「利用している光回線が遅いと感じるので、現状の速度を測定したい」と考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。インターネットを利用していて「何となく遅い気がする」と思っても、実際に測定しなければ本当の速度はわかりません。速度が遅いという測定結果が出た場合、対処方法を考えるきっかけになります。
本記事では光回線の速度を測定する方法や、結果の見方についてご紹介します。速度が遅い場合の対処法も解説しますので、速度が遅くて困っている方はぜひ参考にしてください。
目次
光回線の速度を測定する方法
光回線の速度は、「インターネット速度 テスト」や「インターネット 速度 測定」などで検索して、Web上で測定することが可能です。
サイトによっては、「上り」「下り」の速度だけでなく、「Ping」や「Jitter」値も計測されます。Pingは応答速度、JitterはPingの揺らぎを表す数値です。Pingは「レイテンシ」と表記されることもあります。
注意すべきポイントは計測する時間帯や検索サイトによって、結果の数値にばらつきが出る点です。そのため、複数のサイトで検索した平均値で検証するのが良いでしょう。
光回線の速度の目安
速度を測定した結果、その速度が十分かどうかを判断するには何を基準にすればよいのでしょうか。以下の表に、インターネットを滞りなく使える速度の目安を目的別にまとめました。数値が大きいほうが速度は速くなります。
目的 | 速度 | |
上り(アップロード) | メールの送信 | 1Mbps |
SNSへの写真投稿 | 3Mbps | |
動画の投稿 | 10Mbps | |
下り(ダウンロード) | メールの受信 | 128Kbps~1Mbps |
Webサイトの閲覧 | 1Mbps~10Mbps | |
動画の視聴 | 3Mbps~25Mbps | |
オンラインゲーム | 30Mbps~100Mbps |
応答速度を示すPing値とJitter値も、確認しておきたい数値です。速いか遅いかを判断する際の目安は、以下の通りとなります。
速度の評価 | 数値 | |
Ping値 | とても速い | ~15ms |
速い | 16ms~35ms | |
普通 | 36ms~50ms | |
遅い | 51ms~100ms | |
とても遅い | 101ms~ | |
Jitter値 | とても良い | ~5ms |
良い | 5ms~10ms | |
普通 | 10ms~20ms | |
悪い | 20ms~50ms | |
とても悪い | 50ms~ |
Ping値とJitter値は、数値が小さいほうがインターネットをスムーズに利用できます。
光回線の速度測定の基礎知識
光回線の速度を測定しても、その結果が何を表すのかわからないという
方も多いのではないでしょうか。測定結果からわかることをきちんと理解するために、まずは基礎知識を覚えましょう。
「上り」「下り」とは
「上り」の速度(アップロード)は、端末からインターネット上にデータをアップロードする際に重要です。例えば「メールを送る」「SNSに写真を掲載する」などがデータのアップロードに該当します。
「下り」の速度(ダウンロード)は、ファイルをダウンロードする際に重要です。例えば、オンラインで動画を観たり音楽を聴いたりするなどが該当します。
また動画視聴では、画質により快適に利用できる速度が異なります。HD(高画質)と4K(超高画質)に必要な速度で比較してみましょう。
・HD画質……2.5Mbps~5Mbps程度
・4K画質……20Mbps程度
大画面できれいな画質を楽しみたい場合、20Mbps以上の下り速度が必要です。速度の目安を決める際は、画質についても考慮しましょう。
MbpsやGbpsとは
「bps」(ビーピーエス)は回線の速度を表す単位です。「bit per second」(ビットパーセカンド)の略で、1秒間に送れるデータ量を示します。bpsの数値が大きいほうが、速度は速いです。速さが1,000倍になるごとに、bpsにK(キロ)、M(メガ)、G(ギガ)などを付けます。
・1Kbps=1,000bps
