夜にインターネットを使っているとき、「通信が遅い」「ダウンロードがうまくいかない」などの不満を感じた経験がおありではないでしょうか。日中はそこまで遅くないインターネットが、夜になるとうまく使えないという状況にはストレスが溜まるものです。
そこでこの記事では、インターネット回線が遅くなる原因と対策を複数の観点から詳しく解説します。考えられる原因を一つずつチェックして、夜でもインターネットを快適に利用できる環境を整えていきましょう。
目次
インターネットの快適な速度について解説
まずスムーズに接続でき、ストレスを感じずにインターネットを使える快適な速度について紹介します。
通信速度の単位は「bps（ビーピーエス・bits per second）」です。これは1秒間にどのくらいのデータを転送できるか表したもので、数値が大きいほど通信速度が優れています。例えば速度が1Mbpsの場合は、1秒間に1メガビット（0.125メガバイト）のデータ通信が可能です。
そして、快適と感じる速度の目安は以下のようになります。
・メールやLINEの使用……128Kbps~1Mbps
・インターネットの閲覧……1Mbps~10Mbps
・動画視聴……5Mbps~20Mbps
上記はあくまでも目安ですが、30Mbpsほどの速度が出ていると、快適にインターネットが利用可能です。「遅い」と感じる場合は、まずは目安速度と自分の回線速度を比べる必要があります。
現在の回線速度をチェックする方法
「インターネットに接続するまでのスピードが遅い」「動画が途中で止まってしまう」などといった速度に関する悩みがあるのであれば、実際に現在の回線速度をチェックしてみましょう。
回線速度のチェック方法と、チェックする際にどの部分を確認すればいいのかを、以下にまとめました。いつでも簡単に確認できるので、ぜひ一度試してみましょう。
回線速度をチェックする方法
回線速度をチェックできるウェブサイトを2つご紹介します。どちらかのサイトに移動したあと、表示されたボタンを押すだけで簡単に回線速度の測定が可能です。アップロードとダウンロードの速度が表示されるので両方の数値を確認しましょう。
「USEN GATE 02」では、使用用途ごとに「快適」「普通」などの判定結果が表示されます。Web・動画・ゲーム・ビジネスといったカテゴリに分けて細かく確認できるので、自分のインターネット回線について詳しく知りたい方におすすめです。
「ブロードバンドスピードテスト」は数値だけが表示されます。測定するサイトによって数値に若干ずれがあるので、両方のサイトでチェックしてみてもいいでしょう。
上り・下りの両方を確認する
インターネットの回線速度には「上り」「下り」があります。それぞれの意味は以下の通りです。
・上り……送信するスピード（アップロード）
・下り……受信するスピード（ダウンロード）
回線速度を測定する際は、アップロード（上り）・ダウンロード（下り）の両方を確認しましょう。一般的には下りのほうが使用頻度は高いので重要視されますが、両方の数値を見てどこに欠点があるか把握することが大切です。
夜以外の時間帯も確認する
適切な対策をするには、夜以外の回線速度も確認する必要があります。朝や昼間に測定したときも遅ければ、夜に限った問題ではないということがわかるでしょう。
もし昼夜問わず特定のウェブサイトの閲覧をしているときに「遅い」と感じるのであれば、自分の回線速度の問題ではなく、実はウェブサイト側に問題があったというケースもありえます。
夜のインターネット回線が遅い理由
夜にインターネット回線の速度が遅くなる理由には、主に以下の原因が挙げられます。
・機器やソフトウェアの問題
・回線の問題
・プロバイダの問題
適切な対処法を行うには、上記一つ一つを確認して原因を探していかなければなりません。回線に問題があると思っていても、実は利用しているパソコンやスマートフォンが原因になっていることもあります。遅い原因は住んでいる場所や使っている端末によって大きく違うので、原因を見つけてから対策を練るようにすることが大切です。
機器やソフトウェアに原因がある場合の対策
使っている機器に不具合が出ていたり、スペックが古かったりすると、いくら高速通信ができる回線を使っていたとしても、遅くなる可能性が出てくるでしょう。まずは機器に関する対処法を試して、速度に変化が起こるかを確認することが大切です。
自分の使用している機器やソフトウェアが遅い原因になっている場合の対処法としては以下のようなポイントが挙げられます。
・使用しているパソコンのスペックを改善する
・コンセントやケーブル類を正しく差し込む
・ケーブルやルーターを新しいものにする
使用しているパソコンのスペックを改善する
使用しているパソコンが古い機種の場合、スペックの低さが原因となることもあります。スペックが低いとデータ処理に時間がかかり、インターネットが遅くなる一因になります。特にメモリ数が少ないと同時に複数の処理を行うことが難しくなり、重く感じてしまいます。パソコンは使っていると部品が劣化していくので、あまりに古すぎる場合は新しいものを検討すべきでしょう。
コンセントやケーブル類を正しく差し込む
コンセントやケーブル類の差し込み口をすべて確認してみましょう。何らかの衝撃で抜けていたり、うまく差し込まれていなかったりすることがあります。それが接続に影響を及ぼすこともあるのです。
また差し込み口にホコリなどの異物が挟まっている可能性もあるので、一度完全に抜いて掃除してから差し込み直してください。
ケーブルやルーターを新しいものにする
ケーブルやルーターの劣化が、回線を不安定にする原因になることもあります。使用しているケーブルやルーターの劣化状態を定期的に確認することも大切です。
