアコンをつけることが可能なため、明るく快適な室温の部屋に帰ることができるのが嬉しいところです。
まとめ
必要な回線の速度は、インターネットで何を行うかにより異なります。まずは、使用している回線の速度を測定してみましょう。測定した結果、遅かった場合には、改善策を試してみると速度が速くなる可能性があります。さまざまな改善策を行っても速度が遅い場合は、回線のコースやプロバイダの乗り換えの検討が必要です。
光回線の導入を検討するなら、イッツコムの光回線サービス「イッツコムひかり」を検討しましょう。さまざまなコースを用意していますので、最適なプランを見つけられる可能性があります。ご不明な点は、ぜひイッツコムへお気軽にご相談ください。