・1Mbps=1,000Kbps
・1Gbps=1,000Mbps
光回線は通信速度が速いため、単位は一般的にGbpsになりますが、速度が遅いADSLなどはMbpsとなります。また、光回線でも速度が1Gbps以下の場合には単位がMbpsとなることがあります。
ping値とは
「Ping」(ピン)値は、応答速度を確認するための数値で、単位はms(ミリ秒)を使います。ping値はオンラインゲームをするときや、高画質で動画を見るときなどに重要です。
場合によっては、Pingではなく「レイテンシ」(Latency)や「レスポンスタイム」(Response Time)で表すことがあります。Ping値が低いほうが、遅延時間が短く、応答速度が速いです。
Jitter値とは
「Jitter」(ジッター)値は「Ping値の揺らぎ」を表す数値で、数値が小さいほうがPing値は安定していて揺らぎの幅が少ないということになります。Jitter値が高い場合、ビデオ通話では映像が固まってしまったり、途切れてしまったりすることがあるので注意が必要です。
速度を計測してみてPing値が大きい値だった場合、Jitter値を参考にすれば、偶然遅い数値が計測されたのか、それとも常に遅いのかがわかります。Ping値とJitter値はセットで確認するようにしましょう。
4.光回線の速度を測定する必要がある理由
プロバイダが案内する通信速度と実測値は異なる場合があるため、測定で実態を把握することが重要です。プロバイダが案内する通信速度は、可能な限りの最大速度で、あくまでも目安です。実際は、常に最大速度で通信を行えるとは限りません。
回線の通信速度は、同時に利用する人数や時間帯によっても変わるため、利用時点での回線速度を知るためには、速度を測ってみる必要があります。測定結果がかなり遅い場合には原因を特定しましょう。原因によっては簡単に解決することも可能です。
光回線の速度が遅い場合の対策方法
光回線の通信速度を測ってみて遅い場合、どのように対処したらよいのでしょうか。回線速度が遅い原因はさまざまですが、場合によっては簡単な操作で改善できることもあります。速度が遅くて困っている方は、これから紹介する対処法を試してみましょう。
ルーターの電源を切ってみる
Wi-FiルーターやONU(光回線の終端装置)などの電源を切り、再起動すると速度が改善される可能性があります。通信機器は長い時間利用していると、熱を持ったりケーブルが接続不良を起こしたりして、速度が不安定になり得るからです。
電源を落としたら、少し時間を置いてから再起動することをおすすめします。再起動を行う際は、取扱説明書も参考にしましょう。
Wi-Fiルーターのチャンネル設定を変えてみる
Wi-Fiルーターの設定チャンネルを変更すると、速度が回復する場合があります。Wi-Fiで利用する周波数は、「2.4GHz帯」と「5GHz帯」です。
・2.4GHz
周波数が低く、遠方まで届きやすい。電子レンジやBluetoothなども利用する周波数帯のため、干渉しやすい。障害物には強い。
・5GHz
Wi-Fi専用の電波。ほかの家電の電波と干渉せず、途切れにくい。壁などの障害物に弱い。
集合住宅などで、同じチャンネルを多数の人が利用している場合、干渉し合って速度が低下したり不安定になったりする場合があります。Wi-Fiルーターによっては、2.4GHzと5GHzの2つのチャンネルが利用できるので、使用場所などを考えて、使い分けるのもおすすめです。
LANケーブルをつないでみる
Wi-Fiで無線接続をしているなら、LANケーブルを使って直接パソコンとつないでみましょう。無線を利用しているために、回線の速度が落ちている可能性があります。LANケーブルを利用して有線接続してスピードテストを実施し、測定結果に大きな差がなければ、Wi-Fiやルーターに原因がある可能性が高いでしょう。
端末を再起動する
接続しているパソコンや、スマートフォンの不具合で速度が遅くなっているケースがあります。長時間使用のため、熱が発生して動作が重くなる場合があるからです。回線自体に問題がなくても端末が原因になっている可能性があるため、まずは端末を再起動しましょう。
