IPアドレスの仕組みとは?確認方法やドメイン名との関係も詳しく解説

インターネット関連

「IPアドレスとは何のことだろう」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。IPアドレスは、インターネットにつなぐために必要なものです。私たちが普段利用しているパソコンやスマートフォンには、必ずIPアドレスが設定されています。

IPアドレスについて理解しておくと、インターネットの利用中に不具合が起きたときに、スムーズに対応できるというメリットがあります。

本記事では、IPアドレスについて詳しく解説。IPアドレスのことを知りたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

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IPアドレスとは?

「IPアドレス」を一言で表現すると、「インターネット上における住所のような役割を果たすもの」です。これだけではあまりピンとこないかもしれませんので、IPアドレスの概要や構成している数字などについて、詳しく見ていきましょう。

IPアドレスの概要

パソコンやスマートフォンだけでなく、インターネット通信に対応したすべての機器にはIPアドレスが割り当てられています。たとえば「165.7.148.25」のようにピリオドで4つに区切って表現された識別番号が、インターネット上の住所、つまりIPアドレスです。住所を指定しなければ郵便物が届かないのと同じように、IPアドレスがなければインターネット上でデータの送受信はできません。

また、IPアドレスはWebサイトの運営側やWi-Fiスポットなど、インターネットにかかわるすべての場所で自動取得され、保存されています。ただし、健全にインターネットを楽しんでいる分には、IPアドレスがネガティブに働くことはほぼありません。

IPアドレスを構成している数字

IPアドレスの数字は「ネットワーク部」と「ホスト部」で構成されます。ネットワーク部は、IPアドレスの所属先を示し、ホスト部はネットワーク内のコンピューターを判別するものです。ネットワーク部とホスト部の境界線は、IPアドレスの種別により異なります。

IPアドレスは、もともと32ケタの2進数(0と1のみの数字)です。32ケタの数字が並ぶと見づらいので、8ケタごとに区切ります。それからさらに10進数(0から9までの数字)に変換して、見やすく表記しているのです。

クラスフルアドレス

IPアドレスのネットワーク部とホスト部の境界線を決める方法の一つが「クラスフルアドレス」です。クラスフルアドレスは、IPアドレスをクラスA~Eに分けます。D・Eは特別な用途に使われ、通常使われるのはA~Cです。3種類のクラスは、規模により使えるアドレス数が以下のようになります。

クラス利用できるネットワーク数ホスト数
A126約1,600万
B約1万6,000約6万5,000
C約209万254

クラスフルアドレスは、インターネットが普及した当初に使われていた方式です。しかし、IPアドレスが効率良く使えていないという問題から、2021年の現在では「クラスレスアドレス」が一派的に使われています。

クラスレスアドレス

クラスレスアドレスは、「サブネットマスク」という数値を使用してネットワーク部とホスト部の境目を決定します。

クラスフルアドレスは、ネットワーク部とホスト部の区切りがあらかじめ決められていましたが、クラスレスアドレスでは、境界線を自由に決められるため、必要な分だけIPアドレスを割り当てられるようになりました。アドレスの浪費を防げるようになったことが大きなメリットです。

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用途別IPアドレスの種類

IPアドレスは、用途によって以下の2種類に分類されます。簡単に言うと、世界に一つしかないIPアドレスと、家庭や企業内のみで使えるIPアドレスです。

● グローバルIPアドレス
● プライベートIPアドレス

グローバルIPアドレス

「グローバルIPアドレス」は、世界規模で管理される、唯一無二のアドレスです。パソコンやルーターを接続したときに通信がかぶらないよう、完全に一致するグローバルIPアドレスは存在しません。家族でWi-Fiを共有する場合、Wi-FiルーターにはグローバルIPアドレスを設定します。インターネットに接続するたびに、グローバルIPアドレスがプロバイダ経由で振り分けられます。

プライベートIPアドレス

会社や自宅など、決まった範囲内で使うIPアドレスが「プライベートIPアドレス」です。ネットワーク内での識別ができればよいため、同じ番号が使われることがあります。家族でWi-Fiを共有する場合、接続するパソコンやスマートフォンなどの端末にはプライベートIPアドレスを設定します。

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自分のIPアドレスを確認する方法

「Wi-Fiにつながっているはずなのにインターネットに接続しない」というトラブルが発生したときなどは、IPアドレスの確認方法を知っていると役に立ちます。

以下が、IPアドレスの確認方法になります。

● 接続しているサーバーのIPアドレス
● 利用しているパソコンのIPアドレス

接続しているサーバーのIPアドレス

接続しているサーバーのIPアドレスは、グローバルIPアドレスです。グローバルIPアドレスは、Webサービスにアクセスするだけで確認できます。

まず、「グローバルIPアドレス確認」などで検索してみてください。該当するサイトをクリックすれば、IPアドレスを簡単に確認できます。

利用しているパソコンのIPアドレス

パソコンなどに設定されているIPアドレスは、プライベートIPアドレスです。コマンドで確認する方法と、タスクマネージャーで確認する方法があります。まず、Windowsでのコマンドを使った確認方法は以下の通りです。

1. 左下にある検索ボックスに「コマンドプロンプト」または「cmd」と入力
2. コマンドプロンプトを立ち上げたら「ipconfig」はたは「ipconfig/all」と入力
3. ネットワーク接続に関する情報が表示されるので、「IPv4アドレス」という項目を確認する

次に、タスクマネージャーで検索する方法は以下の通りです。
1. 検索ボックスで「タスクマネージャー」と入力
2. 立ち上がったら、タブの中から「パフォーマンス」を選ぶ
3. 左側の「Wi-Fi」または「イーサネット」という項目をクリック
4. 「IPv4アドレス」という項目の数値を確認する

IPアドレスはどのように割り当てられる?

