【2023年最新】Zoom無料版の機能制限や有料版との違いを解説
目次
Zoomは無料版でも豊富な機能を利用でき、多くの企業に採用されています。しかし無料版には「ミーティングの40分制限」など複数の機能制限があり、ビジネスシーンでは有料版を利用するのが一般的です。
Zoom無料版を使っていると気付きにくい機能制限、有料版との違いを詳しく知りたい方もいるのではないでしょうか。そこでこの記事では、Zoom無料版ではどのような機能を使えないのか、有料版だと何が便利なのかを紹介します。
Zoom無料版の魅力と注意点
数ある Web会議システムの中で、Zoomはビジネスユースに使いやすく、多くの企業が採用しています。無料版でも便利に使えるZoomですが、悩ましいのは「ミーティングの40分制限」です。まずはZoom無料版の魅力と注意点を解説します。
無料版でも便利に使えるZoom
Zoomはビジネスシーンで圧倒的シェアを誇るWeb会議システムです。人気の理由として以下のようなものを挙げられるでしょう。
・無料版でもチームチャットや画面共有など豊富な機能を使える
・特別なトレーニングなしで直感的に使える
・場所やデバイスを問わず利用できる
・狭帯域でも途切れにくい通信品質の高さ
・パスコード保護や通信の暗号化など堅牢なセキュリティ
バージョンアップの頻度も高く、各種機能の追加・改善により、使い勝手は日増しに向上しています。
無料版の機能制限で問題になるのは「40分制限」
Zoomは無料版でも便利に活用できますが、有料版に比べると多くの機能制限があります。特に問題となるのは「ミーティングの40分制限」です。
2022年5月と7月の仕様変更により、無料ライセンスユーザーが主催する2人(1対1)以上参加の全てのミーティングで、40分制限がかかります。この時間制限をなくすには、プロプラン以上の有料ライセンスの取得が必要です。
さらに、2023年4月8日の仕様変更で、アカウント保持から18か月以上経過した無料版ユーザーは、10分経過しなければ次のミーティングを開催できなくなりました。「40分制限後すぐにミーティングを再開する」という方法はいずれ使えなくなる仕様です。
なお時間制限はホスト(主催者)のライセンスタイプに依存するため、ホストが有料ライセンスユーザーなら、参加者は無料ライセンスで問題ありません。
【関連記事:Zoomミーティングの参加方法や機能・使い方と有料版・無料版の違いを解説】
Zoom無料版は使いにくい?有料版の基礎知識
Zoomは無料版でも利用できますが、有料版よりも機能は限定的です。個人で無料ライセンスを取得するとベーシック(基本)プランを利用している状態で、有料プランにアップグレードすると、複数ライセンスでより高度な機能を使えるようになります。
Zoomは4つの料金プランがある
Zoomの料金プランは、「基本」「プロ」「ビジネス」「エンタープライズ」の4つです。プランごとにサービス内容と規模が変わります。
共通している点は、ビデオ会議システムを使ったコミュニケーションツールであるという点です。従来のビデオチャットは25人ほどまでとの会話が限界でしたが、Zoomでは無料プランでも100人と同時に会話できます。
また、画面共有機能やブレイクアウトルームなどの仲間と共同作業を行ったり、共通認識を構築したりするためのサービスが充実しているのも特徴です。
オプションも追加できる
プランをアップグレードすれば、さまざまな特典が受けられます。しかし、自社にとって全ての特典が必要というわけでもありません。そのため、アップグレードをためらうこともあるでしょう。
そのような場合は、オプションのアドオンプランを確認してみましょう。アドオンプランは、オプション料金を支払うことで付加的な特典を付け加えられるサービスです。有料プランから利用できるサービスですが、参加人数だけを増やしたり録画容量だけを増やしたりと必要な機能だけを追加できます。主なオプションは以下の通りです。
・最大500名または1,000名のミーティング参加
・最大5TB/月を含むクラウドストレージオプション
・Zoomビデオウェビナー:最大1万人参加のウェビナー機能
・Zoom Rooms:個人ではなく会議室に紐づいたライセンス契約
無料プランと有料プランの主な違い
Zoomは無料版でも基本的な機能を利用できますが、有料版ならさらに活用範囲が広がります。無料版と有料版の主な違いは以下の通りです。
・ミーティングの時間制限(40分制限か実質無制限か)
・ミーティングのクラウド保存の可否
・共同ホストの指名可否
・投票機能の利用可否
・詳細な管理機能の利用可否
Zoom無料版と有料版の機能の違いを詳細比較
Zoomは無料ライセンスでも豊富な機能を利用できるため、「有料版で何ができるのか」は気付きにくいかもしれません。特に大きな違いは「40分制限」のあるなしですが、他にもレコーディング機能や投票機能、管理機能などさまざまな面に違いがあります。
「40分制限」か「実質無制限」か?
無料版Zoomはミーティングに40分制限があり、長時間のミーティングには向きません。有料版なら1対1ミーティングもグループミーティングも実質無制限(30時間/1回)で利用できます。
有料アカウントが必要なのはホストのみです。招待されたユーザーは無料版でも実質無制限でミーティングに参加でき、強制切断や再入室などのストレスはありません。
「クラウドレコーディング」ができない?