LANケーブルを買い換える
通信機器をつなぐLANケーブルを買い換えると、通信速度が速くなる場合があります。光回線は通信速度が1Gbps程度ですが、LANケーブル側がその速度に対応しきれないことがあるからです。LANケーブルを選ぶ際は、「CAT5e」以上を選ぶようにしてください。カテゴリ別の対応速度は以下の通りです。
カテゴリ | 最大通信速度 |
CAT5 | 100Mbps |
CAT5e | 1Gbps |
CAT6 | 1Gbps |
CAT6A | 10Gbps |
CAT7 | 10Gbps |
CAT8 | 40Gbps |
LANケーブルにはカテゴリ5~8までありますが、カテゴリ5では光回線の通信速度に対応できないため、カテゴリ5e以上の規格を選ぶことが重要です。
回線を見直す
さまざまな改善方法を試しても回線の速度が上がらない場合には、プロバイダの乗り換えや回線プランの変更を検討しましょう。住んでいるエリアなどにより、回線速度に限界がある可能性があるからです。
乗り換えを検討する際は、まず住んでいるエリアに対応している回線かどうかを確認します。そして、インターネットを使う目的により、快適に使える速度に対応するプロバイダや回線プランを選びましょう。ADSL回線を利用している方なら、光回線の導入がおすすめです。
光回線の速度を改善するならイッツコムがおすすめ
「目的に合う回線プランを選びたい」「ADSL回線から光回線に変更したい」などとお考えの方におすすめなのが、イッツコムの光回線サービスです。さまざまなプランを用意しているため、速度を重視する方にも、料金を重視する方にも最適なプランが見つかります。イッツコムの光回線が選ばれる理由をご紹介します。
ライフスタイルに合わせたコースが選べる
イッツコムの光回線サービス「イッツコムひかり」は、ライフスタイルに合わせてコースを選べます。ホームタイプとマンションタイプを用意し、コースごとに速度が異なります。「イッツコムひかり」のプランは以下の通りです。
コース名 | 下り最大通信速度 | 上り最大通信速度 | |
ホームタイプ | 2ギガ | 2Gbps | 600Mbps |
1ギガ | 1Gbps | 90Mbps | |
300メガ | 1Gbps | 300Mbps | |
マンションタイプ | 600メガ | 1Gbps | 90Mbps |
300メガ | 300Mbps | 30Mbps | |
30メガ | 100Mbps | 10Mbps |
インターネットの利用目的により、必要な速度は異なるため、自身に最適なプランを選びましょう。
サポートサービスが充実している
イッツコムで提供するサービスに困りごとがあるときには、専用ダイヤルでのご相談や担当者による自宅への訪問などのサポートを受けられます。
例えば、「インターネットやメールの使い方がわからない」「パソコンの設定が難しい」など、インターネットサービスに関して困ったことがあるときにも安心のサービスです。また、訪問レッスンや、遠隔操作サポートも利用できます。(有料プランもあり。)
電気やガスもまとめて契約できる
イッツコムは東急パワーサプライの販売代理店のため、「東急でんき&ガス」サービスもご利用頂けます。東京電力と東京ガスの設備を利用するため、もともとそれらの会社のサービスを使っていた方なら品質は変わりません。さらに、インターネットサービスと一緒に、電気・ガスサービスを契約することで電気料金・ガス料金がお得になるコースもあります。公共料金を安く抑えたい方は、光回線サービスに加えてイッツコムの電気・ガスサービスとの併用を検討しましょう。
まとめ
光回線の速度を計測することで、利用しているインターネット回線の速度が早いか遅いかを数値で確認できます。速度が遅いという結果が出たら、原因を突き止めて対応しましょう。
個人でできる対処法を試しても速度が改善できない場合は、プロバイダの乗り換えや回線の変更を検討してみましょう。光回線を乗り換えるなら、イッツコムの「イッツコムひかり」がおすすめです。ライフスタイルに合わせてさまざまなコースから最適なプランを選べます。ぜひお気軽にイッツコムまでご相談ください。