IPアドレスの割り当ては、以下の2種類です。インターネットに接続するたびに行われるものと、固定で変わらないものがあります。

● 動的IPアドレス
● 固定IPアドレス

動的IPアドレス

「動的IPアドレス」は、インターネットに接続するたび、異なるIPアドレスが自動的に割り振られる仕組みです。普段、パソコンやスマートフォンなどを利用するときには動的IPアドレスが割り当てられます。

一定の時間が過ぎたり、インターネットが切断されたりすると、新たに別の番号が割り当てられます。割り振りは自動で行われ、特別な設定は必要ありません。固定の番号ではないため、利用者が特定されるリスクは低いでしょう。

固定IPアドレス

割り振られたら、変更しない限り変わらないのが「固定IPアドレス」です。会社などで、特定の人しか接続できない設定にしたい場合などに必要となります。固定IPアドレスでインターネットを利用する際は、ユーザーが手動で接続設定を行わなければなりません。

リモートワークで自宅から会社のシステムにアクセスするときや、遠隔監視が必要なネットワークカメラを使うときなどは固定IPアドレスが必要です。

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ドメインの意味とIPアドレスとの関係

IPアドレスは、数字の羅列のため覚えるのが困難です。そこで、利用者が覚えやすいように使われているのが「ドメイン」です。ドメインは「URL」や「ホームページアドレス」といわれることもあります。

イッツコムのサイトも、実際のIPアドレスは数字だけで構成されていますが「itscom.co.jp」というドメイン名と紐づけることで、わかりやすく表示されるようになっています。

IPアドレスに関する疑問

ここまでIPアドレスについて解説してきましたが、知識が増えるにつれて疑問も生じるのではないでしょうか。そこで、IPアドレスについての代表的な質問をピックアップしました。気になることがある方はぜひ参考にしてみてください。

IPアドレスで個人情報は漏洩しない?

IPアドレスは一種の「公開情報」です。他人に知られても、個人情報が漏れるなどの大きなリスクはありません。家庭で利用するインターネット回線は、動的IPアドレスが割り当てられ、接続するたびに変わります。IPアドレスから得られる情報は、どのプロバイダのIPアドレスかということだけです。

IPアドレスから個人が特定できるのは、契約しているプロバイダや回線事業者です。しかし、裁判所の開示命令がなければ開示されることはありません。犯罪捜査などで必要な場合以外には開示されないので、個人情報の漏洩について大きな心配はいらないでしょう。

IPアドレスは通信速度に関係ある?

IPアドレスは通信速度に関係するため、アドレスを固定したほうが通信をスムーズに行える可能性があります。
家庭で利用するIPアドレスには一般的にグローバルIPアドレスが使われますが、スムーズにつながらないことがあるのは、通信するたびにアドレスが変わるからです。

一方、IPアドレスを固定するプライベートIPアドレスを利用すると、インターネット通信を安定させることができます。しかし、詳しい知識を必要とし、ルーターや端末を買い替えるたびに設定しなおさなければならないので面倒です。パソコンやスマートフォンは設定からIPアドレスの固定ができます。通信が安定しない方は検討してみてください。

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イッツコムであればIPアドレスの種別選択が無料でできる

イッツコムでは、IPアドレスの種別選択が無料で行えます。利用環境に応じて、グローバルIPアドレスまたはプライベートIPアドレスへの変更が可能です。

他社ではグローバルIPアドレスの割り当てが有料になる場合があります。たとえば、U社では月額96円、E社では月額550円での提供です。

イッツコムでは無料で選べるだけでなく、申し込みした翌日中には切り替えできるのでおすすめです。

※関連ページ:便利なサービス

インターネットを契約・乗り換えするならイッツコムにお任せ

インターネットの契約や乗り換えを考えているなら、イッツコムがおすすめです。イッツコムのインターネットサービスは、さまざまなコースから選べます。

プロバイダ込みで契約できる

イッツコムのインターネットサービスは、プロバイダ込みの契約です。インターネット回線を利用する際は、回線とは別にプロバイダとの契約が必要ですが、イッツコムなら回線とプロバイダがセットになっているため、1回の手続で完了します。

問い合わせ窓口も一つなので、どこに相談したらいいか迷うこともありません。

オプションサービスが充実している

イッツコムの光回線サービス「イッツコムひかり」で提供する機器には、Wi-Fi機能が標準搭載されています。Wi-Fiルーターを自分で用意しなくてもインターネットが利用可能です。

また、メールアドレスが最大5つまで取得可能。スマートフォンやタブレットを利用してメールサーバーが確認できる「どこでもメール」サービスも提供しています。外出していても、すぐにメールの内容を確認できるので便利です。迷惑メールやメールウイルスチェックも無料オプション。無料のセキュリティ対策で、家計の負担を軽減します。

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まとめ

IPアドレスは、インターネット上の住所のような役割を果たし、インターネットに接続するためにはIPアドレスが必要です。IPアドレスの確認が必要なシーンはそれほど多くはありませんが、不具合が起きたときには確認方法を知っていると役立ちます。

イッツコムのインターネットサービスでは、家庭や職場など利用環境に合わせてグローバルIPとプライベートIPを無料で選択可能です。また、プロバイダ込みで契約できるため、手続きの負担も抑えられます。さまざまなコースを取り揃えておりますので、最適なプランを知りたい方はお気軽にイッツコムへご相談ください。

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