無料版Zoomは「ローカルレコーディング」により、ミーティングの録音・録画ができます。これはPCのストレージに音声・動画ファイルを保存する機能で、iPhone/iPadやAndroid端末のモバイルアプリ版は対応していません。またミーティング後にエンコードを開始するため、ファイルの保存に時間がかかります。
有料版ならローカルレコーディングに加えて「クラウドレコーディング」を利用可能です。Zoomクラウドを保存先とする録音・録画機能で、モバイルアプリ版でも利用できます。ストレージを圧迫することなく、ミーティング後まもなくURLを取得するだけで共有できるため、利便性の高い保存・共有方法です。
【関連記事:Zoom会議の録画方法や共有方法は?有料プランのメリットや活用事例も】
「共同ホスト」を指定できない?
有料版Zoomは共同ホスト機能が利用できるのもメリットです。無料版は共同ホストを指定できません。
共同ホストとは、ホスト権限を共有する招待ユーザーです。ミーティングが大規模になるとホスト1人による管理は難しくなりますが、有料版なら複数の共同ホストで役割分担して進行管理できます。特にブレイクアウトルームを利用して、複数セッションを同時進行する場合などに便利な機能です。
【関連記事:【Zoomの使い方】ホストとしてミーティングを開催・管理する方法】
「投票」や「終了後アンケート」を利用できない?
有料版Zoomはミーティング参加者向けに投票質問を作成できるのもメリットです。無料版は投票機能を利用できません。
有料版なら単一選択または複数選択の投票を最大50作成でき、ミーティング中に投票結果をリアルタイムに確認したり、ミーティング後にレポートをダウンロードしたりできます。参加者全員から意見を集めたいときに便利な機能です。
有料版はミーティング後に自動的にアンケート収集をする「終了後アンケート」機能も利用できるため、意見収集・効果測定など目的に応じて機能を使い分けられます。
ビジネスツールと連携できない?
有料版なら各種ビジネスツールとの連携も可能です。例えばGoogleカレンダーやSlackをZoomと連携させれば、ビジネスはさらに効率的になります。Googleカレンダーで予定を共有している場合、Zoomと連携させることで予定を書き込むのも予定の日時にミーティングに参加するのもワンクリックで行えます。
さらにSlackとも連携させておけば、ミーティングの通知や参加がスムーズに行われるだけでなく、ミーティングの内容をSlack上で共有することもできます。
「Zoomホワイトボード」のボード数に制限がある?
Zoomはミーティング中のみ使える「クラシックホワイトボード」と、ミーティング内外を問わず使える「Zoomホワイトボード」という、2種類のホワイトボード機能があります。
ZoomホワイトボードはZoomクラウドに編集内容を保存できますが、無料ライセンスやプロライセンスで編集できるボード数は3つまでです。ビジネスプラン以上なら編集ボード数が無制限になります。
管理機能に制限がある?
無料ライセンスは基本的に個人ユーザー向けですが、有料ライセンスは組織的な運用に向いた管理機能を利用できます。
プロプランはユーザーの追加やライセンス・アドオン・ロールの編集など、アカウント内のユーザー管理が可能です。
ビジネスプラン以上であれば、メールのテンプレートやランディングページのカスタマイズ、管理者向けダッシュボードによるユーザー・ミーティングの詳細管理もできます。
「Zoomウェビナー」を開催できない?
「Zoomウェビナー」を利用できるかどうかも無料版と有料版の違いの1つです。プロ以上の有料ライセンスを取得し、ウェビナーアドオンを購入すれば、Zoomアプリから最大1万人参加のウェビナーを開催できるようになります。
ビデオや画面共有を開始できるのはホスト・共同ホストと「パネリスト」のみで、主催者側と視聴者(一般の参加者)の役割を明確に分けることが特徴です。講演と並行してQ&A機能やライブチャットでコミュニケーションが取れる他、投票・終了後アンケートによる意見収集もできます。
【関連記事:もう迷わないZoomウェビナーの使い方!設定や便利機能を詳しく解説】
「Zoom Rooms」を設置できない?
「Zoom Rooms」は、ユーザーではなく会議室にライセンスを付与し、常設端末からZoomを利用できる有料版のオプション機能です。無料版では追加できません。
会議室にマイク・カメラ・スピーカーやデジタルサイネージを常設し、Zoomにサインインした状態をキープして、専用コントローラー(タブレット)で操作します。
通常の有料ライセンスとは異なり、複数ユーザーで会議室に割り当てられたライセンスを共有できるのがポイントです。「誰でもZoomにアクセスできる会議室」を整備できるため、オフィス内でZoomを利用することが多いなら便利に活用できるでしょう。
【関連記事:Zoomの画面共有のやり方は?機能や使いこなすコツを分かりやすく解説】
Zoom有料版にアップグレードすべきタイミングとは
Zoomの無料版に使いにくさや機能不足を感じたら、プロプラン以上にアップグレードするのがおすすめです。「ミーティングの40分制限をなくしたい」と思ったらプロプランに、「組織的な運用を効率化したい」と思ったらビジネスプランにアップグレードしてはいかがでしょうか。
上位のプランほど契約ライセンス数の上限も増えるため、「ミーティングのホストになれるユーザーを増やしたい」と思ったときも、アップグレードを検討したいタイミングです。
【関連記事:Zoomビジネスライセンスとは?有料プランの機能差や契約窓口の違いを解説】
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まとめ
Zoomは無料版でも豊富な機能を利用できますが、有料版に比べると機能は限定されています。特に問題になるのはミーティングの40分制限です。有料ライセンスを取得すれば実質無制限(30時間/1回)で利用できる上、クラウドレコーディングや投票・終了後アンケートなど、さらに便利な機能を利用できるようになります。
有料ライセンスの取得が必要なのはミーティングのホスト(主催者)のみです。Zoomをより便利に使いこなすなら、プロプラン1ライセンスからの契約に対応できるイッツコムにご相談ください。