マンションのネット回線が遅い!原因と対処法を解説

インターネット関連

マンションで利用するネット回線が遅かったり不安定だったりして、日々のインターネット利用にストレスを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

マンションのネット回線対応状況や利用可能なネット回線、通信速度が遅い原因や対処法を知ることで、ネット回線が遅い・つながらないといった問題を解決できます。マンション特有の回線問題を理解して、快適な通信環境を手に入れましょう。そこでこの記事では、マンションのネット回線が遅い原因と対処法についてご紹介します。

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マンションにおけるネット回線の対応状況は4タイプ

マンションではネット回線の対応状況を「完備」や「対応」という言葉で表現します。光回線を利用する際はプロバイダの窓口でマンションのネット回線対応状況を調べますが、マンション側がすでに何らかの形で光回線を契約していれば、プロバイダは物件ごとの対応状況を把握できる仕組みです。まずはネット回線の対応状況を4つに分けて解説します。

インターネット完備

「インターネット完備」という表現は、マンション側で通信回線・プロバイダを契約しており、入居者はネット回線を契約することなくインターネットが使える状態です。ネット回線はマンションの共用スペースに引き込んであり、入居者は簡単な回線工事をするだけでインターネットが利用できます。

入居時に部屋まで通信回線が引き込んであり、ケーブルをコンセントに差し込むだけでインターネット接続できるのが一般的です。ネット回線の料金はマンション側が支払うので、管理費や共益費に上乗せして支払います。

通信回線・プロバイダの契約や支払いのわずらわしさがなく手軽ですが、希望通りの通信回線・プロバイダは選べません。たとえ備え付けの回線を使用しなくても、管理費や共益費の名目で料金が徴収されるのはデメリットです。

光ファイバー対応

「光ファイバー対応」は、マンション側で光回線は契約しており、プロバイダは契約していない状態です。共用スペースまで光回線を引き込んでおり、各部屋に光コンセントが設置されているケースもあります。

一見するとそのままネット回線が使えそうですが、入居者がプロバイダを契約しなければインターネットは利用できません。契約している光回線はNTT東日本または西日本が提供するフレッツ光か、それ以外の光回線です。「インターネット完備」より手間はかかりますが、プロバイダを入居者が選択できるのはメリットといえます。

インターネット対応

「インターネット対応」という表現は、マンション側で何らかのネット回線を契約している状態です。契約しているネット回線は光回線の場合もありますが、CATV(ケーブルテレビ)やADSLの場合もあります。

いずれにせよプロバイダについては入居者自身による契約が必要です。備え付けのネット回線を利用するのであれば、「光回線を利用したいのにADSLしか利用できない」といったケースもあり得ます。

インターネット未導入

「インターネット未導入」という表現は、通信回線が共用スペースまでも引き込まれていない状態です。マンション側で通信回線を契約していないので、インターネットを利用するなら通信回線を物件まで引き込むところから始める必要があります。

比較的新しい物件では見られないタイプですが、築年数の古い物件なら入居時点でインターネット未導入のケースも珍しくありません。インターネット導入に当たってはオーナーや管理会社と話し合う必要があり、最も手間がかかりますが、自由度の高さは魅力といえるかもしれません。

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マンションで利用可能なインターネット回線は4種類

マンションのネット回線が遅い場合、解決方法として利用するネット回線を変えることが考えられます。マンションで利用可能なネット回線は主に4種類です。光回線・ホームルーター・モバイルWi-Fiルーターの他に、スマホのテザリング機能を利用する方法もあります。それぞれの特徴や導入方法を見ていきましょう。

光回線

マンションで利用できる最も一般的なネット回線は光回線です。NTT東日本・西日本をはじめとする通信事業者が全国に光ファイバーケーブル網を展開しており、サービスエリアは日本国内の広い範囲をカバーしています。