ケーブルは紫外線や衝撃に弱いため、気付かないうちに劣化している場合もあります。日当たりのいい場所にあるほど劣化しやすくなるでしょう。またルーターは常に電源を付けているため熱がこもりやすく、使用期間が長いほど劣化している可能性があります。あまりケーブルを変えた覚えがない場合は、買い替えの検討が必要です。
回線に原因がある場合の対策
「夜だけ速度が遅くなる」「昨日までは問題なく使えていた」という状況の場合、回線が原因の可能性があります。自分が契約している回線会社の情報を把握して、対処していくことが大切です。
集合住宅で光回線を使用している場合、一つの回線を複数の家庭で共有するため速度が低下する可能性があります。また、住んでいる地域や環境が原因になっていることもあるので、夜に限らず速度が遅い傾向があるなら回線会社を変更することも考えましょう。
回線が原因の際の対処法は以下の通りです。
・回線障害が起きていないか確認する
・回線が混雑している時間帯を避ける
回線障害が起きていないか確認する
契約している回線会社の公式サイトや専用ページを見て、回線障害が起きていないか確認してみましょう。そこで情報が得られなければ、直接回線会社に問い合わせてみることをおすすめします。
回線が混雑している時間帯を避ける
インターネットの利用者数は、昼間より夜のほうが多い傾向があります。総務省が発表している『令和2年版情報通信白書』によると、20時~22時の間は平日・休日ともに利用者数が全体の20％以上を占めている状態です。（参考：『令和2年版情報通信白書』）
そのため、利用している地域で夜にアクセスが集中し、回線が混雑している可能性も考えられるでしょう。快適にインターネットを使えない状況が続くのであれば、回線会社を変更することも視野に入れてみてください。
プロバイダに原因がある場合の対策
プロバイダは、回線事業者が提供した回線を使ってインターネットに接続する役割を持つ事業者です。同じ光回線の種類でも、プロバイダによって速度に影響が出ることが考えられます。
機器やソフトウェア、回線での原因が確認できなかった場合、プロバイダが原因になっていないか確認することが大切です。
プロバイダを介さない速度を確認する
プロバイダが原因なのかはっきりさせるためには、契約している回線会社に「プロバイダを介さないときの回線速度を確認したい」と問い合わせてみてください。回線事業者によっては、プロバイダを介さない通信速度の測定方法を確認できます。
教えてもらった方法で速度を調べても問題がなければ、プロバイダが原因である可能性が高くなります。その場合は、プロバイダを変更することも視野に入れるとよいでしょう。
IPv6を利用できるプロバイダを選ぶ
プロバイダの変更を考えるなら、最新の通信規格であるIPv6を導入している回線事業者を選ぶのがおすすめです。インターネットへの接続方式が異なるため、回線の混雑が起きにくく、通信速度に安定性があります。
なおIPv6を導入しているかどうかは、選択するプロバイダやプランによっても異なるため、不明な点は問い合わせたりしながら慎重に選ぶことが大切です。
インターネット回線の切り替えを検討するなら「イッツコムひかり」
イッツコムの光回線「イッツコムひかり」では、お客様に合わせた快適なインターネット回線を提供しています。プロバイダ料込みで、お得な料金プランを展開しているのが大きな特長です。
戸建て住宅と集合住宅、どちらにお住まいでも利用できます。イッツコムのおすすめポイントは以下の通りです。
・IPv6接続を提供している
・多彩なコースから選択可能
・まいにち充実プランでもっと楽しく
現状のプロバイダや回線事業者が提供するインターネットの速度でお悩みの方はぜひご検討ください。
IPv6接続を提供
イッツコムでは、IPv6接続を提供しています。IPv6は従来のIPv4と別のインターネット接続方式を利用できるので、通信が安定しやすい点が特徴です。イッツコムひかりのほとんどのコースでIPv6をご利用いただけます。（マンションタイプ30メガコース以外）
現在IPv4接続を利用していて速度が遅いという方は、変更することで安定した通信が実現できるかもしれません。
多彩なコースから選択可能
イッツコムひかりは希望する通信速度によって多彩なコースから選ぶことが可能です。下り最大通信速度が30Mbps~2Gbps（集合住宅の場合は下り最大通信速度30Mbps~600Mbps）と幅広く、マンションと集合住宅合わせて7つのプランからお選びいただけます。
また、基本サービスの中に「ホームWi-Fi機能・メール機能・セキュリティ対策」が含まれているのも特徴です。自分に合うプランを選択でき、安心してインターネットをお楽しみいただけます。
まいにち充実プランでもっと楽しく
イッツコムの「まいにち充実プラン」では、お客様のライフスタイルに合わせたお得なパッケージプランを提供しています。インターネット以外に、専用チャンネルや動画配信サービスを楽しみたい方におすすめのプランです。
選択するオプションメニューによってさらに割引を受けられます。電気やガスの契約も可能なので、さまざまなサービスをまとめたいと考えている方にもおすすめです。
まとめ
夜になるとインターネット回線の速度が遅くなる現象には、複数の原因が考えられます。何が原因かを確認したうえで、適切な対策が必要です。
仮に使用している回線会社やプロバイダが自分の環境と合っていない場合は、契約先を変更することを視野に入れる必要があります。ご自身が使っている端末に異常がない場合は、回線自体を変更することも対策の一つです。
イッツコムでは、さまざまな用途に対応した幅広いプランを提供しています。インターネット回線で悩んでいることがある場合には、イッツコムまでお気軽にご相談ください。