光回線の大きなメリットは、下り最大1Gbpsや2Gbpsという高速回線であることや、料金はデータ使用量によらず定額制であることです。ただし、マンションの入居者たちで回線を共有することによる速度の不安定さなど、マンション特有の問題もあります。光回線未導入のマンションの場合、導入の流れは以下の通りです。

1.光回線を利用したい旨をマンションのオーナーに伝える
2.マンションのオーナーが光回線導入を決定し、通信回線を契約する
3.通信事業者が物件内に光ファイバーケーブルを引き込み、各部屋への配線や光コンセントの設置を実施する
4.入居者宅でONU(光回線終端装置)などの通信機器を導入し、インターネットの利用を開始する

ホームルーター

ホームルーターは、携帯電波4G(LTE)や5Gを利用してインターネットに接続できる、据え置き型の無線通信機器です。Wi-Fi機能とLANポートのある通信機器なので、無線LANにも有線LANにも対応できます。

コンセントに電源プラグを差し込むだけで利用できるので、導入が容易です。ただし、基本的に光回線よりは低速で、サービスによっては通信制限がかかるケースもあります。ホームルーターは個人契約なので、導入に当たってオーナーと話し合う必要はありません。導入の流れは以下の通りです。

1.サービス事業者の公式サイトからサービスエリア内であることを調べる
2.希望のプランを選んで契約する
3.ホームルーターが届いたら電源ケーブルをコンセントにつなぐ
4.PCやスマホで接続設定をしてインターネットの利用を開始する

モバイルWi-Fiルーター

モバイルWi-Fiルーターは、携帯電波4G(LTE)や5Gを利用してインターネットに接続できる、持ち運び可能な小型の無線通信機器です。技術的にはホームルーターと似ており、据え置き型がホームルーター、持ち運びできるのがモバイルWi-Fiルーターという関係があります。

モバイルWi-Fiルーターは出先でも利用できるのが大きなメリットです。ただし、簡易的な通信機器なのでLANポートがありません。Wi-Fi接続が前提であることや、基本的に光回線やホームルーターより低速であることもデメリットです。サービスによっては通信制限がかかることもあります。導入の手順は以下の通りです。

1.サービス事業者の公式サイトで利用範囲がサービスエリア内かどうかを調べる
2.希望のプランを選んで契約する
3.モバイルWi-Fiルーターが届いたら電源を入れ、PCやスマホで接続設定をしてインターネットの利用を開始する

スマホをテザリング

PCやタブレットでインターネット接続する際、ネット回線の不備や不具合があればスマホのテザリング機能を使う方法もあります。テザリング機能はスマホをモバイルWi-Fiルーターのように使い、スマホの通信帯域を共有してインターネット接続をする機能です。

スマホを経由して手軽にインターネット接続できることが利点ですが、使用するのはスマホで契約する4Gや5Gといった通信帯域です。そのため、データ使用量によってはスマホの使用料金が高額になってしまいます。テザリング中はバッテリー消費が激しいことにも注意しましょう。テザリング機能の利用手順は以下の通りです。

1.携帯キャリアでテザリング機能を申し込む(キャリアによっては不要)
2.スマホの設定アプリからテザリングを許可する
3.テザリングしたいデバイスとスマホをWi-Fi・Bluetooth・USBケーブルのいずれかで接続し、インターネットの利用を開始する

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マンションのネット回線が遅い4つの原因

通信速度が遅い原因はさまざまですが、マンションのネット回線に関してはマンション特有の問題があります。具体的には、物件内の配線方式やマンション側で契約しているプラン、マンション内の帯域共有などが挙げられます。

プロバイダの設備や同時接続数も遅さの原因ですが、これもプロバイダの選択肢が限られるマンションでは問題になりやすいでしょう。マンションのネット回線が遅い原因を4つに分けて解説します。

物件内の配線方式

「インターネット対応」のマンションの場合、光回線は電柱から共用スペースまで引き込まれており、専用の通信機器を経由して何らかの通信ケーブルで各部屋に配線されます。この配線方式によってネット回線が遅くなりやすいケースも珍しくありません。光回線の配線方式は主に3種類です。

光配線方式・共用スペースから室内までを光ファイバーで配線
・壁に光コンセントがある場合は光配線方式
・信号のロスが少なく最も高速だが、光ファイバーは曲げに弱いので、物件の構造によっては採用できない
LAN配線方式・共有スペースから室内までをLANケーブルで配線
・壁にLANポートがあるならLAN配線方式
・光配線方式に次いで高速
・LANケーブルは曲げに強く、光回線方式が採用できない物件にも対応できる
VDSL方式・共用スペースから室内までを電話回線で配線
・モジュラージャックとVDSLモデムを利用
・信号のロスが大きいので最も低速
・築年数の古い物件で採用されているケースがある

VDSL方式は電話回線を経由するので最大通信速度が遅く、高速な光回線を物件に引き込んでいたとしても、物件内で低速になりやすい方式です。配線方式が原因で通信速度が遅い場合には、改善は困難といえます。

マンション側で契約しているプラン

「インターネット完備」のマンションの場合、マンション側がすでに何らかの通信回線・プロバイダを契約していますが、契約しているプランによって速度制限・推奨同時接続数などの仕様は異なります。

光回線は下り最大1Gbpsなどの高速通信が売りのひとつですが、マンション側で契約しているプランの帯域が貧弱なら、光回線というイメージほど高速な通信環境は期待できません。これも配線方式と同様、備え付けのネット回線を利用するなら避けられない問題のひとつです。

プロバイダの設備や同時接続数

「インターネット対応」の物件なら入居者自身がプロバイダを契約する必要がありますが、契約するプロバイダによって通信設備の整備状況はさまざまです。プロバイダはインターネット接続の窓口で、契約者にIPアドレスを貸与したりインターネット接続を中継したりしています。

インターネット接続の際に送受信されるデータは、プロバイダの通信設備を経由しますが、通信設備の処理速度・通信方式・同時接続数などの問題で通信速度が遅くなるケースも珍しくありません。

特に通信速度が遅くなりやすいのは、多くの契約者がインターネットを利用する夜間帯や休日です。これはユーザー数の多い大手プロバイダで問題になりやすい傾向があります。地域密着型の光回線事業者なら、トラフィック集中が起こりやすい時間帯でも安定した通信速度が得られやすいのはメリットです。

マンション内の帯域共有

「インターネット完備」・「インターネット対応」の物件は、ネット回線を共用スペースに引き込んでから各部屋に分配しているので、入居者全員で帯域を共有している状態です。マンション全体で利用できる帯域には制限があるので、特定の入居者が異常なデータ通信をしていれば他の入居者は通信速度に大きな影響を受けます。

これは「インターネット完備」の物件だけでなく、プロバイダを選べるインターネット対応の物件でも問題になるのが盲点です。プロバイダを変えても光回線の仕様上、帯域を共有するユーザーの影響は避けられません。この問題はマンションに備え付けのネット回線を利用する限り発生します。

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マンションのネット回線が遅いときの対処法

マンションのネット回線はさまざまな原因で遅くなりますが、どのような対処方法が考えられるのでしょうか。速度・安定性の改善が期待できる方法は、IPv6 IPoEで接続することやWi-Fiルーターを見直すことです。どちらもプロバイダが関わる問題で、光回線を乗り換えられれば根本的な問題解決も期待できます。

IPv6 IPoEを利用する

現在は光回線を利用する多くのデバイスが「IPv4 PPPoE」という方式でインターネットに接続しています。IPv4 PPPoEはスタンダードな接続方式ですが、プロバイダが管理するネットワーク終端装置を経由するので、トラフィック集中によって通信速度の低下が発生しやすい方式です。

新しい接続方式の「IPv6 IPoE」はネットワーク終端装置を経由しないので、安定した通信速度が得られます。IPv6 IPoEを利用するにはプロバイダやルーターがIPv6 IPoEに対応していることが必要です。契約中のプロバイダがIPv6 IPoEに対応しているか確認しましょう。

Wi-Fiルーターを買い換える

光回線とWi-Fiルーターの組み合わせは一般的ですが、Wi-Fiルーターの性能によっては光回線の速度を発揮できません。Wi-Fiルーターは処理能力や電波強度などの仕様がそれぞれことなり、機種によって通信速度の限界は異なります。

また、Wi-Fiには複数の規格(バージョン)があり、最新の規格は「Wi-Fi6(IEEE 802.11ax)」です。規格によって最高通信速度は異なり、古いWi-Fiルーターは低速な規格にしか対応していないケースがあります。

Wi-Fi6が最も高速なので、Wi-Fi6対応の機種に買い換えるのもネット回線の高速化に有効です。その際には、あわせてIPv6 IPoEに対応していることもチェックしましょう。

Wi-Fiルーターの設置位置を見直す

Wi-Fiは電波の振幅でデータを送受信する無線通信技術です。Wi-Fi接続してインターネットを利用している間、Wi-Fiルーターは電波を発信し続けていますが、電波は障害物や距離の影響を受けて減衰します。

電波強度が弱いと通信速度も遅くなるので、通信速度が遅い場合にはWi-Fiルーターの設置位置を見直しましょう。ポイントはWi-Fiルーターと接続デバイスを近付けることや、障害物や壁を挟まないことです。電波を発する家電の影響も受けるため、特に電子レンジからは距離をとりましょう。また、Wi-Fiの電波は水に吸収されやすい性質もあるので、水回りを避けることもポイントです。

回線事業者を見直す

ネット回線の高速化のためにできる最も根本的な解決方法は、光回線を乗り換えることです。インターネット完備・インターネット対応のマンションはすでに光回線を契約済みですが、オーナーの許可が下りれば個別に契約できるケースもあります。

また、マンションのネット回線に問題がある場合、他の入居者も同じような不満を抱えているかもしれません。この場合は入居者の総意としてオーナーに交渉すれば、マンションに備え付けのネット回線を切り替えられる可能性もあります。いずれにせよオーナーの意思決定が必要なので、まずはオーナーや管理会社に相談してみましょう。

光回線ならイッツコムがおすすめ!

「イッツコムひかり」は東急沿線地域で多くの導入実績がある、地域に愛される光回線です。イッツコム独自の光ファイバーケーブル網を利用した通信回線・プロバイダ一体型のサービスで、下り最大2Gbpsの安定した高速回線を利用できます。料金はプロバイダ料込みの設定なので、トータルの費用を抑えられるのもメリットです。

マンションプランなら「600メガコース」「300メガコース」「30メガコース」の3種類、戸建てプランならさらに高速な「2ギガコース」「1ギガコース」も選択できます。

また、イッツコムは東急パワーサプライの販売代理店でもあるため、東急パワーサプライの提供する東急でんき&ガスサービスにもご加入頂けます。また、イッツコムひかり(インターネットサービス)と東急でんきの同時利用による「イッツコム 電気ぐっと割り」や、auの携帯料金が割引になる「auスマートバリュー」など、各種割引サービスと併用するとさらにお得です。

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まとめ

マンションに備え付けのネット回線はオーナーの判断で導入されており、通信帯域は基本的に他の入居者と共有します。マンションならではの問題で通信速度は遅く不安定になりやすく、個人の判断で問題解決ができないケースも珍しくありません。通信環境の根本的な改善方法はネット回線を切り替えることなので、個人で特定の回線を引きたい場合には、まず物件のオーナーや管理会社に相談してみましょう。

イッツコムは東急沿線地域で通信回線・プロバイダ一体型の光回線「イッツコムひかり」を提供しています。下り最大2Gbpsの安定した高速回線や、プロバイダ一体型でコストを抑えられることが強みです。ネット回線が遅くてストレスを抱えていらっしゃる方は、イッツコムひかりの導入をご検討ください。

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